●賃貸物件の借り方説明
■コンドミニアム・タウンハウス・一軒家の違い(おまけ:アパートとの比較)
物件には大きく分けて4つの種類があります。
●コンドミニアム
●タウンハウス
●一戸建て(一軒家)
●アパートメント(アパートと他の物件はどっちがいいかな?)
●コンドミニアム
基本的には日本の「マンション」。通常はマンションの地下に駐車場があるものが一般的です。他の物件に比べてベッドルームの数も1〜3と少ない為に独身の方や、お子さんのいないカップルの方の利用者が多いようです。注意すべき点は洗濯機や乾燥機といったアメニティーの場所で、これらが各ユニットには無く、公共のランドリー・ルームにある場合があります。コンドミニアムにはアソシエーション・フィー(Association
Fee)と呼ばれる管理費を大家が払っており、水道、ガスを始め、電気なども含まれている場合がありますが、これはコミュニティーによって様々ですので、チェックが必要です。また、コミュニティーによっては住居者専用のプール、テニスコート、クラブ・ハウスなどがある事があります。
●タウンハウス
一つの屋根の下に物件が隣り合わせになっている集合住宅タイプ。タウンハウスは1階建てから3階建てまで色んなスタイルがありますが、必ず壁のどこかを隣の家と共有しています。その為外側からでは実際の広さが分かりにくいものが多いので注意が必要です。また、一軒家に比べるとマンションのように「プライバシー」を気にしなくてはならない可能性があります。各ユニットには1〜3台まで収容可能なガレージがついており、バスルームも一つ以上の所が殆どです。コンドミニアムよりもスペースが広く部屋数が多いので、小さなお子さんのおられるご家族や、忙しくて芝刈りなどの家事に手が回らない方に適していると言えるでしょう。また、一戸建てに比べて比較的新しい物件が多いのも特徴です。コンドミニアムと同様、住居者専用のプール、テニスコート、クラブ・ハウスなどがある事があります。また、こちらもアソシエーション・フィー(管理費)を大家が払っているので、除雪、ゴミ収集、芝刈りなどは業者任せの場合が多いです。その分、同じ内容ならば一軒家よりもタウンハウスの方が家賃が高いようです。(似たタイプにコーチハウスというのがありますが、これは3〜4世帯の入り口が一つになっているアパートメントに似たタイプです。)
●一戸建て(一軒家)
庭やプールなどが付いている場合もあり、大き目のお子様のおられるご家族には一軒家が一般的ですが、タウンハウスなどに比べて、夏の芝刈り、秋の落ち葉集め、冬の除雪などの家事を自分で行う必要があるので注意が必要です。(勿論、料金を払って業者に任せる事も可能です。)タウンハウスに比べて新しい一軒家の物件というのは非常に少ないです。ですから、実際の築年数よりも、大家のメインテナンスに重視する必要があるでしょう。大家との交渉の際には、何が大家側の責任範囲なのかを明白にしましょう。中には芝刈りや除雪の手配までする大家もいれば、全てテナント任せという場合もあります。
●アパートメント
アパートにも色々ありますが、通常はガレージの無いタイプが殆どです。各ユニットにランドリー施設のついている所もありますが、コモンエリアと呼ばれる公共の場所にコインランドリ―があるものが多いです。中には施設内にランドリーが無い所もあります。プールや、レクリエーション・エリアなども場所によってマチマチです。アパートのメリットはなんと言っても安くて手軽な事。食料品店や、駅前に置いてあるAPARTMENT
GUIDEで自分に合った場所を探して、家賃と付いてくるアメニティーを一瞥したら、あとは片っ端から電話をかけて空き状況を調べるだけです。他のプロパティーを探す際にはエージェントや、大家の都合に合わせなくてはいけない事が多いのに比べて、多くのアパートでは管理人が昼間なら常にいる所が多いので好きな時に見に行けます。反面、ディメリットは狭いこと、騒音等に気を使う事、室内ガレージが無い事、ランドリーが面倒なことなどが上げられます。特に冬の厳しいシカゴでは冬に室内ガレージがあるのと無いのでは雲泥の差があります。また、他のプロパティーに比べて大家さんのスクリーニングが甘いので、安全面でも注意が必要です。近年のシカゴのアパートは高くなってきており、価格的なメリットは少なくなってきています。一度アパートに落ち着いてしまうと、引っ越すのも億劫なため、折角のシカゴ生活をずっとアパートで過ごしてしまう人も多いですが、アパートに決めてしまう前に、一度他の物件を考慮される事をお勧めします。シカゴの生活がグッと快適になるはずです。
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