（掲載日：12/30/2024）

　シカゴ市の最北部、Forest Glen地区に新たにオープンしたインド・ネパール料理レストラン「Curry Kitchen」をご紹介します。本格的なインド料理とネパール料理を提供するこのお店は、20年以上のキャリアを誇るベテランシェフが腕を振るうことで知られています。使用する食材やハーブは、ヒマラヤから直輸入した新鮮かつ高品質なものを厳選しており、一皿一皿にシェフのこだわりが感じられると評判です。店内は、広いガラス窓からたっぷりと差し込む自然光のおかげで明るく開放感に満ちています。入り口すぐ右手には洗練されたバーカウンターが設けられており、きちんと整えられたテーブルセッティングとともに、訪れた瞬間から上質な雰囲気を感じさせます。さらに、笑顔で出迎えてくれるスタッフの温かいホスピタリティーが、このお店の魅力を一層引き立てています。

　今回は初めての訪問ということもあり、おすすめがセットになったランチスペシャルを注文しました。ランチスペシャルはベジタリアンとノンベジタリアンから選べるので、今回はノンベジタリアンを選択。最初に運ばれてきたのは「パパド」と呼ばれる豆粉を使った薄焼きせんべいで、焼きたてならではのパリッとした食感と香ばしい香りがたまりません。サイドにはグリーンチャトニ(チャツネ)と、果物を使った甘酸っぱいチャツネの二種類が添えられています。グリーンチャトニはパクチーやミントをブレンドしたもので少し苦味がありますが、さわやかな味わいです。一方、果物を使ったチャトニはジャムのような感じで、ほどよい甘さと酸味があり、どちらもババドに良く合います。

　お待ちかねのノンベジタリアンランチは、銅の食器に美しく盛り付けられており、鮮やかな色合いとスパイスの香りが食欲をそそります。ランチスペシャルには二種類のカレー（ダルカレーとバターチキンカレー）とタンドリーチキン、サラダ、ナン、ライス、そしてドリンクがセットになっています。ドリンクはアイスティーやラッシー（ヨーグルトドリンク）、それにソフトドリンクの中から選ぶことができます。メインのタンドリーチキンは、ヨーグルトとさまざまなスパイスに漬け込んだチキンをじっくりグリルしたもので、外はカリッと香ばしく焼き上がり、中は驚くほどしっとりジューシー。今まで食べたタンドリーチキンの中でもトップクラスの仕上がりです。さらに、タンドリーチキンの上には鶴の形に細工されたニンジンやダイコンが添えられており、美しいプレゼンテーションに思わず見とれてしまいました。続いてカレーですが、ダルカレーとバターチキンカレーはどちらもマイルドな味わいで、スパイスの風味を残しつつも優しい口当たりが印象的。ナンやライスとの相性も抜群で、手が止まりませんでした。

　ドリンクに選んだラッシーは、マンゴーのフルーティーな甘さとヨーグルトの爽やかさが絶妙にマッチしており、最後まで飽きのこない味わいでした。次回はカレーの辛さを少しアップしてもらい、スパイシーな風味を楽しみつつ、ラッシーで口の中をリフレッシュするのも良さそうです。

　今回はインド料理のランチを存分に堪能しましたが、どれも料理の次回は中国やモンゴルなどの東アジアの食文化の影響を受けたネパール料理にも挑戦したくなりました。同店では料理の辛さレベルを選べますし、フライやチキンミートボール、ナゲットなど、インド料理が苦手な子ども向けメニューも用意されているのも嬉しいポイントです。地元の方々からは料理の美味しさや、手頃な価格、清潔で落ち着いた雰囲気のいずれも高く評価されており、満足度の高い取材班もおすすめのレストランです。

「パパド」と呼ばれる豆粉を使った薄焼きせんべいは、パリッとした食感と香ばしい香りが抜群	「パパド」のサイドについてくるグリーンチャツネと、果物を使った甘酸っぱいチャツネ	銅の食器に美しく盛り付けられたランチスペシャル。こちらはノンベジタリアン
ランチスペシャルには二種類のカレーを選べます。写真はダルカレーとバターチキンカレー	驚くほどジューシーに焼き上がったタンドリーチキンは、今まで食べた中でもトップクラスの仕上がり	ラッシーは、マンゴーのフルーティーな甘さとヨーグルトの爽やかさが絶妙にマッチしています