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日本に里帰りすることがあっても、慌しく過ぎてしまいのんびり観光をしたことがないという方も多いでしょう。次の里帰りは思い切って、見る・食る・泊るがすべて楽しめる“北海道”を訪れてみませんか。
冬の北海道と言えば、スキー、温泉、食事、流氷と様々ですが、一大イベントといえば、札幌雪祭り。初めて雪祭りが開催されたのは、今から60年以上前、1950年。地元の中・高校生が6つの雪像を大通公園に設置したことを
きっかけに始まりました。まだ敗戦のショック色濃く、食料など生活物資が不足している時代でした。このような世相の中で、札幌の複数団体が、この暗いムードを拭い去る方法として雪祭りが誕生しました。
いまや、世界の雪祭りとして、日本中、そして世界中から多くの観光客が集まる祭典となり、昨年度210万人の来場者を記録しました。大通公園の大雪像の準備は前年の秋頃から行われ、制作を担当する陸上自衛隊や市民ボランティアによって、資料の収集や現地の視察などが行われた後、デザインが検討されます。その後、粘土などを使って本物そっくりな模型が作られ、12月末に行われる実行委員会の会場で公開されます。雪像に使う雪は不純物がないものが求められるため、札幌郊外から雪が集められます。集められる雪は、5トントラック、6000台分と、想像がつかないですね。雪像の製作には約1ヶ月かかり、巨大な雪のブロックが作られ、削られていきます。大通り公園に並ぶ大雪像は、迫力満点。一見の価値ありです。市民雪像は、開催5日前に始まり、用意されている2メートル四方の雪山を削ります。デザインは、その年の流行を反映したものから、スポーツ選手、アニメ、歴史的建造物等、バラエティ−に飛んでおり、短時間で作成したとは思えない力作が並びます。また70年代からは、国際雪像コンクールも同時催行されており、昨年度は、中国、タイ等のアジア諸国からメキシコ、アメリカ、スウェーデン等、合計12カ国が参加し、雪像製作。芸術家、シェフ、彫刻家などの様々なプロが競い合い、タイの伝説の生き物、ガルーダとナーガの雪像が優勝しました。
アクティブな方には、スノーシューで雪山のハイキングツアーはいかがでしょうか。テクニックもいらず、普通に歩いたらズボズボと潜ってしまうような深雪の上も、スノーシューを履けば、自由自在に歩き回れます。わらじのような板を履き、ガイド犬と一緒に回るもの、ニセコ新雪のブナ林、ナイトハイク、阿寒湖の上を歩くなど、お子様も参加可能なツアーもあります。
雪祭り、観光を楽しんだ後は、温泉と食事。冬の魚介はおいしい時期ですから、定番の石狩鍋、カニ鍋、たら鍋、キンキ、カジカ、あんこう鍋・・・、ラーメン、ジンギスカン、おいしいお酒があれば大満足ですね。
次の旅行はぜひ、里帰りとプラスで日本の旅行を楽しんでみましょう。日本についてからあれこれ悩むより、アメリカで全部手配可能ですので、いつでもご相談下さい。
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