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あけましておめでとうございます。今年も色々な旅行情報をお届け致しますのでよろしくお願い致します。2011年最初のお勧めとして紹介したいのはユカタン半島。是非、アメリカにいるうちに訪れたい観光地の1つです。代表的なリゾート地、カンクーンに泊まり、オールインクルーシブリゾートを楽しむ以外にもたくさんの魅力があるユカタン半島の魅力を紹介します。気分だけでも暖かいビーチを想像しましょう!
ユカタン半島は、メキシコ湾とカリブ海の間に突き出ている半島です。大地は石灰岩、大部分が森林地帯、雨は土に染み込み、地下水脈を流れ、井戸、泉として湧き出ます。ユカタン半島の語源は、諸説はありますが、現地の言葉で“あなたの言っていることがわかりません”に由来すると言われています。メキシコのユカタン州、カンペチェ州、キンタナロ州、そして、ガテマラ、ベリーズも半島の一部です。カリブ海沿いのすばらしい海岸、ジャングルだけでなく、この半島には、マヤというすばらしい文化があります。
マヤ文明とは、メキシコの南東部、グアテマラ、ベリーズ等、中米5カ国に渡って、紀元前400年前から、2000年にも渡り栄え続け、そして謎の崩壊を遂げています。マヤの人々は天体観測に優れており、精密な暦を持っていたといわれています。1つは宗教儀礼に利用する1年が260日の神聖暦と、もうひとつは、1年が365日の太陽暦のカレンダーを利用していました。マヤの人は生まれた日によって性格や将来が決まると考えがあり、占いなどにも利用されていました。主食はとうもろこしと木の実、4万種にも及ぶマヤ文字を使用していました。高度な建築技術、数学、天文学を持つ反面、マヤ文明は金属器を持たない新石器時代の文明であり、繁栄が困難と言われる熱帯雨林で、牛や馬などの役畜もなしに、ピラミッド建設、広範囲の交易をどう行ったのでしょうか。土偶などの遺物からは、車輪は出てきますので、車輪の概念があった上で実用化していません。そしてなぜ、このような高度な文明が消滅してしまったのでしょうか。今現在発掘されている遺跡だけで、4000箇所以上、未発見の遺跡は無数に存在します。特に重要とされている遺跡としては、古代都市パレンケ、ウシュマル、チェチェンイッツア、ウシュマル(メキシコ)、ティカル国立公園、キリグア遺跡公園(グアテマラ)、コパン遺跡(ホンジュラス)等があげられます。
ジャングルの真ん中にあるパレンケ遺跡には、500棟以上の建物があり、発掘、修復されているのはごく一部。メキシコ国立自治大学の考古学者の調査によると、パレンケの神殿は、全体が一種の拡声装置として機能しており、ここからの祈りや儀式が広い範囲まで届いていたと言われます。建物の建築自体に音の反響効果があるだけでなく、表面をしっくいで覆い、意図的に高めていた可能性があると言われています。最寄空港はビジャエルモッサ空港、メキシコシティーから日帰りのツアーもあります。
新・世界の七不思議の1つ、カンクーンから日帰りでいけるチェチェンイツァ遺跡は、マヤ文明の芸術、宗教、経済の中心地だった場所です。大神殿・エルカスティーヨは、階段がマヤ暦を表しており、四方の階段は各91段ずつ、それに頂上の1段を加えると365となり、北側のククルカンは、春秋分の日に影となって現れる仕掛けとなっており、天文学、建築学の高さが証明されます。訪れる前に、マヤ文明関連の情報を読んでから行くともっと面白いものになるでしょう。暑いので水分補給、サングラス、帽子など忘れずに。小さなお子様などいる方で、終日遺跡観光が難しいのであれば、規模は小さいですが、トゥルム遺跡がお勧め。青い海と遺跡のコントラストがすばらしいです。
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