シカゴ市内で手頃な値段で美味しいメキシコ料理の食べられる「Senoritas Cantina」をご紹介します。同店はラテンアメリカ系の移民が多く集ることで知られているPilsen地区に第一号店をオープン。すぐに人気を呼び、2022年1月にはSouth Loopにもお店を出したので、今回はそちらを訪れました。お店はシックな色合いの建物が並ぶ中で一際目立つ水色のポップな看板と窓に描かれた可愛らしいお店のキャラクターが目印。中に入ると艶やかな紫色の壁紙を中心にカラフルなライトやびっしりと貼られた派手な装飾タイルが目に飛び込んできて、メキシコらしい賑やかでエキゾチックな空間が広がっています。店員さんはフレンドリーですし、アットホームな雰囲気なので居心地よく食事が出来ました。

　シート数はそれなりにありますが予約を受け付けていないので、時間帯や人数によっては早めに行くなどしたほうがよいかもしれません。訪れた土曜日の早めの夕方はそこまで混んでいませんでしたが、しばらくして大人数の団体客が入ってきたので一気に満席になりました。そんなグループ客が入ってきたタイミングもあってか、頼んだアペタイザーとドリンクが来るのが少し遅れたので、店員さんがお詫びにアペタイザーを無料に、そしてショットドリンクをサービスしてくれました。

　ドリンクには土曜日のスペシャルSangriaをピッチャーでオーダー。スペシャルというだけあってダウンタウンにしてかなりリーズナブルな値段なのに、いちごやオレンジなどのフルーツもたっぷりと入っていて、果実味溢れるフレッシュな味わいに大満足。毎日何かしらのスペシャル・メニューが用意されていますのでメニューは要チェックです。アペタイザーはメキシコ料理にはやっぱり外せないワカモレを頼んだところ、フレッシュなアボカドと新鮮な野菜がたっぷりと入っていて安定の美味しさ。チップスはトルティーヤチップスだけでなく、タロチップスとプランテーンチップスもついてくるのがユニークなところで、様々な種類のチップスとワカモレのコンビネーションを試すことができます。ちなみにテーブルサービスにはチップスとサルサがついてきます。

　メインに頼んだBlackened Mahi Mahi Tacoは、3つのタコスにライスとビーンズがセットになったボリューミーな一品。フィッシュタコスはお店によって当たり外れがあるのですが、同店のものはスパイスやマヨネーズなどのバランスが良く、今まで食べた中でも上位に入る美味しさでしたのでリピート確定です。ほんのりピスタチオ色のオリジナル・ライスも特徴的ですし、パプリカなどの野菜を使ったタコスも彩りも豊かで食欲をそそります。追加注文したEnchiladas SuizasはソースにMoleを、トルティアの中に包む具はBarbacoa（メキシカンバーベーキュー）を選びました。カカオを使ったメキシコの伝統的なモレソースは甘めで、ほんのりと漂うチョコレートの様なアロマがたまりません。中身のバルバコアもぎっしりと詰まっていて、肉好きにはたまらないお料理でした。

　美味しい食事につられて最初に頼んだサングリアがあっという間になくなったので、最後にマンゴーとパイナップル味のMargaritaを注文。すると、なんとびっくりな特大サイズのマルガリータが出てきました。驚きのサイズにも関わらず味も申し分なく、とてもクオリティーが高いので、お店の看板にMargarita & Sangriaと書かれていあるシグネチャーアイテムというのも納得。値段は手頃なのに本格的なお料理を堪能できるので、取材班のいきつけにもなりそうなお店です。メニューにヴィーガンメニューもちゃんとカテゴリー分けされていますし、火曜日に開催される「Taco Tuesday」では、なんと$20でタコスが食べ放題！アメリカやメキシコの祝日などにちなんで特別イベントも開催していますので、定期的にウェブサイトをチェックしてみてください。

（5/23/2022）

スペシャルメニューのピッチャーサイズのSangria。リーズナブルなのにフルーティーな味わいで大満足	テーブルサービスで出されるチップス＆サルサ	フレッシュなアボカドと新鮮な野菜をたっぷり使ったワカモレには三種類のチップスがついてきます
Blackened Mahi Mahi Tacoはボリュームがあるだけでなくスパイスやマヨネーズのバランスがバッチリ	ソースはMoleを具にBarbacoaを選んで作ってもらったEnchiladas Suizas	マンゴーとパイナップル味のMargaritaはかなりのジャンボサイズ！飲みごたえがあります