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シカゴのエンターテイメント雑誌としてお馴染みのぷれ〜り〜誌を発行しいるMGAのご好意で住むトコ.COMにぷれ〜り〜誌のバックナンバーを掲載させて頂いております。

2020年1月
これぞ本場!の
ステーキ特集

お馴染み、先輩とたまちゃんの凸凹コンビがたまちゃんの親友をオモテナシする為にシカゴの色んなステーキ屋さんをまわります。二人は、美味しいだけじゃなくって、たまちゃんと親友が昔の思い出を深めるステーキ屋さんに出会う事ができるのでしょうか?

たま:先〜輩、おはようございます。さすがにシカゴも寒くなってきましたね。
先輩:たまちゃん、おはよう。あれ?髪切った?なかなか似合うね。
たま:そうなんですよ〜。今度日本から友人が遊びに来るんですけど、それに合わせてちょっとイメチェンです。その子、昔からの大親友なんですが、ちょっとマウント癖があって、スキを見せるとガンガン来るので(苦笑)。
先輩:ははは、そうなんだ。じゃあ完璧のオモテナシをしないとだね。
たま:そうなんです。日本に帰った時はステーキ好きな彼女の行きつけのお店で豪勢なお肉を食べさせてもらったんです。それが美味しくって!今度は私がアメリカのステーキ屋さんを案内することになってるんですが、私、ステーキ屋さんってあんまり行ったことがなくって。。。それで是非先輩にステーキ屋さんを紹介してもらいたくって。お願いできますか?
先輩:ステーキ屋か〜。いいねえ、実は今、高プロテイン・ダイエットをやってるからタンパク質ガッツリってのは僕も嬉しいかも。じゃあ色んな視点から検討するね。ところで、そのお友達はどんな人なの?

ドライエイジング(乾燥熟成肉)とは?
アンガス牛のような赤身肉をチルド状態の冷蔵庫内で、お肉に風を循環させながら乾燥熟成することで、やわらかく香りの芳醇なお肉に仕上げる事ができ、旨味がアップする。ただし、専用の設備での厳重な管理が必要なため、殆どのステーキハウスは外注業者に頼る事が多い。

たま:中学校の時からの親友なんですが、学生の頃はファミレスでずっとおしゃべりしていたような友達です。ただ、私がアメリカに来たのをきっかけにちょっと疎遠になってしまって。3年ほど前に再会した時には周りの人の影響なのか、ちょっと雰囲気が変わってて。私は昔のような気さくな感じに戻りたいと思ってるんですけどね。
先輩:ふ〜ん。で、お肉については何が好きとかって聞いた?
たま:前回霜降りの和牛をご馳走になった時に、乾燥熟成肉に興味があるって言ってました。日本ではまだ基準がしっかりしていないお店が多いらしくて、本場の味を堪能したいって言っていましたね。
先輩:なるほどね。
たま:先輩、よろしくお願いします。

Chicago Cut Steakhouse
300 N Lasalle
Chicago, IL 60654

先輩:たまちゃんも知っての通り、シカゴには大小無数のステーキ屋さんがあるから、どこが一番みたいなことは僕にも言えないんだけど、最近僕が行ったお店の中できっとたまちゃんの親友さんが喜んでくれるんじゃないかな?と思ったのがこのシカゴ・カット・ステーキハウスなんだ。
たま:シカゴリバー沿いの素敵な場所にあるんですね。うわあ、リバー側の窓がとっても大きくて、景色が最高です。
先輩:店内のどの席に座っても高層ビルや高架電車などシカゴならではの景色が満喫できるし、気候の良い時期にはパティオ席でアウトドア・ダイニングもできるんだ。この立地条件とインテリアだけでも十分喜んでもらえると思うけど、このお店にはレストラン内にちゃんとしたエイジング・ルームがあるから35日間乾燥熟成したリブアイやニューヨークストリップを食べることができるんだ。もちろん部位によっては熟成法が違っていて、フィレミニヨンなら28日間ウエットエイジングで熟成したお肉を出してくれる。
たま:そんなしっかりしたお店のわりには店内でかかっているBGMもポップな感じですし、従業員の方々もとっても気さくですよね。そのせいかお客さん達もそんなにかしこまっていなくて、とってもリラックスしてる気がします。
先輩:そうなんだ。高級ステーキ店なのに、このリラックスした雰囲気も二人の再会の場所におすすめする理由かな。ただし服装は一応ビジネスカジュアルなので気をつけてね。ところでそのお友達はワインは飲む?
たま:好きですよ。結構色々とうんちくが多くて(笑)。
先輩:ここは600種類以上のワインを揃えているだけじゃなくて、ソムリエの知識もしっかりしているからお友達にも満足してもらえると思うよ。おっと、アペタイザーが出てきたね。まずはLobsterscargot、これはエスカルゴ・ディッシュにロブスターとバター、それにガーリックを入れて上からチーズをたっぷりのせてオーブンでこんがり焼いたものなんだ。
たま:なるほど、この小さいクロスティーニ(イタリア風ミニトースト)にのせて食べるんですね。おお、美味しい〜!かなりこってりしたアペタイザーなんですが、おかげでロブスターのぷりぷりした食感をたっぷり楽しめます。こちらのサラダはベービーアルグラがベースのCharred Octopus Saladですね。う〜ん、マイルドな酸味と甘みが特徴の白いバルサミコ酢ベースのビネグレッドが軽くアルグラに絡めてあって、一緒に食べるさわやかなグレープフルーツとプチトマト、それに香ばしく少しスパイシーなタコのグリルとの一体感が絶妙です。
先輩:気づいたかも知れないけど、食事をサーブしてくれる際には必ず二人組でテーブルサイドに立って、人数分に取り分けてくれるんだ。それも変に仰々しくなくて、ジョークをはさみながら手早く取り分けてくれるのがいいよね。おっとここでステーキのお出ましだよ。8オンスのフィレミニヨンボーンインリブアイ をオーダーしておいたよ。
たま:あれ?この一緒に出てきたソースは何ですか?デミグラス・ソースみたいですけど。
先輩:そうそう、これなんだ。このソースはこのお店の特製デミグラス・ソースで、20時間かけてじっくり仕込んであるものなんだ。いつもあるわけじゃないし、別口でオーダーしないといけないものなんだけど、僕はこれの虜でね。とりあえず、このフィレミニヨンをそのままソースを使わずに食べてみてくれる?
たま:はい。うわあ、さすがはフィレミニヨンだけあって、きめが細かくて、とろけるように柔らかいです。脂肪分も低めなのでお肉の味が口の中で豊かに広がっていくのを感じることができます。それにこの芳醇な風味と焦げ味の混じり合った味わいには思わず目尻がおちてしまいます。
先輩:だよね。ホント、そのまま食べても最高に美味しいフィレミニヨンなんだけど、それにこのデミグラスソースをかけてみてもらえるかな?
たま:はい、それでは。ああっ、なんですかこれ?凄いっ!驚くほど濃厚で、限りなく深みのあるソースがこのフィレミニヨンの味わいを一挙に高みに引き上げますよ。うわあ、感激の味わいです!
先輩:そうなんだ。このソースの存在が、僕がたまちゃんの今回のシチュエーションにあってるんじゃないかと思ってね。たまちゃんの親友は日本でも色んなお店でステーキを食べてるっていう話だったから、そういう人にはこんなサプライズ要素も必要なんじゃない?
たま:なるほど。十分に美味しいお肉を食べてもらっておいて、さらにその上をオファーするってことですね。そのアイデア、いただきです!それにしてもこのデミグラスソース、他の食べ物にも合いそうですね。
先輩:うん、ただ、僕が思うに一番合うのはこのフィレミニヨンなんじゃないかな。試しにこちらのボーン・イン・リブアイだったらどうだろう?
たま:どれどれ、試してみますね。おお、このリブアイの肉汁!!喉の奥までジュワ〜ッと広がります。完璧なミディアム・レアですね。少し表面の焦げた味が多いようにも感じますが、リブアイ特有の味わいは素晴らしいです。それでは次にデミグラスソースをかけてみますね。
先輩:どうぞ。感想を聞かせて。
たま:なるほど、そっか〜。。。先輩のおっしゃりたいことが分かりました。こちらのボーンインリブアイはこのままのシンプルな塩コショウの味付けの方が私達日本人の舌には合いそうです。既に芳醇な味わいのリブアイに、濃厚なデミグラスソースのフレーバーを加えるのは、「違った味わい」という意味では楽しめますが、先程のフィレの時のようなサプライズには繋がりませんね。
先輩:そうなんだ。
たま:ところで、ステーキ屋さんっていうとお肉に色んなサイドがつけられることも楽しみの一つですが、この付け合わせのブッラセルスプラウトをベーコンと炒めたもの、めちゃくちゃ美味しいんですけど。香ばしくグリルされた芽キャベツに、べーコンの適度な塩味がくせになります。
先輩:よく気づいてくれたね。こっちのTruffled Scalloped Potatoesも食べてみて。綺麗に薄切りになったポテトをパンチェッタと炒めて、更にチーズをのせてこんがり焼いたものなんだけど、僕のイチオシメニューなんだ。
たま:ホントです!トリュフとチーズの豊かな香りが鼻の奥までじんわりと広がります。これはとんでもなく贅沢な気分にさせてくれるサイドメニューですね。
先輩:さて、あとはデザートだね。どんな美味しい料理も、食後のデザートの出来がその日の感動を大きく変化しちゃうからね。
たま:ウェイターさんがピーナツバターのパイがマストだって言ってましたね。あ、これですね。チョコレートクッキーの上にピーナツバタームースをのせて、すべてをチョコレートソースで包んであります。クッキー部分はサクサクで、ムースの部分はとことん滑らか。サイドについてくるラズベリーとブルーベリー、そしてラズベリーソースもチョコレートにばっちりのアクセントです。
先輩:というわけで、最初のお店は、アンビアンスとデミグラスソースの2つのサプライズ要素でお友達のおもてなしができるシカゴ・カット。このお店はチェーン店ではないので、「シカゴ特有のお店」として紹介できるのも嬉しいポイントかな。おっと、そういえば、このお店は2015年のUSA TodayではNo.1 Chicago Steakhouse に、Open Tableでも2016年と2018年にDiner's Choice Award をはじめとした数々の賞を受賞しているんだよ。
たま:そういう情報を最初じゃなくて、最後にもってくるあたりも先輩のにくい演出ですね(笑)。

Mastro's Steakhouse Chicago
1551 N Thoreau Dr, Schaumburg, IL 60173
(847) 303-4050

先輩:さて、次のMastro'sについては、たまちゃんも名前を聞いたことがあるんじゃないかな。アリゾナでオープンして以来、アメリカでトップ10に入るステーキレストランとして名が知られているチェーン店で、シカゴの他にもニューヨークやロスなどの大都市を中心に10店舗以上展開している。
たま:はい。とにかく「ザ高級店!」っていうイメージで、こんなお店に私が来ることになるとは!って感じです。
先輩:最初に言い切ってしまうと、今回紹介するステーキ屋さんの中だけでなく、僕がこれまで訪れたシカゴのステーキ屋さん全部を入れても、最高のリブアイを食べさせてくれたのは、ここMastro'sだったよ。それくらいMastor'sは群を抜いてると思う。ただ、残念なのは全米のチェーン店だから、一店目のシカゴ・カットのように「シカゴのお店」って鼻高々に州外の人に紹介することができないんだよね。
たま:ははは、先輩のシカゴ愛は尋常じゃないですね。でも先輩がそこまで言い切るなんてとっても期待度が上がりますね。あ、パンが出てきましたよ。2種類の熱々のフランスパンとチーズクリスプ、それにこれはプレッツエルでしょうか?どれも焼きたてかと思うほどカリッと香ばしい美味しさです。
先輩:前菜に頼んだこちらのクラブケーキはどうかな?
たま:カニ肉がぷりぷりでしっとり香ばしく焼きあがってますねえ。ピリリと辛いのはクラブケーキ自体にもタルタルソースにも適度にスパイスが入っているからでしょうか。サイドにはチャイブやアルファルファの入ったミックスグリーンがビネグレットで絡めてあるんですが、これがまたとても爽やかでクラブケーキによく合います。それに、レモンには絞った時に種が出てこないように薄い布がかけてあるんですね。
先輩:レモンに布をかけるお店はここだけではないけど、そういう気配りは嬉しいよね。さ〜て、お待ちかねのステーキが出てきたぞ。とにかくこのシェフズカット・リブアイ・チョップというのがさっき僕が紹介したものだよ。
たま:それでは早速。。。(目を見開く)ううっッ。。。。
先輩:そうそう、それそれ。本当に美味しいものに出会った時って、人間そういう表情になるよね。言葉を失ってしまって。口の中の味わいに集中したくなるっていうか。
たま:(話しかける彼を手で制止しながら、ゆっくりと味わって飲み込んだ後に一息ついてから)ふ〜っ。スゴイです。すいません。失礼な事をしてしまって。あの瞬間、全く言葉を発したくなくなってしまいました。口いっぱいに押し寄せてくる肉汁と、舌の色んな箇所を柔らかく包むようなお肉の繊維を一つ一つ味わって、それが喉を通る最後の瞬間まで体中の神経を集中させてしまいたい、そんな気分にさせられました。
先輩:ははは、目をみはって低くうなってたね。
たま:恥ずかしいなあ。そんな表情してましたか?ふ〜。
先輩:リブアイの他にもNY ストリップとフィレも頼んでおいたから是非比べてみて。
たま:こちらも驚くほどの分厚いカットなのにも関わらずパーフェクトな焼き加減ですね。どれもまさに職人技って感じです。ニューヨーク・ストリップもフィレもリブアイに比べるとあっさりしている印象ですが、全く臭みもなく肉質も非常に柔らかく大満足の仕上がりです。
先輩:でも?
たま:(笑)でも、もし一品だけ食べるのであれば、私も間違いなくさっきのリブアイです。自分で食べるだけじゃなくて、誰かに味わって欲しい!と思わせる一品でした。
先輩:僕も初めて食べた時にそう思ったんだ。自分の幸せを通り越して、あ、これは「大切なあの人に食べてもらいたい」ってね。
たま:分かるような気がします。私も味わいながら「あ〜、彼女にこれを食べさせてあげたい」って心底思いました。彼女を連れてくることになったらその気持ちを伝えたいです。
先輩:是非そうしてあげて。それから、このお店もサイドディッシュに力が入ってるんだよ。ちょっぴり贅沢なトリュフ入りニョッキはクリーミーなソースにもちもちのニョッキが良く絡んでいる。それからこちらのマッシュポテトは、ぷりぷりのロブスターが入っていて舌ざわりが良く、どちらも味は濃いめなんだけどステーキとの相性がいいよね。
たま:食後はやっぱりデザートですよね。このお店のシグネチャーはバターケーキらしいです。あとチョコレート・プディングケーキもオーダーしちゃいました。バターケーキはチーズケーキの上に砂糖がまぶしてあるケーキドーナツがのせてあるような感じですね。真ん中にアイスクリームがのっています。
先輩:うん。ラズベリーソースが少しだけ酸味を加えてくれているけど、全体的には僕にはかなり甘めかな。その点、チョコレートプディングケーキの方はあたたかいムースのような食感で、甘さ控えめなのが僕にはいいな。
たま:お好みでクリームソースや生クリームと一緒に濃厚な質の良いチョコレートを楽しめるのがいいですね。

The Capital Grille
2000 E Golf Road
Schaumburg, IL 60173
(847) 969-0290

先輩:最初に紹介した2店はシカゴ市内のステーキハウスだけど、次のキャピタルグリルはシカゴ市内にもあるけど、最近シャンバーグにオープンしたばかりなんだ。
たま:東海岸を中心に全米50店舗以上あるチェーン店ですよね。確か、シカゴでも数少ないドライエイジングの設備を自前で持っていることで知られているみたいですね。
先輩:そのとおり。そんな高級ステーキ店が郊外にもオープンしてくれたのは郊外組にとっても嬉しいニュースだよね。
たま:店内はマホガニー調の家具とシャンデリアが、エレガントながら心地よいダイニングエリアを作り出しています。ドアで仕切られた部屋がいくつもあるので、プライベートパーティーや会合に使うこともできるようですね。郊外のお店っていうのは嬉しいです。
先輩:たまちゃん、雪の日の運転とかあんまり好きじゃないって言ってたから、お友達を乗せてシティーまで繰り出すのはちょっと大変かな、と思ってね。
たま:そうなんですよ。私も彼女もお酒好きですし、当日はタクシーだとシティー往復はちょっと高くなりそうだな〜って。
先輩:近場の郊外で「しっかりした乾燥熟成肉」を食べることができるお店となるとこのキャピタルグリルってことになるんだ。乾燥熟成肉を出しているお店の中でも自前で乾燥熟成の設備を整えているところというのはかなり稀で、殆どのお店は外注に頼ってる。自分のレストラン内で行うと安定供給できるというだけでなく、品質管理も完璧に行えるのはいいんだけど、管理が大変だからね。
たま:なるほど。それでこのお店なんですね。あ、パンが出てきました。パリパリのチーズクラッカー、フランスパン、ライ麦レーズン、それからオニオンとベーコンのついたパンみたいです。ここのはバラエティーに富んでいますね。
先輩:うん、アペタイザーも出てきたみたいだよ。さっくり揚がったカラマリを酢漬けのホット・チェリーペッパーとニンニクで作ったソースに絡めてあるPan Fried Calamariは、辛さ加減が絶妙でくせになる美味しさだよ。
たま:こちらのTuna Tartarアボカドときゅうりの上にフレッシュな赤身のマグロをのせてるあるみたいですね。クラッカーにのせて食べるんですが、ツナだけでもほんのり辛いのにサイドのチリソースで、もっとスパイシーにすることもできるんですね。すごくさっぱりとしていて食欲が湧いてきます。
先輩:そしてメインのステーキだけど、キャピタルグリルの乾燥熟成肉というとBone-In Kona Crusted Dry Aged NY Strip with Shallot Butterが有名なんだ。
たま:へ〜、これはまたとても柔らかいNYストリップですね。香ばしいコナコーヒー、それから玉ねぎよりまろやかな味わいのシャロットが入ったバターソースが、乾燥熟成の工程で柔らかくなったステーキ肉と素晴らしいマッチングです。まさしく絶品ですよ!
先輩:コーヒーの風味はほのかに感じる程度で苦みがないし、少し焦がしてあるシャロット・バターソースの香ばしさときたら、一つ一つがとても丁寧に作られているのが良くわかるね。焼き加減もばっちりだ。
たま:他のステーキハウスのように表面を焦がしていない焼き方もワタシ的には好きなタイプです。
先輩:お次はPorcini rubbed Bone-In Ribeye with 15 year aged valsamicoと言ってポルチーニ茸の粉末をたっぷりすりこんだリブアイ。とてもジューシーで柔らかい肉質を味わえるよ。
たま:ポルチーニと15年物のバルサミコ酢が濃厚で深い味わいを出していて、ウマミ成分たっぷりのソースは、かなり大人の味わいです。焼き具合もばっちりのミディアムで、骨からも脂身からもお肉に溢れんばかりのウマミが入っています。とてもフレーバフルな仕上がりに大満足です。
先輩:お次はBone-in Wgyu NY Strip。メニューには和牛と書いてあるけど、実際には和州牛だね。
たま:和牛の遺伝子が入ったアメリカ育ちの牛の事ですね。確かにアメリカで一番高級品とされているプライム・グレードよりもサシが入っていて、脂がお肉に浸透してウマミがぎっちり、柔らかくて口の中でとろける感覚があります。ただ、脂の多さはさほど感じる事なく意外とすっきりとした味わいなんですよね。実はわたしはこれくらいの方が好きです。焼き加減もほぼリクエスト通りで、塩コショウとハーブなどのシーズニングの入ったステーキ用バターだけというシンプルな味付けなのでお肉の味を十二分に味わえました。
先輩:デザートにはWarm Apple Crostata とWarm Double Chocolate Cake を頼んでおいたよ。
たま:あたたかいリンゴの入ったストルードルはクラストの部分にほんのり塩気を感じて、全体的に甘さが控えめで好印象です!サイドについてくるバニラアイスクリームとの相性は言うまでもないですがバッチリですね。
先輩:温かいチョコレートが中からトロッとでてくるチョコレートケーキは、とにかく香りが高く質の良いチョコレートが最高だね。ダークチェリーのコンポートとアイスクリームも添えてあるのでお好みでチョコレートケーキと一緒に食べると幸せなままで一日を終えられそうだよ。

Jameson's Charhouse
1702 W Algonquin Rd
Mount Prospect, IL 60056
(847) 956-1500

先輩:さあ、最後はグっと親近感のわくとってもローカルなステーキハウス、ジェーマソンズ。ここは僕がシカゴに来て初めて行ったステーキハウスなんだ。
たま:へぇ、思い出のお店なんですね。アメリカの古き良き時代にタイムトリップしたようなクラシックな店内は、どこかほっとする雰囲気があります。
先輩:ジェーマソンズ は決して高級なステーキハウスではないんだけど、リーズナブルな値段のわりに、質のよい炭火焼きのブラック・アンガス・ビーフステーキを出していて、地元の人達からも愛されている店なんだ。
たま:席に着くと早速熱々のパンが出てくるのですが、これがまた外側がカリっとしていて中が柔らかく、手が止まらなくなる危険なパンです(笑)。
先輩:このパンもあの当時と全く変わってないよ。どのステーキにもサラダとスープ、それにサイドに野菜とポテトがサービスで付いてくるからパンは食べすぎないようにね。アペタイザーは、このジェーマソンズ・サンプラーが定番なんだ。
たま:イカリング、チキンテンダー、それにポテトスキンと色々楽しめるんですね。カリカリ香ばしくて柔らかい仕上がりのイカリングはぷりぷり感がたまりません。ちょっぴり酸味のあるカクテルソースとの相性、良いですねえ!チキンもジューシーで揚がり具合も塩味加減もばっちりです。
先輩:ステーキについてくるスープも日替わりで二種類あって、サラダはミックス・グリーンのシンプルなサラダなんだけど、ドレッシングの数が多くてね、「さ、さうざんどあいらんどっ?」て初めて聞き直したのもこの店だったな。
たま:ふふふ。今では想像もつきませんね。ステーキが出てきましたよ。こちらはJameson's Special Cut (ブラックアンガス・ボーンイン・リブアイ)ですね。ミディアムでリクエストしたリブアイはちょうど良い焼き加減です。表面を焦がしていないステーキはジューシーでフレーバーがぎゅっと詰まっていて柔らかくて美味しいです。
先輩:基本は塩コショウのみだからお肉の味を十分に楽しめるんだ。他にフィレミニヨンやNYストリップもあるんだけど、流石にそこはお肉の質からして高級店には太刀打ちできないんだけど、このボーンイン・リブアイに関しては焼き方といい、素朴な味わいといい、僕にとっては極上の味なんだよね。
たま:ステーキについてくるポテトも7種類の中から選べるようになっていて、とにかく全てが超ボリューミーですね(笑)。ウェイトレスさん達の気さくさといい、周りに座っている人たちの距離感や笑顔といい、本当に地元の人たちの集まるお店って感じですね。
先輩:そうだね。このお店はいつ来ても懐かしい気持ちにさせてくれるよ。店内に大きなバーカウンターのあるバーエリアがあってね。仕事帰りに一人でお酒を飲んでたある日、バーテンダーの初老のおじさんに「ジン&トニック」って頼んだら、「こういうバーで頼む時はちゃんとお酒の銘柄も言わないとダメだよ」って教えてくれたんだ。そうしないと一番安いジンを使われてしまうんだって。
たま:先輩がいつも「タンカレー&トニック」って頼むのはそれからなんですね。
先輩:ははは、そうなんだ。あの時も5つくらい別々のジンを少しづつ並べて、「お前の好きなジンを決めるといいよ」って言ってくれてね。それで選んだのが「タンカレー」だったんだ。オヤジさん、ニヤっと笑ってね。「お前、Tanqが好きなんて、味は分かるみたいだけど、こいつは金がかかるぜ」って言われたのをいまでも覚えてるよ。
たま:タンカレーは高めのジンですものね。
先輩:メニューもインテリアも、昔のまま何も変わってなくて。そういう時代の流れが止まったような所なら、たまちゃんたちも昔の時の事を思い出すのにちょうどいいんじゃないかと思ってね。
たま:先輩、ありがとうございます。なんか私、ちょっと体裁ばかり気にして無理をしてたのかも知れません。高校の時にファミレスでずっとあの子と話をしていた時の事を思い出しました。彼女のステイも一週間くらいなので、一回はここに連れてきて、あの頃の思い出を沢山話そうと思います。
先輩:それがいいかもね。このお店はステーキ以外にもローカル色豊かなアットホームな料理が多いから、ウェイターさんや、隣のテーブルの人たちとも談笑しながら昔の事を思い出してほしいな。

 
     
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