サンクスギビングも終わったと同時に、早速、街は、クリスマス一色ですね。皆さんは、今年のクリスマス、どんな風にお過ごしなのでしょうか?今月の「アサコ先生にちょっと聞いてみよう!」では、読者の方々からの質問の中から、「最近、夫婦の会話がない・・・」を取り上げてみました。
読者Bさんからの質問:始めまして。最近、夫との間に会話がない事を悩んでいます。私たちは6年前に結婚して、3年半前に日本からシカゴに来ました。シカゴに住み始めたころは今よりも会話の量も多かったと思うのですが、ここ2年ほどあまり会話がないのです。話すことといえば、2歳になる子供のことや、夫の仕事のスケジュールについてぐらいです。会話がないのですから、二人の間でのスキンシップも年に数えるほどです。以前は、相手の話に興味もありましたし、二人で会話するための時間も作っていましたが、最近の夫は、仕事が忙しいとしか言いません。私が話しかけても上の空だったり、他の事を始めたり。だんだんむなしくなって、話しかけることも減ってきているうちにどうやって接したらよいのかわからなくなってきました。結婚当初は、こんなんじゃなかったのに・・・といつも思ってしまいます。どうしたら会話が増えるでしょうか?
Bさんの悩みは夫婦の間では、結婚生活の長短にかかわらず誰にでも起こりうることです。付き合い始めた当時や、結婚当初はお互いをもっと理解してあげたい!という気持ちから些細なことにも耳を傾けて、飽きることなく夜通しずっと話していたなんてこともあったのではないでしょうか?それなのになぜBさんのように会話がなくなってしまったのでしょう。いきなり会話がなくなるわけではないはずなのです。たとえば、子供が生まれて、子供中心の生活になりだんだんと二人の時間がなくなって行き、ルームメートのような関係になってしまったのかもしれません。
自分の思っていることや感じていることを上手に相手に伝えることが出来て初めてお互いを理解でき、二人の距離が縮まるのです。「相手に何も言わなくても、自分の態度で相手も理解してくれるはず」というのは、夫婦の間では、タブーです。二人の関係が何かおかしいな。と感じたのであれば、それをきちんと話す必要があります。人間は、つらいことや、変化に対して、不安から目をそらしたり、後回しにすることがよくありますが、それでは、問題を大きくするだけです。
Bさんが、「夫との関係を見直し、会話がないという関係を修復したい」と望むことは、二人の距離を縮める大きな第一歩です。何もしなければ、はじまりませんからね。もう昔のように二人きりの時間がいくらでもあるのではなく、それぞれが、子供と仕事を抱えて忙しい日々送っているのですから、意識して、二人で話をする時間を作ることはとても大切です。お互いの一日について聞き、相手の立場に立って理解する努力をすることも大切です。ご主人が大変な仕事をかかえているのであれば、「大変だったね」とか「がんばってるね」と声をかけてあげてみませんか。また、日ごろから、相手の存在を当たり前って思わずに、意識してほめたり、ありがとうと伝えることも大切ですね。自分の一番身近な人が自分を一番理解してくれていると思えることで、元気になったりもっとがんばろうって思えるのです。お互いの趣味を改めて一緒に挑戦してみたり、何か新しいことを一緒に始めるのも良いかもしれません。難しく考えずに、映画を見に行く、レストランに行く、家で一緒に料理をするなどでもいいのです。二人の時間が増えるに連れて、次第に会話も増えてお互いを大切にしたいという気持ちも増えてくることでしょう。今年のクリスマス、どうか皆さん大切な人と一緒にいられる幸せを感謝して素敵なクリスマスを過ごしてくださいね。
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子