シカゴで雪が降ると目がキラキラするのは子供だけではありません!スキーやスノボを楽しんでいる人たちは大雪が降ると大喜び!あなたもシカゴのスキー&スノボクラブに入会して冬のシカゴを満喫しましょう!編集部の名物コンビ先輩とたまちゃんがシカゴのゲレンデ情報をレポートします!
●たま:先ぱ〜い、おはようございます!今日はかなり冷えますね。さっきからチラチラと雪も降ってきてるみたいですよ。
●先輩:おはよう。そっか、雪、降り出したんだね。今年のシカゴの冬はどうなるのかなあ。なんか今年は雪が多そうな雰囲気がするんだよね。
●たま:今年は初雪も例年より早かったですものね。私は今年こそスノボデビューしようかな〜と思ってるので雪がたくさん降ってくれるのは嬉しいんですけどね。
●先輩:あれ、たまちゃんはスノボやったこと無かったんだっけ?確かスキーはするよね。
●たま:日本ではスキーをしてたんですけど、中西部ってそんなに高い山も無いですし、なんとなく行く機会がなくて。数年前に行こうかな〜と思った時もあったんですが、その時は暖冬で全然雪が降らなくて行けずじまいだったんですよね。
●先輩:そっか〜、で今年はスノボにチャレンジしてみようっていうわけね。でもそれならちょうど良かったかも。今回の特集はシカゴエリアのスキー&スノボ情報にしようと思ってるんだけど、僕はもう何十年もスノボしてないから、シカゴでスキーやスノボの同好会をやっている方に会いにこれから行って色々と教えてもらうところなんだ。一緒に行かない?
●たま:へ〜、シカゴにもそんなグループがあるんですね。是非ご一緒させてください。
●先輩:クラブの名前はJ's
Ski & Snowboard Clubって言ってね、「みんなで上手くなろう!」をモットーに子供から大人まで色んなメンバーが集まってるんだ。じゃあ会長のロイさんのお宅にお邪魔することになってるから出発しよう。
●先輩:たまちゃん、こちらが会長のロイさんです。ロイさん、お久しぶりです。
●たま:ロイさん、はじめまして。ロイさんて聞いていたから、てっきりこちらの方かと思ったら。。。
●ロイ:ははは、生粋の日本人です。はじめまして。
●たま::今日は宜しくお願いします。
●先輩:早速なんですけど、たまちゃんはシカゴでは雪山初心者なので、このあたりのゲレンデ事情について教えてもらえますか?
●ロイ:そうですね。ご存知の通りシカゴの近郊はそれほど高い山があるわけではないので、日帰りでスキーやボードが出来る所は限られます。そんな中で僕らがよく利用しているのは次の3箇所になります。どれもウイスコンシン州内です。
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W10441
Cascade Mountain Rd, Portage, WI 53901
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S6330 Bluff Rd, Merrimac, WI 53561 |
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11931
Fox River Rd, Wilmot, WI 53192 |
このうち、カスケードとデビルズヘッドはシカゴからの距離は大体同じで、ミツワからだと車で二時間半くらいの所にあります。お互い近くにあって、場所的にはウイスコンシンデルズの手前です。日帰りでも行けますが、デルズに泊りがけで行くことも多いです。一方、ウイルモットはシカゴからだと一番近いゲレンデで、ミツワからだと車で一時間位のところにあります。前述の2つに比べると二回りほどサイズが小さいですね。ただ、後で説明しますが、ウイルモットではレースが行われるのでそれが大きな魅力です。
●たま:なるほど、ではカスケードとデビルズヘッドの違いはどんな所ですか?
●ロイ:カスケードはハイウェイを降りて直ぐそばにあるのでアクセスはカスケードの方が格段に良いです。
●先輩:その点、デビルズヘッドはカスケードの近くなんだけど、ちょっと手前からローカルの道を15分位走るので、ここが大雪の時なんかは難儀なんだよね。
●ロイ:その通りです。で、山自体は一般的にスキーをやる人にとってはカスケードの方が斜度があるスロープがあるので楽しめると言われています。設備的にもカスケードの方が色々と新しいように感じます。その分、お客さんの数もカスケードの方が多いので、リフトは少し長く待たないといけないかも知れません。デビルズヘッドはスロープ自体の長さはカスケードとそれほど変わらないのですが、斜度がゆるく、コース的に面白いところが多いのでスノーボーダーの間では人気がありますね。最近流行りのテレインはどちらにもありますが、デビルズヘッドの方が凝ってる印象ですね。
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●先輩:僕が通ってた大昔もそんな感じだったね。色々と設備が整っているカスケードに比べるとデビルズヘッドの方がラフなんだけど、その分ボーダーはデビルズヘッドの方が全体的に上手な人が多かったかな。
●ロイ:でも初心者の方にはやっぱりカスケードの方がいいと思いますよ。バニーヒル(初心者用の緩やかなスロープのコース)もカスケードの方が広いし、リフトも乗りやすいですしね。おまけに12才未満はリフト券が無料なんです。両方共子供用のレッスンや大人用のレッスンがあるので、そういうプログラムを利用する事もできますね。あ、そうそう両方共にちっちゃな子供用にマジックカーペットもあります。
●先輩:そういえば、デビルズヘッドには昔ベビーシッターサービスがあったけど今もある?
●ロイ:確かあるはずです。僕は利用したことないですけど、大人がのびのび滑るには便利なのかも知れませんね。あと、まだ滑り慣れていないお子さんと一緒なのであれば、複数の家族で行くのをお勧めします。子供たちの世話を交代で分担できますし、何より年齢の近い子が居ると子どもたちもモチベーションを維持しやすいみたいです。それに、スキーに飽きても子供同士で遊び始めてくれるのでこれも助かります。うちのクラブにも小さい子供から大人や子連れの家族など色々なメンバーがいるんで、みんなで協力して楽しんでいます。
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●先輩:確か、カスケードにはスノーチューブが出来るところもあったよね。あれなら子どもさんが小さいのであればソリ感覚で楽しめるよね。
●ロイ:そうですね。子供だけでなく大人も楽しんでますよ(笑)。
●たま:ロイさん達はいつもどんなスケジュールで行ってるんですか?
●ロイ:トリップに参加するメンバーにもよりますが、僕らはやっぱり沢山滑りたい方なので朝はオープン直後の9時過ぎには到着するように家を出ます。絶対必需品なのがおにぎりで、朝の移動中に車中で食べるのにもいいんですが、ランチタイムはカフェエリアが混むので、山の上で腹ごしらえをするのにもベストなんですよね。で、どうしても温かいものが食べたくなったら少し空いた時間を見計らってロッジに行って食べるチリスープが格別です!
●たま:どの山でもレンタルはやってるんですよね。
●ロイ:はい。ただ、やっぱり混んでいる時に一番時間とエネルギーを消費してしまうのがこのレンタルショップでの作業なので、僕のお勧めは出発前にレンタルしておくことですね。例えばシカゴ郊外だとバーリントンにあるViking
Ski Shopが有名ですが、アーリントンハイツにも子供のスキーを貸してくれるSki
Hausというところがあります。
たま:そうなんですね。でも先輩から聞いたんですが、J'sの方々って滑走シーンをビデオ撮影したりしてるそうですよね。
●ロイ:ははは、一応「みんなで上手くなろう!」がモットーなので、希望者の滑っているところを撮影して後で観たりしています。自分の滑りを見るのはちょっと恥ずかしいんですが、イメージと違っている事も多いし課題点がよく分かるので、上達への一番の早道なんです。なんかこんな風に言うと、うちのメンバーは上級者ばっかりみたいに聞こえちゃうかも知れませんが、そんなこと全然なくって、中にはずっとロッジでビール飲んでて時々思い出したように滑ってるメンバーなんかもいますよ。で、そんな感じで午後4時頃まで滑った後にまた二時間かけて郊外に戻ってきます。
●たま:なかなかの強行スケジュールですね。
●ロイ:ええ、でも殆どの場合、道はそれほど混雑していませんから、特にカスケードからなんかだとすんなり帰って来ることが出来ます。運転手も交代して無理はしないようにしたいですね。で、これが泊りがけの一泊二日の時はスキー場から30分ほど北にあるウイスコンシンデルズに泊まる事が多いです。ご存知の通りデルズには屋内プールを併設しているリゾートホテルも多いのでジャグジーで身体を休めて翌日に備えるチームと、翌日は温水プールで終日遊んじゃうチームに分かれます。プール付きのリゾートホテルはお値段も高めですが、プールの付いていない普通のモーテルタイプの所もあるし、コンドタイプを複数の家族でシェアして宿泊代を抑える事もできます。キッチン付きの所もあるので、下ごしらえ済みの食材を持ち込めば子供達を風呂に入れている間にカレーを温めて食べたりしてます。
●たま:へ〜、楽しそうですね。ところで、最初にお話のあったレースの話なんですけど、ロイさんはレースにも出場してるんですか?
●ロイ:はい。僕だけじゃなくてJ's
のメンバーの中には数名レース参加している人もいます。実は僕も多くのスキー経験者と同じで、日本で滑っていたので、この辺りの山はぬるいなあ、って思ってたんですね。そんな時ある方にレースへの参加を勧められて何の気無しに出走したらこれにハマってしまって。。。日本でそこそこ滑ってたっていう人にも是非お勧めなのがレースへの参加です。
●たま:スキーレースなんて聞くと冬季オリンピックのイメージがあるので超上級者じゃないとって感じがするのですが。。。
●ロイ:ですよね。僕も最初はそう思ってたんですが実際に参加してみるともっと気楽な感じです。年齢や性別、レベルに応じてとても細かくクラス分けされていて、誰でもが入賞の可能性を持てるように配慮されています。特にスノ-ボードでレースに参加している人は少ないので、出走すれば殆ど入賞できてしまう位です。また、12歳以下の子供にはジュニアクラスが用意されているので、こちらも出走すればもれなくメダルをもらえるので、シカゴでの良い思い出になると思いますよ。
●たま:なるほど、それならモチベーションあがりそうですね。
●ロイ:そうですね、それにレースなので最初のうちは他の人より速く!みたいな意識があるのですが、直ぐに自分自身との競争である事に気づきます。そうなると俄然面白さが増すんですよね。普通に滑っていたら気にかけないような所を注意して滑ったり、イメージトレーニングしたりして。そうなるとシカゴ周辺の短いコースでも全力でトライするので楽しくてたまらなくなっちゃうんです。
●たま:でもやっぱりスピードも出るでしょうし、ちょっと危険な感じが。。。
●ロイ:確かに最低限のプロテクションは必要です。万一に備えてヘルメットの着用は義務付けられていますしね。でも斜面に立てられている旗門(ゲート)に沿って滑走しなければならないので、実は普段ゲレンデを滑るよりも格段に遅いスピードになってしまうんです。滑っているレーサー自身の体感速度としてはかなり速く感じるのですが、実際に周りから見たり、ビデオで確認していると、ハエが止まりそうに遅い!なんて感じる事も多い位です。
●たま:へ〜、意外ですね。
●ロイ:それに、他者との接触の危険がないのもポイントです。ゲレンデの怪我や事故で多いのは他のスキーヤーやボーダーとの接触がもたらす事も少なくないですが、その可能性はゼロなんですよね。
●先輩:レース毎のタイムアタックも楽しそうだけど、シーズンを通しての表彰とかもあるんだよね?
●ロイ:はい。年間チャンピオンになるとシーズン後に行われる年間入賞者表彰式で賞品が贈られ、過去には滑走時の写真を収めた入賞盾や名前入りのフリースジャケットだったりソフトシェルジャケットを送られた人もいます。これらのレースはCMSCというシカゴを拠点とするスキー協会(CMSC)が主催しているのですが、年間7レース(週末)あって、各個人の獲得した最高位4レースの結果で年間チャンピオンが決まります。
●先輩:でも、やっぱりすごく上手い人もいるんでしょ?
●ロイ:それはもう(笑)。でも、そういう人たちの滑りを間近で見る事ができるのもレースの醍醐味です。また、そういう人たちってみんな楽しい人達ばっかりなんですよ。レース出場者には特にポーランド系の人が多いんですが、彼らはレース終わりにバーベキューをよくやってて、レース参加者達に食べ物を振る舞ってくれたり、ビール飲ませてくれたりと仲良くしてもらってます。だから、雰囲気でいうと河川敷でみんなが楽しんでる草野球のスキー、スノボ版というところですね(笑)。
●たま:へ〜、そんな交流もあるんですね。とっても楽しそう。レースの内容にはどんなものがあるんですか?
●ロイ:スキーにはスラロームとジャイアントスラローム、そしてスノーボードにもジャイアントスラロームの合計3つのレーススタイルがあります。スキーレースのスラロームは、ショートターンをしながら旗門の間を通過していくものですが、上級者ともなると旗を倒す事によってタイムを縮めていきます。スキーのジャイアント
スラロームはミドル、ロングターンをしながら旗門を通過していくのですが、旗に接触しない程度に旗の直ぐ側を攻めていくのが面白いレースです。コース取りの妙を楽しめます。
CMSCシカゴエリアのスキー協会について
J's発足のきっかけとなったアルペンレースを企画・運営するシカゴエリアのスキー協会です。レース活動以外にもスキーツアーの企画等、様々な活動を行っています。CMSC(Chicago
Metropolitan Ski Council)のウェブサイトにはシカゴエリアのスキー・スノーボードに関する情報が満載です。 |
●たま:スノーボードのジャイアントスラロームはロイさんが参加されているものですね。
●ロイ:はい、コース自体はスキーのジャイアントスラロームと同じコースを滑ります。スノーボードの板にはレース用の板とフリースタイルの板がありますが、出場者の多くがフリースタイルの板を使用していることからも分かる通り、誰でも気軽に参戦しやすい雰囲気があります。
●たま:なるほど、そして、このレースに参加できるのがこの辺りでは一番近くのウィルモットで4戦が開催されるんですね。(編集部注:今年はガリーナのチェストナット・マウンテンでも1戦あります。年によってデビルズヘッドの年もあります。)
●先輩:そういえばウィルモットって最近ベイルの傘下に入ったんだよね?
●たま:ベイルってなんですか?
●ロイ:ベイルっていうのはアメリカの有名なスキーリゾート・グループなんですが、全米の主要なスキーエリアで10以上のリゾートを展開しています。仰る通り2016年にウイルメットがベイルの傘下に入ったおかげで、設備も格段にアップグレードしましたし、何より嬉しいのがベイルグループにはエピックパスというシーズンパスがあるのですが、これが彼らの運営している全てのリゾートで使用可能なんです。J'sのメンバーの中にはコロラドやユタにスキー旅行に行く者もいるんですが、このエピックパスのベネフィットを使い切る事はトリップ中では無理な事が多いんですね。その点、地元のウイルモットでも使用出来るとなると気軽にお得なパスを購入する事ができるんです。
●たま:なるほどそういうことなんですね。
●先輩:僕みたいに最近ウィルモットに行けてない人達にもどんなところがアップグレードしたか教えてもらえる?確かティレインパークがアップグレードされたんだよね。
●ロイ:そうみたいですね。僕はレースの為にしか行かないので比較できないんですが、カフェエリアの食事やエンターテイメントはもう全く比べられないぐらい良くなりました。とにかくとても広くなって綺麗になりましたね。あと、インストラクターのレベルがかなり上がったと言われています。僕はウィルモットでインストラクターを付けたことがないのですが、そういう話を聞いた事があります。そしてリフトやスノーメーカーも新しくなっています。
●先輩:へ〜、そんな感じになってるんだ。これは久しぶりにウィルモットに行ってみようかな。でもウィルモットってやっぱり混むよね。
●ロイ:そうですね、シカゴから1時間と近いこともあって、カスケードやデビルズヘッドに比べるとリフトが混んでいる印象はあります。
●先輩:そういえば、カスケードやデビルズヘッドがガラッガラになる日があるんだけど知ってる?毎年っていうわけではないんだけど、これに当たるとゲレンデがほぼ貸切状態になる日があるんだ。
●ロイ:日曜日のあれですか(笑)。
●たま:何ですか?お得情報の匂いがしますが。。。
●先輩:NFL(アメフト)のプレイオフが始まって、グリーンベイ・パッカーズが勝ち進んでる時は試合のある日曜日はめちゃくちゃ空いてるんだ。
●ロイ:しかもファイナルまで勝ち進んじゃったりすると。。。
●先輩:もうリフトなんてガラッガラ。降りてきたらそのまま乗れちゃうよ。さすがはウイスコンシンだよね。
●たま:なるほど〜(笑)。それではこの3つのスキー場以外にも紹介出来るところはない感じですか?
●ロイ:あまり知られていませんが、実はイリノイ州にも数箇所大きめの丘みたいなところがあります。一つはバートレットにあるヴィラ・オリビア、もう一つはカーペンターズビルにあるレイジングバッファロー。初心者の方が最初は小さいところがいいだろうと思って行く事があるようですが、正直あまりお勧めしません。特にレイジングバッファローはリフトが無いので、ロープで上まであがるのですが、最初のうちはこれがボーダーにはメチャクチャ難しいので挫折しちゃう人が出がちです。
●先輩:あ、でもアイオワの方にも一つ大きめのが無かったっけ?
●ロイ:ガリーナにあるチェストナットマウンテンですね。はい、確かにあそこもこの辺りでは大きめの部類に入りますね。カスケードやデビルズヘッドと比べると一回り小さいですが、ウィルモットよりも大きなゲレンデです。そのせいもあってリフト券の値段はカスケードやデビルズヘッドよりもかなり安く設定されていますね。最近は若い人たちを意識してテレインにも力が入っているので、ジャンプやトリックを楽しむ人達の間では人気が上がってきています。全体的にコースは短めなんですが、チェストナットマウンテンには一箇所だけこの辺りでは一番傾斜のきついスロープがあって、スピードを楽しみたい人たちの間ではそれが名物になっています。
●先輩:そうそう、あのWarpathっていうブラックダイアモンドね。あそこをノンストップで上から滑るのが快感なんだよね。でも下手くそだったからうまく止まれなくてよく大転倒してたよ。でもチェストナットマウンテンのあるガリーナは街自体もお洒落な街だからそういうのも楽しいよね。
●ロイ:可愛らしい小物やガラス細工のお店が立ち並んでるんですよね。近くにワイナリーなんかもあるし、スキー場の手前にはイーグルリッジっていうリゾートもあって週末に泊りがけで遊びにくる人たちがいっぱいです。だからあそこは日帰りっていうよりは週末のゲタウェイって感じですね。ガリーナまでの道はくねくねしててドライブが好きな人には好評なんですけど、ハイウェイじゃなくてローカルの道なので渋滞にあたっちゃうと結構混むのが玉にキズですね。あ、そうそうもうひとつチェストナットマウンテンで忘れちゃいけないことがありました。あの山は高い所から広大なミシシッピー川を見下ろすような立地になっているのであの景色には心を奪われます。とっても壮大で、この辺りでは一番キレイなんじゃないかな。
●たま:へ〜、それはイイことを聞きました。ところで、ロイさん達は他州に遠征することもあるんですね。
●ロイ:はい。希望者を募ってメンバーみんなとツアーを組んで行きます。毎年どこに行こうか相談してプランを立てるんですが、結局コロラドに落ち着く事が多いですね。大体1週間前後で、週末を移動日にして平日滑りまくる感じです。やっぱりコロラドはいいですよ。だいたい朝の便でデンバーに入るんですが、標高が高いので目的地(Frisco/Dillon/Silverthone)までは一気に登らず、途中の金鉱に湧いた天然温泉(Indian
Hot Springs)で一息つきます。ここはアメリカでは珍しく裸で入れる温泉なんですよ。風呂上がりにマイクロ・ブルーワリーでクラフトビールを飲んだり、バイソンバーガーを昼食に食べたり、カフェやショップを覗いてから完全に日が落ちる前に山に上がってチェックインします。
●たま:なんだかとっても優雅ですね。
●ロイ:一週間ありますからね。で、翌日からは早めに起床してお目当てのリゾートへ移動するのですが、ここではリフトが動く前から並んで日帰り客で混む前に本数を稼ぎます(笑)。でも、コロラドは滑走距離も長いし、酸素が薄いので、あまり張り切り過ぎると高山病になったり、筋肉がすぐに悲鳴をあげるのでペース配分に注意しています。ミッドウェストの上級者コースはコロラドでは中級者コースくらいのイメージなのでその点も注意が必要です。それにコロラドのコースはクローズするのが早いんですよ。午後1〜2時頃から奥のコースから閉まり始めて、3時頃には麓のリフトやゴンドラは下山方向のみ乗車可能となる場合が多いです。コロラドのリゾートは山を2-3個つなげたサイズがあるので注意しないと最初にいた麓の駐車場に戻りきれなくなってしまいます。その場合はリゾート内の麓を回るバスに送迎してもらいましょう。夜はホテルのジャグジーに浸かって疲れを癒やし翌朝に備えて早めに寝ます。
●たま:なんか合宿みたいですね。あ、でもJ'sの皆さんはクラブだから合宿なのか。
●ロイ:ははは、そうですね。でも前述のようにコロラドは空気が薄いので、2-3日滑ったら中休みを入れることをお勧めします。朝もゆっくり起床して、お土産をを物色したり、山を半分下ってまた天然温泉&クラフトビールを楽しんだりして鋭気を養った方が長く安全に遊べますよ。後半はかなり体に疲れが溜まってきますので無理をせずに怪我をしない事を大前提に楽しむようにしています。
●たま:なるほど、夢のコロラドツアーも楽しそうですね。ところで、この辺りでスキーグッズを購入したくなったらどうしたらいいですか?
●ロイ:最近、シカゴエリアのボーダー達の御用達だった有名店が閉店してしまってスキー&スノボの専門店の数は減っています。それでも数箇所ある中だと品揃え的にも一番大きいのはやっぱりヴァイキングショップでしょうね。シカゴとバーリントンにお店があります。あとはアーリントンハイツにあるスキーハウスや、Dicksなどのスポーツ用品店でも購入することができます。
●先輩:あと、確かトレードショーでも買えるよね。
●ロイ:ウインディーシティー・スキー&スノーボードショーのことですね。毎年10月にシャンバーグにあるルネッサンスホテルのコンベンションエリアで行われているのですが、世界中からスキーやスノーボードのベンダーが集まってくるのでイベント中は特売などが行われる事も多いです。あと、リフト券の安売りやプレゼントなんかもやってることがあります。プロのスキーヤーやボーダーが来ることもあったりするのでファンにとっては楽しいイベントですが、エントリーが有料なので要注意です。(www.windycityskiandsnowboardshow.com)
●たま:ロイさん、今日は色々とありがとうございました。今年は私もスノボにチャレンジしたいと思いますので、まずはJ'sに入れてもらいますね。どうやったらいいですか?
●ロイ:僕にメールをもらえれば入会の案内をお送りします。詳細はホームページにもありますので是非そちらをご覧ください。それでは今年は一緒に滑りましょうね!ちゃんとビデオ撮影しますから!
●たま:ありがとうございます!
J's
Ski & Snowboard Club
イリノイ州シカゴ近郊を拠点に「みんなで上手くなろう!」を基本方針に、お互いにアドバイスし合いながら上達していけるよう、スキー・スノーボードを中心とした活動を行っています。また、交友の輪を広げるためにスキー・スノーボード以外の活動も行っています。基本は日帰り、たまに泊まりで滑りに行きます。メンバーによってはコロラド等へ1週間遠征に行くこともあります。そんなJ'sに興味を持って頂けましたらどうぞ会長のRoyにEメールにてご連絡ください。
ロイ: jschicagokaicho@gmail.com |
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