（掲載日：07/03/2023）

　今回ご紹介する「Bryn Mawr Breakfast Club」は、メキシカン料理の要素を取り入れた朝ごはんメニューの楽しめるブランチレストランです。 オーナーシェフのManny Mejia氏はメキシコ出身で、同店をオープンさせるまでシカゴの名店と言われるレストランで色んな職種を通してレストラン経営、そしてシェフとしての経験を積んできたそうです。「Bryn Mawr Breakfast Club」は週末は混みやすいと聞いていたので、日曜日の朝９時前に訪れたところ、すんなりと席に案内してもらえました。店内にはメキシコの農園風景を刺繍したキルティングやアンティーク風の農具、メキシカンアートなど、個性的で気取らない装飾品が飾られているので、くつろいだ雰囲気が広がっています。

　最初に頼んだChilaquiles という料理は、“Rojos”という赤いソースか、“Verdes”という緑色のソースのどちらかを選ぶことが出来るので、今回は赤いソースにしてもらいました。お皿にはその赤いソースに浸したトルティアチップスが並べられ、上に“cotija”と呼ばれるチーズとサワークリームがトッピングされています。サイドには“プランテーン”と呼ばれる青バナナのソテーと黒豆入りのメキシカンライス、そして卵が添えてあります。卵は目玉焼きをリクエストしましたが、スクランブルエッグなど他の調理法でも作ってもらうこともできるようです。トルティアチップスに絡んだ赤いソースは程よい辛さ具合で意外とクセになりそうな美味しさ。目玉焼きと一緒に絡めたり、ほんのり甘いプランテーンと合わせるコンビネーションもおすすめです。店員さんによると、このお料理は特に週末で二日酔いのお客さんに人気があるそうですが、なんだかそれも理解できるパンチのある味わいでした。フライドチキン＆ワッフルはメープルシロップの風味が贅沢なソースとハニーバターが上にかかっています。チキンは揚げすぎなのか若干パサつきが気になりましたが、ハニーバターの濃厚な味わいと甘い香りのおかげで、全体的にリッチな味わいにまとまっています。ハニーバターはチキンだけでなく、ワッフルやトーストにも合うのでお勧めです。

　次に華やかな見た目が素晴らしいブレッドプリン・フレンチトーストを試しました。これは同店オリジナルのシナモンブレッドをたっぷりの卵と牛乳に浸して焼いたフレンチトーストで、カスタードソースと生クリーム、そしてりんごのコンポートがのっています。ほぼデザートのような一品ですが、甘さは思ったよりも控えめでりんごの甘酸っぱさも効いているので、さっぱりと食べられました。こちらのフレンチトーストは、たまたま美味しいリンゴが入ってきたため当日のスペシャルメニューにありましたが、その時々によって旬のフルーツや野菜を使ったメニューが登場するそうです。子供用のキッズパンケーキにはプレーンの他にもチョコ入りやオレオクッキー入りなどのバリエーションもあります。今回はシンプルなプレーンを選びましたが、しっとりとしていてなかなかでした。

　来店時は比較的空いていましたが、さすがにお店を出る頃には長蛇の列が出来ており、同店の人気ぶりがうかがえました。店員さん達はフレンドリーで活気がありますし、朝から新鮮素材を使った美味しいメニューが揃っていますので、心身ともに元気をもらいたい時にはうってつけのブレクファースト・レストランです。メキシカンなアレンジを効かせたものだけでなく、旬の食材や異国のスパイス、そしてレシピを取り入れたコンテンポラリーなお料理が豊富ですので、是非足を運んでみてください。

トルティアチップスにソースをかけた伝統的なメキシコ料理のChilaquiles。ソースは2種類あります	フライドチキン＆ワッフルは風味豊かなメープルシロップのとハニーバターが贅沢でリッチな味わい	まるでデザートのような華やかな見た目が素晴らしいブレッドプリン・フレンチトース
キッズパンケーキもしっとりしていて美味。チョコやオレオクッキー入りもあります	沢山のお客さんで活気のある店内	気取らない素朴な雰囲気なのでくつろげます