●シカゴで買い物：Spunky Dunker Donuts

あなたもこのお店の美味しいもの情報を掲示板で交換しませんか？

今回は『ぷれ〜り〜』の”グルメ座談会”でも話題にのぼった、ドーナツ・ショップ「Spunky Dunkers Donuts」へ行ってきました。アメリカのドーナツは甘すぎるものが多くて、なかなかお勧めできるところは少ないのですが、ここのドーナツは全体的に甘さ控えめで、どれも美味しいのでお土産や朝食に大活躍してくれます。

1987年にパラタインで開店して以来、長年のファミリー経営によって守られてきたこのドーナツ・ショップは、外観と内装は当時のままなので、一見、寂れた雰囲気が漂っているように見えますが、昔のアメリカン・ダイナーのような懐かしい感じがあり、そこが逆にローカル・ファンの多い理由の1つにもなっています。入り口正面には出来立てのドーナツがずらりと並んでいて、店内はあま〜い匂いで一杯です。右奥にキッチンがあり、左手にはカウンター席が数えるほどしかないこぢんまりとしたお店ですが、人気のドーナツ・ショップだけあって、地元からはもちろん、遠くからも買い付けにくるお客さんが後を絶たないとか。24時間営業なのでいつでも購入できますが、人気フレーバーはすぐに売り切れてしまうので、品数が多くて出来立てのものが食べられる午前中に買いにいくのがお勧めです。先に電話でオーダーしておけば、必要な分を取りおきしてくれますので、どうしても早い時間に取りにいけない時や、パーティやミーティングなどで利用する時は電話注文が便利です。

では取材班が試したドーナツをご紹介しましょう。

Sugar Raised
	お店で、トップ1、2を争う人気フレーバー。驚くほどフワフワの生地は、やさしい卵色でキメが細やか。グラニュー糖がたっぷりとまぶされていますが、生地自体には甘さがほとんどないので、見た目よりもあっさりしています。
Honey Dip
	こちらも生地が軽くてフワフワです。うっすらとかかったハニー・グレイズドと共に、口に入れると溶けるような柔らかさがたまりません。飽きのこないシンプルな味付けと程よい甘さと柔らかさで、いくらでも食べられそうです。
German Chocolate
	ダーク・チョコレートが使われたドーナツ生地は、非常にしっとりしていてコクがあります。グレイズドで甘さを調節している感じですが、甘さ加減もばっちり！こんがりと焼けたココナッツの香ばしい香りと食感がいいアクセントになっています。
Fremch Cruller
	シュー生地はふんわりと軽い食感なのにもっちりとした歯ごたえもあり、申し分のない仕上がりです。うっすらとかかっているグレイズドもカリッとしてい、シュー生地のやわらかさを一層引き立てていました。濃くいれたコーヒーと一緒にいただきたいですね。
Lemon Bismark
	ドーナツ生地にたっぷりはいったレモン・クリームのおかげで、口に入れるとさわやかな香りが広がるさっぱりとしたフレーバーです。レモン・クリームは甘さも酸味も控えめで子供でも食べやすそうですが、全体的に味がぼやけている感じをうけたので、もう少しレモンの風味が出ている方がよかったかも。
Bavarian Bismark
	バーバリアン・クリームとは、卵黄に砂糖、牛乳、生クリームを合わせたものをコーンスターチでとろみをつけたクリームで、日本のカスタードクリームに似ています。滑らかな舌触りのクリームは優しい味わいで、しっとりとしたドーナツ生地との一体感があり、お勧めです。
Paczki / Blueberry & Banana
	Paczkiというのは、ポーランドのケーキ・ドーナツのことで、ポンチェキと発音するそうです。伝統的なものはドーナツ生地の中にジャムやクリームなどが真ん中に入っていますが、ここのはドーナツを上下に割ってジャムやクリームを挟んでいます。フィリングがたっぷりはいっているので、朝食というよりはおやつによさそうです。他のドーナツ同様、生地はフワフワでしっとり、そして甘さも控えめです。いろんなフレーバーがありますが、手作りのフルーツ・ジャムを使ったものが人気で、中でもベリーの粒粒の食感と甘酸っぱさが程よくきいたブルーベリーが取材班の一押しです。

このお店のドーナツは機械を全く使わず、生地をひとつひとつ手でくり抜いていくハンドカット方法で作られているそうです。ふんわりと柔らかく、おいしいドーナツの秘訣は、こうした昔ながらの丁寧な手作り製法にあるのでしょう。ドーナツのほかにも、ブラウニーやマフィン、デニッシュ類も豊富に取り揃えられていますのでおつかい物、またはご自宅用にご利用ください。

(03/29/10)