●シカゴの観光・旅行

フランクロイドライトは世界的に有名なアメリカ人建築家で、彼の作品はシカゴ近郊至る所で見学できる。その中でもオークパークにある彼の自宅と仕事場は、家族に対する愛情と仕事熱心だった彼の建築に対する情熱とがうかがえる。２７歳で建築家として歩き出したライトは、妻と６人の子供に恵まれ、オークーパーク邸で２０年間過ごした。彼が建てた自宅と仕事場は、その他の作品のための彼のスタイルを形成する上で非常に重要な試作品でもあったのである。自宅は、家族のニーズを考慮した上で、空間の使い方、照明、草木などを盛り込んだデザイン、カーテンを使わない窓、シンプルなラインなどに彼のスタイルがふんだんに使われている。

子供部屋や妻の部屋には彼がデザインしたベビーベッドや、椅子などが置かれ、細かいところまでのこだわりが彼のセンスの良さを表している。家の中で最もユニークな見どころは、家族のプレイルームにあるミニグランドピアノだろう。ライト一家は全員楽器を１人１人が演奏したそうだが、ライトは家族の中でピアノ伴奏担当であった。しかし、空間を大切にする彼は、場所をとるグランドピアノを好まず、鍵盤部分を見えるところに残し、残りの部分を壁に埋め込んでしまったのだ。もっとも、弦の部分は部屋のすぐ裏にある階段の空間を利用し、天井からぶらさがっているので、ツアーの最後に階段を降りる際に是非見上げてもらいたい。この建物はセルフオーディオを使って見学することもできるが、ツアーに参加することをお勧めする。セルフオーディオには日本語も含まれているが、ガイドさんから聞くライト氏の逸話は大変興味深い。時間があったら近所のForest Ave.を探索してみるのも良い。彼の違った作品に出会えるし、オークパーク独特の雰囲気を味わうことができるだろう。

ツアーは一種類ではなく、時間によって色んな視点から楽しめるツアーが複数用意されているので事前にウエブサイトで内容を確認するようにしよう。季節によっては特別ツアーなどもある。

●チケットの購入方法

▼通常の購入方法
ブックストアで当日買うこともできるが、オンラインでも購入可能。

●絶対に見よう！

• ファミリールームのミニグランドピアノ
• ダイニングルームの照明
• 窓ガラスの模様
• スタジオの玄関方式
• ステンドクラス