マイケル・ジャクソン。“King
of Pop” とも呼ばれた偉大なるアーティスト。突然の死が報道されたのが去年の6月25日。様々な疑惑や噂が飛び交った報道が流れていた中、世界中のファン達の泣き叫びや、たくさんのアーティスト友達が悲しんでいる所も放映されました。『世界で一番成功したエンターテイナー』であった彼の歌と踊りは、人々の心にいつまでも残されていく事でしょう。今回のヨンダでは、昨年ご好評をいただいた「マイケルジャクソンのメッセージ」をさらに奥深くご紹介。彼の心が現れる歌詞なども取り上げてみました。
インディアナ州ゲリー出身のマイケル、あの有名な「ジャクソン5」では一番の人気を誇り、その高音の歌声と踊りのかわいさから一躍有名人に。貧困生活から急に有名タレント生活に変わったジャクソン家、お父さんの強い指導の元、数々のヒット曲を生み出しました。その中でも「I
will be there」は今でもたくさんのアーティストによってカバーされている名曲です。
"Let
me fill your heart with joy and laughter
Togetherness, well that's all I'm after
Whenever you need me, I'll be there
I'll be there to protect you, with an
unselfish love that respects you
Just call my name and I'll be there"
- from 「I Will Be There」 |
『喜びと笑顔で君を満たしたいのさ。
一緒になろう。それだけが僕の望む事。
いつだって僕は君のそばにいるよ。
君を守り続けるんだ。無償の愛で君を敬うから。
僕の名を呼んでくれさえすればいい。僕はいつも君のそばにいるよ。』−『アイル・ビー・ゼア』より |
しかし、多忙な”子供役者”のマイケル君、普通の少年時代をおくるのは至難の業、そのせいで何度も悲しい思いをしていたようですね。当時の孤独さは、大人になってもいつも彼の心の中に潜在意識として残っていたらしく、だからこそ「ネバーランド」という子供の国を自分の土地に創設したり、世界中の子供達へと寄付金を送り続けたり、という行動に出たようです。
"I
was a veteran, before I was a teenager.
" |
『ティーンネイジャーになる前に、もうプロとして存在していたんだ。』 |
There
were times when I had great times with
my brothers, pillow fights and things,
but I was, used to always cry from loneliness. |
『兄貴達と枕投げとかして楽しんだ事もあったけど、でも、やっぱり、孤独感からいつも泣きじゃくっていたよ。』 |
ソロ活動が始まってからの彼は、「ポップの王様」らしく、お金、名誉、人気、と全てを手にしたわけですが、残念だったのはその名声のためにいろいろな噂が耐えなかった事。幼児虐待疑惑や金銭問題、また健康問題など、「マイケルたたき」は日常茶飯事。それでもいつも前向きに、優しい心を持って世界を、そして子供達を守って行こうとしていた彼でした。
"If
you enter this world knowing you are
loved and you leave this world knowing
the same, then everything that happens
in between can be dealt with."
|
『この世に生を授かった時とこの世を去っていく時に”あぁ自分は誰かに愛されていたんだ”と感じる事ができれば、その間の出来事は何だって乗り越えられるはずさ。』 |
"When
I see children, I see the face of God.
That's why I love them so much. That's
what I see." |
『子供達の顔、それはまさに神様の顔。だから僕は子供達を愛し続けるんだ。だってそうしか見えないんだから。』 |
「Thriller」「Beat It」「Billie Jean」「Black and
White」など、ポップ界の名作を数々と生み出したマイケル。ムーンウォークやゾンビダンスに象徴されるユニークな踊りと歌だけでなく、シンガーソングライターとしての才能も素晴らしく、最高の音楽を創りだそうという彼の生き方がひしひしと伝わってくるのが、最近DVD発売された「This
is It」というドキュメンタリー映画。全公演分のチケットが即完売、という状態の中、死に至る2日前まで続いていた”This
is It Tour"のリハーサルをまとめたもの、この映像はマイケルを愛していたファンにとって、「未完成に終わったコンサート」を垣間見る事のできる最後の手段となりました。
"I'm
happy to be alive, I'm happy to be who
I am." |
『生きている事が嬉しい。僕が僕である事が嬉しいんだ。』 |
最後に、マイケルがとても愛していたと言われる曲、「Earth Song」の歌詞をご紹介。ショートフィルムを使って、環境破壊や貧困問題をとりあげた曲。どうか、マイケルが安らかに眠れますように、いや、きっと月でムーンウォークでもしているのでしょうね。あえて作者の日本語訳を入れずに今回のヨンダを終了させていただきます。ぜひ、あなたの心でマイケルのこの歌詞を感じ取ってみてください。
What
about sunrise
What about rain
What about all the things
That you said we were to gain...
What about killing fields
Is there a time
What about all the things
That you said was yours and mine...
Did you ever stop to notice
All the blood we've she'd before
Did you ever stop to notice
The crying Earth the weeping shores? |
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