●就職活動
■アメリカで就職活動するには…
アメリカで合法的に働くには、まず就労が許可されている非移民ビザ(就労ビザ)か移民ビザ(グリーンカード)、または市民権を持っていることが前提になります。非移民ビザは種類によって、就労が許可されていないものがありますので、まずはその確認が必要です。特に就労ビザ保持者の配偶者や学生ビザの場合は、満たしている条件によっても異なりますので注意が必要です。労働が許可されていない非移民ビザでも、労働許可証(Employment
authorization document、以下EAD)を申請できる場合は、EADを取得して働くことが出来ます。
また、就職後は給与を受け取るための銀行口座を開設するため、そして納税手続きのために、ソーシャルセキュリティー番号(Social
Security Number)を取得しておくと良いでしょう。
就労ビザをもたない非移民ビザ保持者の配偶者と、学生ビザ保持者を対象とした、EADの取得状況と簡単なステップリストはこちら。EADの取得の流れのページはこちらにありますのでご参照ください。
注)学生ビザは基本的に労働を許可されていませんが、大学内のキャンパスで働く機会を得るか、学生ビザで9ヶ月以上就学している場合は、企業研修としてOPT(Optional
Practical Training)を申請することで、EADの取得が可能な場合があります。
◆就職先の見つけ方
● 住むトコドットコムの求人サイトを利用する
● 求職サイト(Indeed.comやCareerbuilder.com)に登録する
● 希望している企業の求人ページに直接登録する
● 知人の紹介
● Linkedln(ビジネスSNS)に登録して、オファーを受ける
● 新卒の場合はインターンシップ、OPTを経て、正式な採用をしてもらう
◆就職活動を始める前に
希望している就職先がすでにあったり、求人サイトに登録したら、すぐにレジュメ(職務経歴書)を提出できるように準備しておきましょう。アメリカのレジュメは日本のように決まった様式はありませんが、ネット上にひな型やサンプルがありますので、それらを参考にして作成します。レジュメには主に自分の学歴や職歴、技能をまとめたもので、志望動機や自己PR欄はありませんので、「応募した企業に入社したい」という志望動機、自己PRを伝えるためには、“カバーレター”というものを提出します。これは任意提出の書類です。大手テック企業では“カバーレター”を必要としないところもありますが、職種や企業によっては採用判断としてカバーレターをチェックしています。特に以前に就職希望している会社とつながりがあったインターンの場合や、職歴のない新卒の場合、知人の紹介による場合、第一志望の会社である場合などは、“カバーレター”上で、いかにこのポジションが自分に向いているかを伝えたり、学歴や職歴ではカバーできない特性や特技などを盛り込むことが出来ます。カバーレターもテンプレートがネット上にありますので、自分に合うものを見つけて作成します。
◆アメリカでの就職活動のおおまかな流れ
@ 就労先への応募申し込み
A 履歴書の提出
B 書類審査
C 面接選考(企業によっては複数回にわたる)
D 採用合否の通知
MEMO)採用決定が最終段階に入ってくると、”リファレンス”と言われる推薦状を求められることがあります。推薦状は応募者がどのような人物なのかを、第三者から視点で書いてもらいます。転職の場合は元上司や同僚に、新卒の場合は務めたことのあるボランティア先やバイト先、教授からお願いします。基本的に自分の仕事ぶりをよく知っている人、自分のことを評価していくれる人を選ぶようにしましょう。
注)企業や職種によって、就職活動の流れは異なりますので、こちらは参考程度にしてください。
◆雇用形態
正規社員
Full-time Employee |
雇用主と期間に制限のない労働契約(無期雇用)を結んで、仕事を行う労働者 |
契約社員
Contract Employees |
雇用主と期間の決まった労働契約(有期雇用)を結び、契約で定められた仕事を行う労働者 |
コントラクターIndependent
Contractor
(Self-Employed) |
契約企業との間に雇用関係はなく、不定期に生じる業務を請け負い、報酬を得る労働者。社会保障税は個人で申告、納税する。福利厚生はない。 |
(2024年2月作成)
注意)住むトコ.COMはコミュニティーサービスの一環としてこれらの情報を無料で提供していますが、労働許可証やSSNの申請方法や、各種法律は常に変わります。無駄足を踏まない為に各公式ウェブサイトに目を通しておくことをお勧めします。
|