（掲載日：09/23/2024）

　「Guzman y Gomez（グズマン・イ・ゴメス）」は、オーストラリア発のメキシカン・ファストフードチェーンです。本拠地であるオーストラリアには194店舗を展開しており、アメリカをはじめ、シンガポールや日本などの海外にも店舗を拡大しています。現在、アメリカにはイリノイ州の6店舗のみですが、勢いのあるお店なので、全米にロケーションが広がる日もそう遠くはなさそうです。今回はアメリカで3店舗目となるBuffalo Grove店へ行ってきました。店名の「Guzman y Gomez」は、オーナーであるマークスさんの幼馴染2人（グズマンさんとゴメスさん）の名前に由来しています。また、同店では伝統的なメキシカンスタイルを提供していることを表すため、メキシコのルーツであるスペイン語で「そして」を意味する「y」が名前の間に使用されています。お店の看板はテーマカラーの明るい黄色をベースに、 ロジャー・グズマン（Roger Guzman）さんとアントニオ・ゴメスさんのイラストが描かれています。インパクトがあるのでお店が見つけやすいです。 店内も明るい黄色と黒を基調にモダンなインテリアで統一されており、カジュアルな雰囲気です。

　 今回は、Burrito w/Steak、Cali Burrito w/Carnitas、Burrito Bowl w/Vege、Taco w/Ground Beefの4品を注文しました。ステーキブリトーは、直火で香ばしく焼き目をつけたアンガスステーキと野菜をトルティーヤでぎゅっと巻いた一品です。ステーキの旨味が他の食材ともよく調和していて、贅沢な味わいを楽しめました。カリフォルニアブリトー（Cali Burrito）は、中にフレンチフライが入っているのが特徴です。具材に選んだテンダープルドポーク（柔らかいほぐし豚肉）はポテトとの相性が抜群で、ボリュームもあり、満足感の高い一品でした。野菜のブリトーボウル（Burrito Bowl w/Vege）は、炒めた野菜とシャキシャキの生野菜の両方が楽しめるのがポイントで、たっぷりの野菜が入っているので、ヘルシーに食事を楽しみたい人におすすめです。タコスは、トルティーヤをハードかソフト、そしてフラワー（小麦）かコーン（とうもろこし）の中から選べるようになっており、今回は、フラワーのハードトルティーヤにグラウンドビーフを合わせました。パリッとしたトルティーヤと香ばしいひき肉の味わいが相まって、軽い食感でいくらでも食べられると、取材班にも好評でした。さらに、ほとんどのミールに含まれているライスやジャックチーズ、ブラックビーンズ、サルサ、ワカモレなどのトッピングも全てフレッシュな味わいで見逃せません。特に手作りのワカモレは、さっぱりとしつつも、無ければ物足りなさを感じるほどの存在感があり、メインの料理を引き立てていました。

　メキシカン料理の要となるサルサステーションには、ローストハラペーニョやスモーキーチポトレ、ハバネロの3種類のサルサソース、そしてハラペーニョピクルス、シラントロ、レッドオニオンが揃っています。3種類のサルサソースはそれぞれまろやかな味わいの中にも、辛味が際立っていて、料理に程よいアクセントを加えてくれます。

　ドリンク類も充実しており、メキシカンソーダのJarritos（ハリトス）などのメキシカンソフトドリンクに加え、マルガリータやメキシカンビールなどのアルコール類も提供しています。メニューには載っていませんが、メキシコの伝統的な飲み物であるHorchata（オルチャタ）もあります。これはライスが主原料の甘い飲み物で、クリーミーな風味とシナモンの香りが特徴です。オルチャタを提供しているお店は珍しいので、興味があればぜひ試してみてください。

　「Guzman y Gomez」は、他のファストフードチェーンに比べると価格設定はやや高めですが、その分、料理のクオリティや新鮮さに反映されており、お客さんからも高い評価を受けています。料理は本格的ながらも、店内の雰囲気は非常にカジュアルで、キッズメニューもあるため、家族連れでも気軽に立ち寄れるのも嬉しいです。また、どのロケーションも朝7時からオープンしていて朝ごはんメニューがありますし、夜は遅くまで（店舗によって異なる）営業していますし、広めの駐車場やドライブスルーも完備しているため、利便性の高さも同店の大きなポイントです。

直火で香ばしく焼き目をつけたアンガスステーキと野菜を包んだBurrito w/Steak、	フレンチフライ入りのCali Burrito w/Carnitasはボリューム、味ともに満足感あり	Burrito Bowl w/Vegeは炒めた野菜とシャキシャキの生野菜の両方の食感が楽しめます
軽い食感でいくらでも食べらるTaco w/Ground Beefはスナックにもお勧め	テーマカラーの明るい黄色をベースに、黒を合わせたモダンな印象の店内	カウンターで注文してから、店員さんが手際よく料理を作り始めてくれます