 まずは2月2日のグラウンドホッグデー。日本の節分にあたるこの日は、グラウンドホッグ(マーモット)が巣の穴から出て来た時に”自分の影が見れれば(お天気ならば)まだあと6週間の冬日が続く””影が見れなければ(曇っていたら)もうすぐ春陽気になる”というイベント。ペンシルバニア州パンクストーニー地区で行われます。この模様は全国放映され、毎年の事ながら「なんでわざわざマーモット?」と思う気持ちを押さえて、あくまで”伝統イベント(古くはドイツから伝わった)”として楽しんでいます。ちなみに、大役を司るマーモット君の名前は「フィル」だそうです。
バレンタインデーは日本にもしっかり浸透している”愛を確かめ合う日”。アメリカのそれは、特に「女性から男性に告白」する日ではなく、男女間の愛情を確かめ合う事はもちろん、会社の同僚や学校の級友、先生方や日頃お世話になっている友達達にも、なにかプレゼントを用意したりカードを書いたりします。特に、小さいお子様のいるご家庭では、クラスメートみんなに小さなキャンディやおもちゃを持参する事になったりしててんやわんや。もちろん、夫婦や恋人同士で素敵なキャンドルディナーを楽しんだり、お花やチョコレートを送り合ったり、というラブラブなイベントも多々行われているようです。
マルディグラ、またはFat Tuesdayと呼ばれる謝肉祭の最終日行事。復活祭(イースター)の日から数えて日にちを決める移動祝祭日ですが、だいたい2月から3月までに行われます。宗教カレンダー上で、次の日から始まるレント(四旬節)の苦悩の日々を過ごす前日に、よく食べ、よく笑い、よく騒ぐ、という理由から。とはいえ、今では宗教色よりも地区の大きなイベントとして盛り上がっており、ニューオリーンズなどのカーニバルやパレードは特に有名です。紫、緑、金の色合いには意味があるらしく、「正義の紫、運命の緑、権力の金」なのだそう。そして、次の日の水曜日はAsh
Wednesdayとなり、町中でおでこに十字のマークを付けている人(灰で書いてある)をみかけるのもこの日です。
さて、2月はブラック・ヒストリー・マンスとよばれ、アフリカ系アメリカ人の文化や歴史を学び直そう、そして誇りにしよう、という月です。なぜ2月?黒人奴隷を解放した16代大統領、エイブラハム・リンカーンの誕生日が2月12日、奴隷解放を唱えた黒人活動家、フレドリック・ダグラスの誕生日は2月14日、またその他にもアフリカン・アメリカン達の歴史上で大切な出来事が多々起きたのがこの2月だったからなんですね。ちなみに、リンカーンの誕生日以外にも初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日が2月22日、という事で、毎年第3月曜日は『プレジデンツデー』として祝日になります。
芸能界や歌謡界、映画界では、グラミー賞やアカデミー賞など、ゴージャズなアワードセレモニーがこの時期に開催されるため、テレビに釘付けという方も多いのでは? |