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すっかり定着したヘアカラーブーム。今回はヘアカラーの仕組みと種類についてです。
空前のヘアカラーブームというよりも、すっかり定番となったヘアカラー。今では、7割以上の方がヘアカラーの経験者で、ずっと続けているうちに、一般の方の色に対する知識も高まって、自分に似合う色にしてみたい色を把握するようになってきています。ヘアカラーと一口に言っても大きく分けて3種類に分かれます。
- アルカリカラー剤
- 酸性カラー
- 植物系染料剤
一般にヘアカラーと言って多くの美容室で染めるもの、ドラッグストアで売っているホームカラーはアルカリカラー剤です。酸性カラー剤とは、ヘアーマニキュアのこと、そして、植物系というのは、「ヘナ」と呼ばれている植物の色素で作られた化学薬品を含まない染料のことです。
それぞれの特徴と仕組みは、アルカリカラー剤は、カラー剤の中に髪の中のメラニン色素を脱色して、そこに、染料で色素を入れるという働きがあります。カンタンにいうと、脱色と染色を同時に行っているということです。ですから、希望する色を表現しやすくなっていて美容室でも、ホームカラーでも一番一般的なものになっているのが現状です。ヘアーマニキュアは、髪の毛の表面に化学変化を起こさせてコーティングするものです。しかしアルカリカラー剤と違い脱色効果がありませんから、元の髪色よりも明るくすることはできませんし、はっきりした色味も表現しにくく、頭皮や顔、肌に着いてしまうとかなり落ちにくいという欠点があります。ヘナは、アルカリカラー剤と酸性カラーのいわゆる化学染料が、アレルギーなどのトラブルなどで使用できない場合有効なのですが、色味が黒っぽい色と、赤黒い色。もしくは褐色と、選択肢が少なくどれも結構暗めで、ごわつきがありしかも一度暗くなってしまった色はブリーチをしても何をしても切るまでは元の色にさえも戻れないという特徴があります。
それでは、よく耳にする「おしゃれ染め」と「しらが染め」の違いは? というと、両方ともアルカリカラー剤で、一般的に「しらが染め」と分類されているものは、色が暗めで色素が多く含まれており、「おしゃれ染め」は明るめの染料で、脱色効果が少し高めになっているだけです。ではなぜ区別されているかというと、白髪を隠すために染める場合、元の髪の色とかけ離れた色では一度で同じ色に染まらないので、日本人の髪の色から同じか2〜3段階程度明るい濃い茶色を白髪染めとしているのです。ここ一年くらいヘアカラーの流行色はダーク系になってきていて、以前のように欧米人並みに明るくする方もめっきり少なくなりました。「落ち着いたツヤ感のある色」が今の流行のキーワードです。その流行の色と最近の明るく染まる白髪染めとは同じくらいの明るさの色なので、以前時々耳にした「白髪が目立ってきたからおしゃれ染めから白髪染めにかえなくっちゃ」というようなことはもう無くなりました。
これがヘアカラーの仕組みと種類の基本ですが、次回はそのカラーによるダメージやサロンカラーとホームカラーの違いについてです。髪を染めてみたい! 今の色を変えてみたいと思われたらぜひ一度ユニヘアーにご相談ください。
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