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ガテマラとメキシコの間にあり、四国とほぼ同じ大きさのベリーズという国をご存知でしょうか。中南米・カリブというと、ラテン諸国のイメージですが、ベリーズは元英国領、他諸国とは違う中米・カリブ海・ヨーロッパ文化が混ざった独特な雰囲気を持っています。今回は、熱帯雨林、マヤ文明の遺跡、世界2位の大きさを誇る珊瑚樵など、魅力が一杯のベリーズを紹介します。
ベリーズは中米で唯一、英語を公用語とする国、また歴史は紀元前にさかのぼり、マヤ文明の中心となった時期もあります。国土の65%は熱帯雨林に覆われ、20以上のマヤ遺跡が潜んでいます。ハイシーズンは、11月から4月。海、遺跡、自然など、楽しみ方はそれぞれです。
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カラコル遺跡 |
ガテマラとの国境、サン・イグナシオ近辺に多くの遺跡がありますが、一番の見所はカラコル遺跡。6〜8世紀に最盛期を向かえ、一時は、15万人もの人々で繁栄していた都市国家と言われています。本格的な発掘は、約25年前に開始され、今もなお発掘、マヤ語の解読が行われています。ジャングルを通り抜けると、緑広場に巨大な神殿が現れます。42メートルのピラミットが聳え立ち、いかにこのエリアが大きな勢力をもっていたか分かります。せっかく訪れたら神殿の頂上まで登りましょう。大きさもさることながら、頂上からの眺めもすばらしく、古代ロマンを感じる事ができるでしょう。クルーズなどで訪れた場合は、ベリーズシティーから近いアルトュンハ遺跡がお勧め。ベリーズの遺跡としては珍しく、海に近く海上貿易で繁栄したといわれています。
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ホール・チェン海洋保護区 |
ベリーズはダイビングのメッカ。世界中からダイバーが集まります。オーストラリアのグレート・バリア・リーフに次ぐ、240kmのバリアリーフを有し、約200の島が点在。海が世界遺産に登録され、カリブ海の宝石のニックネームを持つだけあり、海のすばらしさは言葉で表す事は出来ません。ベリーズの海は、浅瀬が多いので、シュノーケリングでも充分楽しめるのが魅力。チャレンジャーには、サンペドロからボートでホール・チェン海洋保護区へ。色とりどりの魚、エイ、ウミガメ、サメなどに出会えます。ボートから泳いでいるサメが見え、餌を撒くと、小型ボートの回りにはサメの群れが!慣れるまでは後ろからサメが泳いでくるとドキドキします。水中カメラをお忘れなく。
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ブルーホール |
もう一つベリーズの見所といえば、ブルーホール。写真で見る事は多くてもどこにあるか知らない人も多いようです。ベリーズ本土から約100キロ東にライトハウスリーフの中に一際、深青い色をした穴があります。直径300メートル以上、深さ130メートル、周辺は珊瑚で囲まれています。ブルーホールへはセスナ機で上空からお楽しみいただくか、ボードで行く事ができます。野生イルカも生息しておりダイビングを一緒に楽しむ事もできます。
そのほか、ベリーズシティーのダウンタウンには、イギリス統治時代の面影が残る教会、建築物なども多く、ベリーズ動物園では、珍獣トウカン、バグなどを見る事ができます。日本国籍の場合、観光ビザの取得が必要ですが、クルーズの場合、ビザの必要がありませんので気軽に訪れることも出来ます。日本語ツアーもありますので、是非これからハイシーズンを迎えるベリーズを訪れてみませんか。
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