シカゴのレストラン街として知られるRiver Northエリアにある、ラテンアメリカン・レストラン「Havana Grill」をご紹介します。同店ではキューバ料理を中心に様々なラテンアメリカ料理と、ラムやテキーラを使った特製カクテルを楽しむことが出来ます。モヒートに関してはなんと「シカゴでナンバー1」とも言われるほどの名物です。お店の建物は落ち着いた黄色と茶色でペイントされており、その洒落た色合いと雰囲気が周辺の中でも目立っています。店内は1940年代を彷彿させるアール・デコ調でコーディネイトされていて、異国情緒たっぷり。比較的広めのフロアにはバーカウンターとソファー席、テーブル席があり、夏はパティオ席も解放されます。また金曜日と土曜日の夜にはライブミュージックやダンスなどの楽しいイベントも開催されており、より一層盛り上がりを見せるようです。

まずドリンクにシグネチャーのモヒートをオーダーしました。モヒートにはオリジナルとグアバ、ベリー、ココナッツ、ピーチ、マンゴーなどの様々なフレーバーが揃っています。いくつか試してみたい方やたくさん飲みたい方には、3つのフレーバーを選べるモヒートフライトがお勧めです。取材班はオリジナルとグアバ、マンゴーを試しましたが、イチオシは果実味溢れるマンゴー。ハウスメニューのThe Millionaire Mojitoも美味ですが、こちらはアルコール度数が高めなのでお酒の強い人向けかもしれません。どれもフレッシュなミントが効いていて、さっぱりとした美味しさなのでお店の自慢アイテムというのも納得です。

アペタイザーに頼んだ魚介のマリネ「Ceviche」は、新鮮なシーフードに野菜やマンゴー、アボカドを合わせたもので非常に美味です。3種類のエンパナーダ「Trio Empanadas」は、中身はケソ・マンチェゴ（スペイン系チーズ）とチキン、ピカディージョ（牛挽肉とトマトを使ったラテンアメリカの伝統料理）があります。サイズは小ぶりですがどれもジューシーな味わいで、お好みでサイドについてくる特製ソースをつけていただきます。

メインに頼んだ「Jalea de Mariscos」はホタテやエビ、ムール貝、イカ、ティラピアをココナッツ風味のクリームソースで煮込んだお料理。ココナッツミルクを使っているので、タイ料理風のシーフードカレーといった感じで、ココナッツやシーフードが好きな人には是非試して欲しい一品です。Plantain-crusted Halibutはプランテンと呼ばれる甘くないバナナを衣に使ったユニークな魚料理で、上にクリームソースがかかっています。プランテンの衣というのはなかなか珍しいですし、サクサクしていて期待以上に美味でした。サイドにはマッシュド・スイートポテトとローストした野菜（取材当日はズッキーニとパプリカ）がついています。マッシュドポテトにはオレンジ色のアメリカン・スイートポテトを使っていますが、程よい甘さでペロリと食べれられてしまいました。さらに注文したJalapeno Honey Pork Chopsは、ポークチョップにハチミツとハラペーニョ、醤油を合わせた和風ソースが絡んでいます。醤油系のソースなので日本人の口にも良く合いますし、ボリュームもあるのでガッツリとお肉を食べたい方にはお勧めです。サイドにはマッシュドスイートポテトと蒸したブロッコリーがついてきます。

本格的なラテンアメリカのお料理とお酒をカジュアルに、そしてアットホームな空間で楽しめるので、取材班のお気に入りのお店になりそうです。今回はディナーに訪れましたが、ランチでは手軽に食べられる本場キューバン・サンドイッチやタコスなどもあります。人気のお店なので夜は予約を取るほうが無難かもしれません。

（07/18/2022）

新鮮なシーフードに野菜やマンゴー、アボカドを合わせたCeviche	Trio Empanadasの中身はケソ・マンチェゴとチキン、ピカディージョの3種	醤油系の和風ソースを絡めたJalapeno Honey Pork Chops。ボリュームがあります
ホタテやエビ、ムール貝、イカ、ティラピアをココナッツクリームソースで煮込んだJalea de Mariscos	衣の素材にプランテンをつかったPlantain-crusted Halibut	ラムやテキーラを使った特製カクテルも見逃せません