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移民法律事務所には、移民局(USCIS)から「Request for Further
Evidence (RFE)」や「Notice of Intent to Deny
(NOID)」と呼ばれる手紙が届きます。RFEとは、書類提出済みのビザ申請について、さらなる関連書類の追加を求めるものです。NOIDは、却下されるかもしれないビザ申請について、申請者の適格性を改めて証明する機会を与えるものです。移民局は2005年の2月16日、RFEとNOIDに関する新指針を発表しています。その内容は、04年の5月4日に規定された指針内容を柔軟にするもので、ビザ申請者にとって朗報と言えるものです。
以前はいとも簡単に申請を却下していた
移民局では、申請書類の残務件数を大幅に減らさなければならないという圧力を背景に、04年5月の指針の中で、少しでも疑問点があるビザ申請を即座に却下するように審査官らに通達していました。そのため、移民局が審査済みの申請書類のサンプルを調べてみたところ、認可されてもおかしくない申請に対し、追加書類を要請する手続きをとらないまま却下していた例が見つかったのです。
盲目的却下を禁止へ
そこで、移民局は05年2月、各地域の審査官統括責任者宛てに、どのような場合に申請を却下し、どのような場合にRFEまたはNOIDを発行するべきかを示した新指針を通達しました。例えば、「誰が見ても明らかに申請資格を満たしていない」というのに該当するのは、帰化申請なら、申請者が18歳以下の場合で、H-1Bビザ申請なら、そのポジションが学士号(4年制大学卒業の学位)を必要としない場合となります。
旧指針では「ゼロ容認」(ほんと小さな不備でも容認しない方針)が規定されていたのですが、新指針ではそれが無効となりました。「ゼロ容認」の有効無効に関係なく、「必要書類が完全なもので、申請を許可できる内容である」と判断される場合、RFEは必要ありません。しかし、申請者の資格について疑問点があるなら、審査官は却下せずにRFEを送る必要があります。
また、今回の指針では、どのような追加書類が必要なのかを具体的に示していないRFEとNOIDを出さないよう各地域の審査官統括責任者に通達しています。そして、提出済みの書類ではなぜ足りないのかを明記し、足りない書類のみの提出を要求するように規定しています。
RFEとNOIDの違い
05年2月の新指針で規定されるNOIDも、RFE同様、申請書類が足りなかったり、説得力がない場合に審査官が申請者に出すものです。しかし、RFEとNOIDの決定的な違いは、RFEが、追加書類の提出を求めるのに対し、NOIDは、却下されることになるかもしれない申請に対し、却下を避けるために別の証拠書類を求めるものと言えるでしょう。
また、移民局が任意の申請に関して不利な証拠を受け取ったり、あるいは、類似の証拠を発見した場合、NOIDが申請者に発行されることになります。
今回の新姿勢は、また検討段階の内容です。いずれにせよ、これまでのように即座に却下するのではなく、適格性が疑わしい場合においても追加書類の提出を求める体制に向かっているようです。
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