読者の皆さんは、一攫千金の夢を見て宝くじを買ったことはありますか?先月、史上最高額の$1.6Billion(約1800億円)の当選者がサウスダコタで出ましたね!7月からずっと当たってなくて3か月かかってキャリーオーバーし続けて、ここまでの額となったようです。
実は編集長は大のギャンブル好き…とは言っても、競馬やパチンコは一切やらず、たまにカジノに行ったりする程度(幸い中毒とまでは言ってないようです…)。ここ10年以上毎週ロトを買い続けていますが、最高当選額は25ドル…トホホ…。
ある日、編集部で今回の宝くじの話題で盛り上がってたら、ある編集員が「でも、宝くじってどうやって買うんですかね?」と一言。自分の中では空気を吸うがの如く、当たり前の事だったので、まさに青天の霹靂!「よし、次のトピックは宝くじで行こう!」という事になり、あっという間に編集会議終了。二分後には少額の宝くじに当選したかのようなちょい浮かれ気分で、皆帰宅。帰り際に「こういう時だけは超早いなぁ…」と編集長の寂しい独り言が聞こえたのは、みんなには内緒なのである。
<宝くじの種類>
ロトは全部で6種類。当選金額が大きいものでは、
★Mega
Millions
★Powerball
★Lotto
★Lucky Day Lotto
の4種類があり、少額の
★Pick 3
★Pick 4
があります。
★Mega Millions
$40ミリオン(約45億円)からスタート。毎週2回抽選があり、当選者がいない場合はキャリーオーバー(次回へ繰り越し)。毎回当選者が出るたびに$40ミリオンにリセット。
やっぱり夢を見るならメガミリオンかパワーボールですよね。確率はナント3億分の1!? どれくらい当たらないか全く想像できませんよね? 例を挙げてみましょうか。
5枚配られたトランプでフォーカード(四枚が同じ数)が2回連続で出来る確率が千六百万分の1です。過去に何百回何千回とやってきた筆者が(そこまでやってないが…)1回も引いた事もないのに、それを2連荘なんてありえないですね。それでも宝くじと比べると、まだ桁が一つ違います。
また、38個の数字が並んでるルーレットで例えると、5回連続で当てる確率が約八千万分の1です。え? 当たりそう? 笑。
では、これではどうでしょう? あなたは一秒に1回チケットを買うことができたとします。「タダでいいから、当たるまでやっていいよ」と言われたら、あなたはやりますか?この場合全通り買うまで約10年かかります…そりゃあたりっこないと思いますよね〜。
★Powerball
こちらも同じく$40ミリオン(約45億円)からスタート。毎週2回抽選があり、当選者がいない場合はキャリーオーバー(次回へ繰り越し)。毎回当選者が出るたびに$40ミリオンにリセット。
メガミリオン同様、当たる確率は天文学的な数字です。メガミリオンの(白1〜70、金1〜25)に対して、パワーボールは(白1〜69、金1〜26)とほぼ同じ内容です。
★Lotto
$2ミリオン(約2.2億円)からスタート。当選者がいない場合はキャリーオーバー(次回へ繰り越し)。毎回当選者が出るたびに$2ミリオンにリセット。
メガミリオンやパワーボールは当たりっこないので、もうちょっと確率が高いのがいいなあ?とお思いのあなたに朗報です! 当選確率2000万分の1です! 先ほどの1秒に1回チケットを引いた場合、たった8ヶ月で当たります!
★Lucky
Day Lotto
$10万(約1千万円)からスタート。当選者がいない場合はキャリーオーバー(次回へ繰り越し)。毎回当選者が出るたびに$10万にリセット。当選確率はさらに上がって120万分の1です!1?45の中から好きな数字を5個選ぶだけです。このチケットは1枚1ドルなので購入はしやすいのですが、毎日2回も行われているので、全部購入すると、月に60ドルにもなってしまいます。もちろん全部買う必要はないのですが、買ってない時に自分が選んだ数字が来るほど悔しいことはありませんものね…。
★Pick 3
一番現実的に勝てそうな宝くじですね。確率は千分の1なので毎日2回買ってれば、1年も経たず勝てそうな気はしますが…。ただし1等でも500ドルですからね、買い続けても取り返せない可能性も十二分にありますね。
777なんてラッキーナンバー出そうにないけど10/9に出てるんですよね?。しかもその2日前には333も出ており、9/11には222、6/1には888も出てます。結局確率なんで、機械に偏りがないかぎり、どんな数字でも一緒の確率なんです。
★Pick 4
こちらはPick 3の4桁版です。全部で1万通りなので、毎日2回買っても当たるのに数年は要しそうですね。ざっとここ数ヶ月分の当選番号を見てみましたが、7777のようなゾロ目はないですね?。ただ、3つのみゾロ目はPick
3同様ちらほら見かけます。メガミリオンほどの夢は見れないけど、Pick 3ほど少額じゃつまらない、という方にはオススメです。
<購入の仕方>
さて、大きく分けて販売所で買う方法とネットや携帯で買う方法があります。
販売所で買う場合は、近所のガソリンスタンドやセブンイレブンなどで、下にあるような用紙を見つけてください。各ゲーム専用の用紙が置いてあります。用紙と一緒に遊び方も置いてありますので、詳細はそちらをご覧ください。
みなさんにオススメするのはネット(IllinoisLottery.com)やアプリで買う方法。英語でどうやって言って買ったらいいんだろう?とか、考えなくていいですからね。しかもクレジットカードで何回分かまとめて買えるので、本当に楽チンです!
<当たったら?>
600ドル以下の場合は、お近くのコンビニ等販売所で換金可能です。600ドル〜1ミリオンの場合、ホームページでクレイムフォームをダウンロードして事務局までチケットと一緒に送付、とありますが、1ミリオンだった場合、正直送りたくないですよね。直接事務局まで行くことをお勧めします。1ミリオン以上の場合は「直ちにお電話ください!」とホームページには書いてありました(笑)。どちらにせよ無くしたら大変ですからね、直接事務所に行くのがベストでしょうね。
<当選額は?>
仮に当たったとして、一括でもらうのがいいのか? 分割でもらうのがいいのか?気になるところですよね。先月出た1.6ビリオンを例えて計算してみますと、一括でもらうと、額は1.6ビリオンが900ミリオンになってしまいます。そして、そこに税金がかかるので、当たってすぐに手にする額は600ミリオンになってしまいます。しかも確定申告時に未払い分(他の収入との兼ね合いによりますが約12%)がかかってくるので、最終的には当選額の3分の1以下になってしまいますね。
分割でもらう場合は、30年でトータル1.6ビリオンになるくらいはもらえるようです。もちろん税金は毎年貰える額に対してかかりますのであしからず。
<税金は?>
捕らぬ狸の皮算用なんですが、やはり気になってしまいますよね、税金。日本と違い、結構かかってきますよ。まず、国に37パーセント(当たったらすぐに25%は徴収され、残りは確定申告時)、そしてイリノイ州の場合は、州に5%収めなければいけません。近場で行くと、ウィスコンシンの7・75%、ミシガン4・35%、インディアナ3・4%、とありますが、カリフォルニアやペンシルバニアなんかは、なんと0%です。まあ、500億とか当たってれば、数%くらいどうでもいいですけどね〜。
<必勝法はある?>
色々な数学者などが研究してるようですが、実はあるんです、必勝法。ただし、そのチャンスはなかなかやってこないし、来たとしても一般人には到底無理なんです。しかもアメリカでは違法となります。名付けて『全通り買い占め作戦!』。要は、ある程度の賞金がキャリーオーバーしたところで、この作戦を発動するんです。しかし、1枚2ドルのチケットを3億枚購入するには6億ドル必要になるということです。円で言うと700億円オーバーですよ。仮に今回の史上最高額で全部買いしたとしても税金を引いたら赤字ですね…。しかも誰か他に同じ番号を選んだ人がいたら、貰える額も等分されるので、赤字という言葉だけじゃすみませんね…。
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これで$200ミリオン!?$1.6ビリオンはこの8倍!使い切る自信あります? |
しか〜し、実は過去にやった強者がいるんです! ルーマニア人の経済学者であるステファン・マンデル氏は宝くじに14回当選したことで知られており、「ナンバー・ピッキング・アルゴリズム」という独自手法を開発した人物です。彼が目につけたのは、宝くじが開始されて間もないアメリカのバージニア州のロトでした。出来立てホヤホヤのため、「購入枚数の制限がない」など規則が非常に緩かったとのこと。2524人から900万ドルを集めた彼はキャリーオーバーが増えるまでひたすら待ち続けました。そして、ついにキャリーオーバーが2700万ドルに達した時に発動! 35人の人員を雇い、宝くじの購入に乗り出すことに。途中でトラブルにより2割ほど購入できなかったらしいですが、残りの8割の中から見事に当選! マンデル氏の取った方法はアメリカの法律にも州の法律にも抵触していなかったのですが、アメリカ当局から疑惑をかけられることになり、4年間裁判で争うことになりました。その後、疑惑は解消されたものの、アメリカの全ての州で「宝くじの全通りの購入を禁止する法律」が作られることになり、最終的にマンデル氏は宝くじを引退することになりました。
<宝くじにまつわるデータ>
最後に、宝くじにまつわるデータをいくつか紹介したいと思います。もしあなたが当たったら、ここに書いてあるデータを思い返して、その後の人生を有意義に過ごして欲しいと思う筆者であります。
●当選者の44%もが、5年もしないうちに全額使い果たしてすっからかんになっています。
●当選者の約半分は元々中流の生活レベルの人々です。こういった一般の人々は高額を受け取っても、以前のごく普通の仕事をそのまま続けています。
●45%の人は、自分で会社を興し、または長年の夢だった自分の店をオープン。
●55%の人が「以前よりハッピーになったとは思えない」と回答。
●65%の人が「以前よりお金の心配が増えた」と回答。
●当選者の90%が友人をなくしたと回答。ただし、親友一人は自分の側に残り、誰一人いなくなったということはないそうです。
●当選者の大半は旅行に。
●75%の人は、狭いアパートから一軒家に移り住む。
●24%の人は、外国に家を購入。
●32%の人は、体重増加。
●1%の人が、整形を施した。
●68%の人は、当選後も宝くじを購入し続けている。
●83%の人は、当選金額で家族を養っているそう。
こういった数字のデータをみるといくら何百億という大金を手に入れても、一生安泰で幸せに過ごせる可能性はほとんどありえない、というのがリアルに伝わってきますね。
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