●シカゴの観光・旅行

MCAでは訪れる度に違ったアーティストによる特別展が行われている。必ずしも絵画や、彫刻だけが展示されているのではなく、パフォーマンスや、体で感じるアート、マルチメディアなどが陳列または『表現』されており、そのスタイルは見学に行くというよりも体験しに行くといった方が良いかも知れない。

アメリカ現代美術の独自性は、２０世紀前半におこった『産業革命による大量生産』や『消費による物質的社会』からの疎外を、色々なアーティストがそれまでに無かったようなメソドを使って表現したことに起因している。だから現代アートは必ずしもクラシック・アートのように、訪れる者や観閲した者が驚嘆をあげるような技術や、美しさがあるとは限らない。それぞれのアーティストによるその時代に対する個人的な表現が現代アートである。だからこの現代美術館でも、『好き、嫌い』といった好みを評価したり、技術を競うわけでもなく、個々のアーティストの考え方やアイディアを感じさせてくれる場所となっている。

MCAはそれほど大きな美術館ではないので、一つ一つの作品をゆっくり観覧することはシカゴ美術館などに比べて容易だろう。だからこそ館内にあるMarisolというレストランで一段落してリラックスする事をお薦めしたい。アーティスティックにもられた料理は美術館内のレストランというだけあって繊細で美しいだけでなく、とても美味しい事で知られている。

また１階にはシアターがあり、アーティストによる公演や、演劇、ダンスのパフォーマンスなどが行われている。その隣には教育センターがあり、子供や家族向けにアートのワークショップも行われている。詳細を知りたい方はオンラインで情報を入手し、現代アートの表現方法に触れてみよう。

同美術館でも日本語のビジターガイドを入手する事ができるので、インフォメーションで聞いてみましょう。

ギフトショップもなかなか充実しており、興味をそそられるものが沢山おいてあります。		展示物だけでなく、ＭＣＡでは各種パフォーマンスが行われる事でも有名です。