シカゴのチャイナタウンにあるダンプリング専門店「Qing Xiang Yuan」へ行ってきました。GoogleやYelpなどの評価サイトでもとてもレビュー数の多い人気店で、その魅力は何といっても300年以上にもかけて受け継がれてきたレシピを使ったダンプリングにあります。清王朝時代に中国北部でスタートした小さなダンプリング店ではじまったというレシピは、改良を重ねながら16世代を経て今に至るそうで、その昔ながらの味わいが魅力的です。そんな歴史を大事にする「Qing Xiang Yuan」のお店の中は、とてもシンプルモダンな印象で、木製ランタンや美しい水墨画の描かれた天井照明、毛筆画などの装飾品で中国らしさを演出しています。テーブルに置かれたお皿や箸置きは品があり、アジアンな茶器は見ているだけで落ち着きます。チャイナタウンにある他のお店のように、同店も予約は受け付けていないので、訪れる日時や人数によっては待たされることはあるものの、お客の回転は早いようです。今回はお昼のピークを過ぎた2時ごろに訪れたからか、待たずに入ることが出来ました。

　アペタイザーに頼んだ「SPICY CABBAGE KIMCHI」はとりたてて取り上げるポイントがあるわけではありませんが、キムチの辛味が効いた予想通りの美味しさ。メインの前に「CELERY AND PEANUTS SALAD」や「CELERY AND PEANUTS SALAD」もオーダーしたかったのですが、残念ながらこの日は売り切れてしまってました。

　 オーセンティックなレシピで作るシグネチャーのダンプリング・メニューからは、「BEEF AND TRUFFLE」と「SHRIMP, PORK AND LEEK」をオーダー。調理法は「蒸し・焼き・茹で」から選ぶことが出来るので、今回は店員さんのお勧めで「BEEF AND TRUFFLE」は蒸してもらい、「SHRIMP, PORK AND LEEK」は焼いてもらいました。「BEEF AND TRUFFLE」は予想以上に絶妙なコンビネーションを成していて、トリュフ好きにはたまりません。熱々のスープには旨味もしっかりと詰まっています。ダンプリングは一皿に12個ずつ入っていますが、小ぶりなのであっという間にペロリと食べれられてしまいます。「SHRIMP, PORK AND LEEK」は外側の皮はカリカリに焼きあがっていて、中はとってもジューシー。ちなみにお店の奥にあるキッチンで、ガラス越しにダンプリングを作っている様子を見ることができますし、定期的にダンプリング作り教室も行なっているようです。教室についてはお店のウェブサイトから予約ができるので、気になる方はチェックしてみてください。

　ドリンクメニューには中国の様々なお茶が揃っています。今回頼んだ「Jasmin Tea」はすっきりとした甘い香りが上品で、食事にも良く合いました。お茶は銅製の大きなポットに入ってくるので冷めにくく、たっぷり二人分はあります。

　「Qing Xiang Yuan」はお料理はとても美味しいですし、カジュアルで清潔感もあるので、一人でサクッと、また友人や家族でランチをするのにもオススメですが、チャイナタウンにある他のお店に比べると値段設定がちょっと高めかもしれません。ただ、ダンプリング専門店だけあってその種類の多さやユニークさはピカイチです。面白い具材を使ったオリジナルダンプリングや季節限定のシーズナルなダンプリングも揃っていますので、とことんダンプリングを楽しみたい方には最高のお店だと言えそうです。チャイナタウンを観光がてら是非一度訪れてみてくださいください。

（2/7/2022）

Spicy Cabbage Kimchiは辛味がしっかりと効いた期待通りの美味しさ	トリュフの香りがなんとも贅沢なBeef and Truffle（蒸し）	Shrimp, Pork and Leek（焼き）は外側カリッ、中はとってもジューシー
Jasmin Teaなどの中国茶はこのような冷めないポットで出てきます	小さくて可愛らしい箸置きや調味類の小瓶	家で焼くだけの便利な冷凍品もあります