●シカゴで買い物：Papagalino Bakery

注）取材時は小さなベーカリーでしたが、隣接するカフェと一緒になり、食事のできる広々としたカフェの中にベーカリーがあります。お店の外観や中の様子は参考程度にしてください。（2021年11月確認）

NilesのMilwaukee沿いにある『Papagalino Bakery』は、ギリシャ人オーナーの経営するヨーロピアン・ベーカリーです。こぢんまりとした店内には、いたるところに美味しそうなお菓子が所狭しと置かれていて、甘〜い香りがいっぱいに広がっています。溢れんばかりのスイーツが並ぶショーケースには、手の込んだムース・ケーキをはじめ、中東系のお菓子”バクラヴァ”や、ヨーロピアン・クッキーなど数え切れないほどのアイテムがあり、眺めているだけでも圧巻。今回はフレンドリーなスタッフのアドバイスをききながら、お店のオススメの品々を試してみました。

Napoleon
	薄いパイ生地とフレッシュ・クリームを何層にも重ね、上に粉砂糖をかけただけのシンプルなケーキ。フンワリと軽いパイ生地にもったりとしたクリームのコントラストがよく、甘さも控えめなのであっさりと食べられます。お店では一番人気のアイテム。
Chocolate Mousse Cake
	ダークチョコのスポンジでまろやかなチョコレート・ムースを挟み、チョコレート・ガナッシュで周りをコーティングした、まさにチョコ好きのためのチョコレート・ケーキ。特にねっとりとしたガナッシュのリッチなチョコの味わいが最高です。
Mocha Chocolate Cake
	スポンジにチョコシロップと滑らかなモカクリームを何層にも重ね、周りをホイップクリームでコーティング。またトップにはツヤのあるコーヒー風味のガナッシュをかけ、さらにカカオパウダーで飾りつけしたちょっと手の込んだケーキです。若干甘めですが、モカの香りが効いているおかげで、大人っぽいフレーバーに仕上がっています。
Strawberry Shortcake
	ホイップクリームをふんだんに使ったショートケーキは、ちょこんとのったイチゴの色が鮮やか。ふんわりとしたスポンジにミルキーなクリームがよくあいますが、スポンジの間には柔らかいジェリー状にしたイチゴを挟んでいるので、日本のショートケーキとは少し違う感じです。でも全体的にしっとりとしていて、上品な味にまとまっているので取材班の間では好評でした。
Raspberry mousse cake
	モイストなスポンジ生地に、濃厚でねっとりとしたラズベリーのムースがのっています。ムースはラズベリーの粒々感と酸味がよくとっても爽やか。トップのベリー・ピュレの甘酸っぱさと周りのチョコフレークのビターさが、さらにラズベリーの風味をひきたてています。
Tiramisu
	イタリアンメレンゲにマスカルポーネチーズをあわせたクリームはフンワリと軽め。フィンガビスケットに浸したコーヒーシロップは、コーヒーの苦味が少なく甘目に仕上げているので、子供から大人まで食べやすい味わいです。
Eclair
	一人ではとても食べきれないようなジャンボサイズのエクレアは、中にもクリームがたっぷり。クリームは卵黄を使わずメレンゲを加えたホワイトクリームなので、カスタードクリームになれている日本人には、ちょっと物足りなさをかんじるかもしれませんが、逆にふんわりと柔らかいシュー生地から、卵の風味が伝わってくるのでバランスは悪くありません。
Cookies
	バターの優しい風味が漂うクッキーは、口にいれるとサクサク＆ホロホロと崩れていくような食感が印象的。特に粉砂糖のかかったものは、中にくるみのようなナッツが入っていて好評でした。家庭的で懐かしい味わいのクッキーは、ちょっとしたお土産に喜ばれそうです。
Baklava
	ギリシャの伝統的なお菓子、バクラヴァは一種類だけでなく色んな種類がありました。特に筒状につつんだバクラヴァは、シロップがしっかりと染みているのに、フィロ生地のパリパリ感がちゃんと残っていて絶品！筒状のものにはくるみ入りとピーカンナッツ入りがありますが、ピーカンナッツ入りが取材班のお勧めです。その他にもフィロ生地を油で揚げたユニークなバクラヴァもありました。

この他にも数え切れないほどのアイテムがありますが、どれも手づくり感溢れる、親しみやすい味わいでおすすめです。ムース・ケーキは大きめのホールでも売っているので、バースデーやイベントごとにもつかえますし、リクエストがあればウェディングや特別なパーティ用にアレンジもしてくれます。ベーカリーのとなりには同オーナーが経営するカフェがあり、そこでもベーカリーのスイーツを食べることができます。カフェにはグリーク・サラダやスピナッチ・パイなどの軽食の他に、本格的なグリーク料理が食べられるそうです。

(3/19/2012)