シカゴの日本料理店ガイド
SUSHI KUSHI TOYO
すし くし とよ
シカゴで唯一フェラーリのディーラーがあるレイク・フォレストは郊外でも有数のお金持ちエリアのひとつ。とにかく豪邸の建ち並ぶレイクサイドはドライブをするだけでもリッチな気分になってしまうお洒落な街だ。そんなレイク・フォレストに住む舌の肥えたアメリカ人やレイク郡の日本人が絶賛する人気店『スシ・クシ・トヨ』がやっと3ヶ月半のリモデルを終えて再オープンした。有名なレストラン・デザイナーが『アメリカ人の目からみたアジア』をイメージしたというインテリアはコンテンポラリーながらも竹やメープル材のアクセントが日本人にも心地良い。
しかし何よりも驚かされたのは、お店の真ん中にある大きな寿司カウンター。その中ではなんと6人の日本人寿司職人が休む暇なく寿司を握っているのだ。これだけ回転がいいと常に新鮮な素材を揃えられるのは間違いない。中でも『寿司はトロしか食べない』というトロ・フリークのS嬢が『ここのが一番美味い』と絶賛したトロは要チェック。オーナーのトヨさんの満足する素材が入った時しか出さないので無い時の方が多いが、あった時は絶対マスト!素材の新鮮さは勿論、ネタの厚さといい、シャリといいまさに絶品。またシカゴ巻きやアラスカン巻きなどの巻物も30種類以上あるが、その中でもシェフの皆さんが勧めてくれたのは『ムーンリバー巻』という幻想的な名前の創作寿司。これは海老と天かすにハラペーニョと秘伝の特製ソースのかかった変わり寿司。サクサクした食感と特製ソースの味付けがヤミツキになっちゃうよ。名前の由来を聞きたい人は是非職人さんに聞いてみて。
そして、看板に名を連ねているほどだからこのお店は焼き鳥やつくねといった『串モノ』も美味い。特にネギマと手羽は編集部のお気に入り。玉ねぎなんかも渋いけどマジ涙もの。カワを出す店なんか他にあります?
確かにミツワやダウンタウンからだとレイク・フォレストはちょっと遠い。そこでお薦めなのは土曜日のランチ。6人の日本人シェフが毎日持ち回りで考えるという日替わりランチも楽しめるし、ゴルフの帰りやレイク・フォレストの街の散策を兼ねて是非いかが?
■スムトコ・アドバイス
とにかくこの店はメニューが多い事でも有名。うどんだって9種類もあるし、くらげ酢や蟹コロッケといった居酒屋チックな一品料理の種類も豊富。その中でも『住むトコ』がイチオシするのは何を隠そう『海鮮キムチ鍋』!とにかく鮭、海老、あさり、牡蠣、はまぐりなど凄い量のシーフードが入っていて超豪華。ヤミツキになる事うけあい。そしてもう一つはバジルの風味が豊かなサーモンとマグロのカルパッチョ!新鮮な素材を使っているところがミソ。
|