（掲載日：12/01/2025）

　Lincolnwood 市の Touhy Avenue 沿いに店を構える「Tenjin」は、オーナー夫婦・よしみさんとなおきさんが、故郷の福岡への思いを込めてオープンした、心落ち着く本格和食レストランです。シカゴ中心部から北へ向かうアクセスが良く、無料駐車場も完備されているため、気軽に立ち寄れるのも魅力です。

　 店の一日は、味噌汁の出汁づくりや小鉢の仕込みなど、丁寧な準備から始まります。よしみさんは「伝統を守りながら新しい味わいを届けたい」と話し、「仕込みが8割」と語るほど、安定した味を支える日々の積み重ねを大切にしています。そのこだわりは、出汁の旨みが際立つうどんにも表れており、人気メニューのひとつです。ご主人のなおきさんは、10代の頃から国内外で飲食業に携わり、アジア各地で経験を積んだ後、シカゴでは Lettuce Entertain You（LEYE）のパートナーシェフとして寿司や創作和食の開発を担ってきた実力派。その豊富なキャリアは Tenjin のメニューにも反映され、多彩な料理を支えています。

　季節ごとの特別メニューも魅力で、夏はカレーフェア、秋には秋祭りなど、旬の食材を使った料理を楽しめます。また、日替わりスペシャルも展開しており、中でも「エビカツ丼」は香ばしい衣とプリッとした食感が際立つ一品。月曜日のみ一日中お弁当メニューが楽しめるスペシャルデーもあります。さらに、Doordash などのデリバリーに対応しているのも嬉しいポイント。ドリンクは、日本のクラフトビール「Coedo」をはじめ、季節限定のお酒やワインが揃います。スタッフがおすすめの料理と合わせて提案してくれる「酒テイスティングメニュー」は、時期によって濁り酒が登場するなど、その時々で違った楽しみがあるのも魅力的。Tenjin は、単なる食事処ではなく、オーナー夫妻の「日本の味をシカゴに届けたい」という思いが形になった温かな場所。丁寧な仕事と真心のこもったサービス、落ち着いた店内に流れる心地よい時間が、訪れる人に日本へ帰ってきたかのような安心感を与えてくれます。

天ぷら盛り合わせ
	外はカリッと香ばしく、中はふんわり。エビはぷりっと弾力があり、衣とのバランスも絶妙です。揚げたてならではの熱々の美味しさに、丁寧な仕込みと素材の鮮度が感じられます。
サーモン照り焼き
	肉厚のサーモンを香ばしく焼き上げ、自家製の照り焼きソースを添えた一品。外側はしっかり、中はしっとりジューシー。甘さ控えめのソースがサーモンの旨みを引き立てます。
寿司
	ウニ、マグロ、中とろ、スパイシーツナロールなど、多彩なネタが揃います。新鮮なウニも提供されており、シャリが口の中でほどける極上の握りが楽しめます。
えびカツ丼
	トンカツではなくエビカツをのせたユニークな丼。Tenjin の人気メニューのひとつです。
シュリンプトースト
	香ばしく焼き上げたトーストに、タルタルソースで和えたエビを挟んだ一品。アペタイザーにもお酒のお供にもぴったり。
海鮮ちらし
	北海道産の大きな赤エビが主役の豪華ちらし。カニ、いくら、ホタテなど、贅沢な海の幸がふんだんに盛られ、ひと口ごとに海鮮の旨みが広がります。
ネギトロ手巻き
	取材スタッフもお勧めのネギトロは、宝石のような輝く艶やかさ。海苔で巻いて食べるスタイルで、新鮮な香りと食感を楽しめます。

　コーヒーゼリーにコーヒーミルクを添えた爽やかな和デザートや、季節感あふれるオリジナルスイーツも提供しています。食後の楽しみに、甘味類も是非試してみてください。また、 寒くなるこれからの季節には、そばを使った珍しい「鍋焼きそば」が人気とのこと。年末には「年越しそば」も提供されるそうですので、ぜひ予約のうえ訪れてみてください。最新情報は公式SNSやホームページで確認できます。