<フォーシーズンズ:Four Seasons Hotel>
魅惑の一マイルを見渡しながら楽しむ最高のひと時
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Four Seasons
Hotel |
120 E. Delaware
Place, Chicago |
312-649-2358 |
3:00pm〜5:00pm
(月〜土) |
$19.75〜$25.50 |
WEB |
スマートカジュアル |
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グッチやブルーミングデールがある事で有名な900 MICHIGANの上にあるフォーシーズンズ・ホテルはAAA(トリプルA)の5ダイアモンド賞を与えられているエレガントで格式高いホテルの一つ。そのラウンジで午後3時から5時の間(月〜土)、最高級のアフタヌーンティーを楽しむ事ができる。7階にあるラウンジはマホガニー調の家具や可憐な生け花、観葉植物、そして美しい絵画などがクラッシックでエレガントな空間をつくり出しており、明るい窓際の席からはミシガン通りが見渡せる。
オーソドックスなティー・テーブルで洗練されたサービスを楽しむのも良いが、予約を入れる時にひとこと言っておけば最大8人まで座れるゆったりとしたソファーに通してくれる。ピアノの生演奏をバックミュージックに楽しむフォーシーズンズのアフタヌーンティーには二種類ある。一つはFull
Teaと呼ばれるもので、フィンガーサンドイッチ、スコーン、ティーブレッド、フレンチペイストリー、そして13種類のお茶の中から自分の好きなお茶を選べる。もう一つはFull
Tea +シャンペンという形で、Full Teaに自分の楽しみたいシャンペンを付け加える事ができる。(シャンペンは3種類あり、選んだシャンペンによって価格が変わる)ここで使っているティーカップとソーサーは真っ白いウエッジウッド。そして興味深いのは個性的なスタイルのティーポットで、これはお茶を充分に抽出して香りを逃がさないためにサーブする時は横に寝かせる事が出来るようになっている。また当然の事ながらサービス面でも細部まで教育が行き届いており、ティーポットにお茶が残り少なくなった頃にすかさずお湯を持ってきてくれるなど、物腰の静かな応対振りにはついついスポイルされた気分になってしまう。
バターをたっぷり使ったスコーンはクリームとジャムをつけると程よい甘さに。ここのフィンガーサンドイッチやティーブレッド(キャロットケーキ、バナナブレッド等)は訪れるたびに内容が変わっており、バラエティーにも気を使っているようだ。フレンチペイストリーはチョコレートディップストロベリーやプチケーキなどで、小さくて可憐なお菓子はさすがにデザート作りには一目置かれているだけあって、比較的甘さを抑えた上品な味わいだ。
駐車場はBloomindalesのモールの入っている900 North Michiganが便利。エレベーターでホテルのラウンジに直接行く事ができるし、ラウンジではパーキングチケットを3時間までならバリデイトしてもらうことができる。
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これがおもしろいスタイルのティーポット |
小さくて可憐なフレンチペイストリー |
格式高いおもむきのラウンジエントランス |
<ロシアン・ティータイム:Russian Tea Time>
お茶の数ではナンバー1。お茶を楽しむという事を追求したこだわりのお店
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Russian
Tea Time |
77 E. Adams
St. Chicago |
312-360-0000 |
2:30pm〜4:30pm(毎日) |
$19.00(お茶だけなら$3.00〜$7.50) |
WEB |
スマートカジュアル |
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ダウンタウンのシカゴ美術館、そしてシンフォニー・オーケストラのすぐ側にあるロシアン・ティータイムはノスタルジックなロシア料理のレストラン。照明の落ちたマホガニー調のシックな店内はバラライカ(ロシア伝統楽器)音楽が流れ、ロシアの伝統的なお茶用の湯沸し器や伝統工芸品である人形、そして壁の絵画などがエレガント、かつ独特な雰囲気を醸し出している。日頃馴染みのないロシア文化に触れることのできるこのレストランでは毎日2時半から4時半までがティータイムになっており、その間は専用のメニューが用意されている。全部で30種類以上もあるお茶の種類の多さにも驚かされるが、忘れてはいけないのはこのお店のオリジナルである『House
Russian Tea』。ダージリン、セイロン、そしてブラックカラントをブレンドしたこの紅茶はブラックカラントの風味がなんともいえない。専用のグラスホルダーにロックシュガーとレモンを添えてサーブされるこのロシアンティーはメニューには載っていないので、興味のある人は特別にオーダーしてみよう。お茶は通常ロイヤル・パトリシャンなどのブリティッシュ・ボーン・チャイナでサーブされるが、中国茶の場合はお好みで専用のティーポット、そして芳香をかぐためのカップと飲むためのカップを分けてサーブしてくれる。日本茶の場合は日本茶用のカップで出してくれるなど、『お茶』に関してはかなりのこだわりを持っているようだ。
イクラの乗ったスモークサーモンクレープはティーサンドイッチの中でも豪華なのにあっさりとした逸品。ストルードルやロシアンナポレオンといった伝統的なロシアン・ペイストリーも楽しめるのも嬉しい。ストルードルはプラム、アプリコット、ウォルナッツ、そしてレーズンがぎっしり入っており、甘さも控えめで◎。ロシアンナポレオンは日本でいうミルフィーユで、層になったパイ生地の間にクリームが入っている。
オーナーシェフのクララさんと、息子のバディームさんはお茶の事を話すのがとっても大好きなので、色々と話し掛けてみて欲しい。彼らだけでなく、全ての従業員が暖かくもてなしてくれるこんな素敵なアフタヌーンティーは日本ではなかなか味わうことのできない体験だ。
駐車場は目の前のGeneral Parking(55 E. Monroe)が便利。
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ロシアの伝統的なお茶の湯沸し器とハウスロシアンティー |
エレガントな雰囲気の店内 |
スモークサーモン・クレープは本当に美味しいですよ。 |
<アフタヌーンティーの歴史> |
アフタヌーンティーの習慣は18世紀の英国伯爵夫人、アンナ・マリアがいつも8時のディナーまでの間にお腹がすくので、お茶とサンドイッチやケーキを召使いに用意させたのがはじまり。その後、テラスや庭に友人を招いて、おしゃべりに花を咲かせながら午後のひと時を過ごすという今のかたちに発展した。かのビクトリア女王は電車に乗っていても絶対アフタヌーンティーを欠かすことがなかったそうだ。
当時のイギリスではアフタヌーンティーをする時には自分の持っているコレクションの中で一番素晴らしいものを使って客人をもてなすのがマナーとされていたようだ。19世紀にはヨーロッパ各地に広まり、そして移民とともにアメリカにも渡り、今や世界中で多くの人々に親しまれている。 |
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