体験した人の殆どが誰かに勧めたくなるという魔法のようなクルーズツアー、それが『ディズニークルーズ』です。世界の大手クルーズ会社を対象に行なわれた満足度調査(2013年)でも、他社を引き離してダントツの一位に輝いたディズニークルーズは、まさに夢の旅!これまでは10年以上も体験者達の「良かったよ〜、絶対行った方がいいよ!」という声を聞きながらも、その度に「ディズニークルーズ?なんぼのもんじゃい!」と羨望まじりで拒絶し続けてきた取材員でしたが、今回は娘二人の『パパ、お願い』スマイルの前にあえなく陥落、固い財布の口を開いて、重い腰をあげる事になりました。今回はそんな取材員一行のディズニークルーズ体験記です。
ディズニークルーズ、予約時のポイント
今回取材員が乗ったのは新年を迎えるカウントダウンパーティー付きのディズニークルーズでとしては短めの3泊4日のバハマ・ツアーでした。ディズニークルーズの予約は直接公式ウェブサイト(disneycruise.disney.go.com)で行なう事もできますが、旅行代理店を通して行なうことも可能です。お値段は基本的には同じみたいですが、旅行代理店の中には独自のディスカウントをする所もあるようですし、マイアミまでの飛行機やホテルの手配を考えると、まずは旅行代理店に相談してみるのも良さそうです。
■客室は高級なクラスにするべきか?
コストパフォーマンスに納得出来るのであればグレードは高い方が良いのかも知れませんが、エンターテイメントが目白押しのディズニークルーズでは客室で過ごす時間が極端に少ないので、部屋代にお金を使うよりも寄港地で体験するアクティビティーを優先させた方が良いという話もよく聞きます。当然、利用者次第なのですが、イベント好きで、常にエキサイティングな体験を求めてじっとしていられないタイプの人なら、確実に比重をかけた方がよさそうです。今回の旅行で取材員が部屋にいたのは寝ている時間だけでしたし、東京のシティーホテルのサイズを知っている者にとっては一番狭いクラスの部屋でも全く支障はありませんでした。
■オンラインチェックインはお早めに
予約を入れた時点で15%分の手付金が必要ですが、出発の二ヶ月半までにキャンセルすれば全額返金されます。ただし、最終的なお支払いが完了しないと寄港地でのアクティビティーの予約などができないので注意が必要です。取材員もギリギリまで支払いを先延ばしにしてしまったために、支払いを終えてオンラインチェックインをした時には魅力的なアクティビティーのうちのいくつかは既に完売してしまっていました。また、出航当日は11時から乗船が始まるのですが、この順番もオンラインチェックインの際に決めることになるので、。この時間を少しでも早くしておけば、船上に用意されているランチが食べれるので一食セーブできますし(セコい!?)、午後に混雑する前のプールやウォータースライドを思う存分楽しむ事もできます。
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★一日目
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さて、今日は待ちに待ったディズニークルーズの出航日。マイアミ空港でレンタカーを返してから、レンタカー会社が出している無料シャトルでマイアミ港まで向かいました。大きなクルーズ船は遠くからでも目立つので、遠目に見つけた子供達はシャトルの中で大騒ぎ。もちろん大人もドキドキが止まりません。ドックに到着すると、グラウンドレベルでスーツケースなどの荷物を預け、セキュリティーチェックを通過したら、ホテルのロビーのようなところに通されます。そこで乗船前の最終チェックインが行われ、家族全員に人数分の部屋のキーカードが渡されました。このカードはクルーズに乗っている間のIDカードにもなるだけでなく、船上でお酒を買ったり、お土産を買ったりするのにも使えます。一息付いたら今度はキッズアクティビティーの窓口で子供達のレジストレーション。これさえしておけば、ベビーシッター付きの専用キッズエリアでいつでも子供達を預かってもらえます。それが完了すると、自分達の乗船時間がアナウンスされるまでの間しばらく待ち時間になるのですが、その間もミッキーマウスやミニー達が子供達に挨拶をしに降りてきてくれるので、いつもならブーブー言う子供達も大喜び。写真撮影をしたりしているうちにスピーカーから家族の名前がアナウンスされてとうとう乗船時間になりました。ここでワンポイント・アドバイス!乗船時にはビデオカメラをスタンバイしておくのをお忘れなく!乗船したゲストは、まず煌びやかな大広間に通されてディズニーキャラクターや正装したクルー達によって笑顔と拍手で出迎えられるのですが、その時にマイクを持ったMCが大きな声で「ウェルカム!○○ファミリー!」といって家族の名前を広間一杯に響く声でアナウンスしてくれます。ところが、これが本当に一瞬の出来事で、しかも一回だけしかやってくれないので、ビデオをまわしておかないと後でかなり悔やむことになります(経験者談)。
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今回取材班が乗船したのは2013年にフル・リノベーションを終えたばかりのマジック号。昔のマジックに乗った事がある人の話では新しい設備が追加されただけでなく、細部に至るまでかなりアップグレードされているのだそうです。クルーによる盛大な歓迎を受けた一行は、さっそくデッキに足を運んでバフェスタイルのランチを楽しむ事に。ストーン・クラブや海老などのシーフードをはじめ、お皿一杯にバラエティーに富んだ食材を乗せてプールサイドのテーブルでのランチタイムです。ご存知の通り、船上ではお酒以外の食事や飲み物は全て無料。レストランが準備中の間でもプールサイドにはサンドイッチやハンバーガー、ピザをつくってくれるフードスタンドが一日中オープンしている上に、ルームサービスはなんと24時間営業。『クルーズに乗ると太る?!』というのは本当かも知れません(経験者談)。
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気持ちの良い潮風を浴びながら、持参したポン酢をシーフードにちょっと垂らして、う〜ん幸せ♪一通り食べ終えると、大人組は朝からの移動が忙しかったのでちょっとリラックスムードでしたが、子供達はすぐにプールに飛び込んでいきました。1時半までは客室に入室する事ができないと聞いていたので、子供達には最初から水着を着せておいて正解でした。ちなみに今回私達が泊まった部屋はデッキ2といってかなり船底近くにあり、サイズも小じんまりとしてはいましたが、バンクベッドも含めてベッドが3つあるので、4人家族が寝るには十分なスペースでした。一般的なホテルと違って、トイレとお風呂が別々になっているのも好印象でした。
Personal Navigatorでエンタメスケジュールをチェック!
Personal
Navigatorというのは、毎日船内で配布されるカラーのニュースレターのこと。その日に行なわれる全てのイベント、エンターテイメントの時間、天気予報、日の出、日没の時間などが掲載されています。お気に入りのディズニーキャラクターたちと一緒に写真を撮ったり、話をしたりする事が出来るキャラクターグリーティングの時間も掲載されていますので毎日のプランを立てるのに使いましょう。
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ゲスト全員の乗船が完了すると、4時に全員参加の非常訓練が行なわれました。非常時の脱出方法や経路などについての説明を受けたのですが、この時ばかりはキャラクターが現れることもなく、スタッフの方々も真面目な面持ちで取り組んでいました。それが終了すると、4時半からは『アドベンチャー・アウェイ』
という賑やかな出航パーティーがデッキ・エリアで盛大にスタート。パーティーにはミッキーやミニーだけでなく、いろんなディズニーキャラクターが次から次へと登場して大盛り上がり!大人も子供もキャラクター達と一緒にダンスをしながらウキウキ、ワイワイと浮かれていると、大音響の汽笛とともに大きなクルーズ船がゆっくりと動き出しました。さあバハマへの出航です!
大海原に出てからしばらくすると最初のディナーの時間になりました。マジック号にはディナーを食べるメインダイニングエリアがテーマごとに3つあり、それをローテートする仕組みになっています。初日のディナーはデッキ3にあるアニメーターズ・パレットという所で、食事の内容はカリフォルニア料理のコース。アジアンテイストを盛り込んだアメリカ料理といった感じでしょうか。キッズメニューも用意されていますが、子供達が希望するのであれば大人と一緒の物をチョイスすることもできます。
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キッズメニューにはフライドポテトがついてくるのですが、ウェイターさんがケチャップをミッキーの形にしてお皿に添えてくれたりして、そんなさりげないサービスも子供達にも好評でした。このアニメーターズ・パレットは壁がモニタースクリーンになっていて、ディズニー・キャラクターがプロのアニメーターの手で下書きから着色されていくまでのプロセスをドラマチックに見せてくれます。最初はモノクロの内装が、食事が進むにつれて少しずつ色を帯びていき、最後には鮮やかなレインボーカラーになるという素敵な演出に子供達も感嘆の声をあげていました!そしてそのクライマックスではまたもやミッキーマウスが登場してディナータイムを盛り上げてくれます。もうミッキー出ずっぱりです。こうしたお客を喜ばせるエンターテイメントの徹底ぶりはさすがディズニーと言ったところでしょうか。サービスの徹底ぶりという意味では、ウェイターさん達のホスピタリティーも光っていました。航行中は、ディナーを食べるレストランが変わってもずっと同じ人達がチームになって担当してくれる仕組みになっているので、名前や好みの飲み物も直ぐに覚えてくれ、ファーストネームベースでフレンドリーなフルサービスを受けることができました。ウエイターさん達の中には手品や複雑な折り紙などで盛り上げてくれる人もいるので、子供達が飽きた時の為にと思って持参したタブレットの出番は一度もありませんでした。
キャラクターとのグリーティングタイム
ミッキーやミニーはもちろん、シンデレラやスティッチなどとハグをしたり、会話を楽しんで一緒に写真を撮ったりできるのがキャラクター・グリーティングです。一日中どこかで随時行なわれているので、船内で配られるPersonal
Navigatorを参考にしてお気に入りのキャラに会いに行きましょう。キャラクター・グリーティングでは子供達はキャラのサインをもらうこともできるので、サインブックを用意しておくと便利です。(イベントによっては写真のみの時もあります)
プリンセス・オートグラフ・セッション
シンデレラや白雪姫などディズニー・プリンセスが一同に集まるプリンセス・オートグラフ・セッションはとても人気のあるイベントなので興味のある方は出来るだけ早く並ぶようにしましょう。
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航海中は船の上で色んなエンターテイメントを楽しめるのもディズニークルーズの魅力のひとつです。ただし、あまりにもイベント数が多いので、同じ時間に別の場所でもいくつかの催しが開催されていることもしばしば。かなり慎重にプランをする必要があります。特にディズニーキャラクターとの写真撮影や会話を楽しめるキャラクター・グリーティングは大人気イベントで、その他にも3D映画や船内の探検ツアー、ゲームショー、ビンゴなどが行なわれています。中でも絶対に見逃せないのが毎晩ウォルトディズニーシアターで行なわれているミュージカル。特設ステージの上で繰り広げられるクオリティーの高いライブパフォーマンスは、笑いあり、涙ありで、そんな感動的なミュージカルが毎晩違った内容で行なわれるのですから豪華な話ですよね。初日は『Twice
Charmed 』というストーリーで、シンデレラの代りに意地悪な義理の姉達が王子様のプロポーズを受けたら?という内容のもの。会場はほぼ満員でしたが、後ろの方の席でも十分迫力を感じるくらいの大きさのシアターなので十分満足しました。
ミュージカルを楽しんだ後は子供達をオセアニアクラブというキッズコーナーに預け、大人たちはカクテルを楽しむ為にバーに向かいました。オセアニアクラブはキッズアクティビティーの一つで、毎晩かなり夜遅くまでオープンしています。大人は入れないので中がどうなっているのかまでは取材できなかったのですが、子供達の話では「もうめちゃくちゃ楽しい」らしく、遊ぶものが沢山あるだけでなく、優しいベビーシッターさん達がクラフトやペインティングなどのアクティビティーをいつも一緒にやってくれるような場所なんだそうです。今回のツアー中も少しでも時間があると子供達はオセアニアクラブに行きたがったほどです。ちなみに、オセアニアクラブは小学生程度の小さなお子さんを対象にした施設ですが、ティーンエージャー達にはまた別のコーナーが用意されているそうです。子供達が親に会いたくなった場合は携帯型のウェイブフォンというインターフォンに係員さんからの連絡がありますので、それが鳴るまでは安心して大人の時間を楽しめます。
アダルトオンリーのナイトクラブで2杯目のカクテルを飲みほした時にウェイブフォンが鳴ったので子供達をピックアップにいきました。翌日は大晦日なので、この日は11時過ぎ頃には就寝することにしました。
★二日目
持参しておいて正解だったもの
荷物は出来るだけ少なくしたいものですが、今回実際に持っていってみて良かったと思うものをリストアップしておきます。
●日本茶のティーバッグ:コーヒーや紅茶はどこにでも用意されていますが、やはり日本茶は落ち着きます。お湯は手に入るので、手軽なティーバッグタイプがお勧め。
●醤油とポン酢:バフェにはストーンクラブや海老などもあり、携帯用のお醤油とポン酢が大活躍しました。
●水中カメラ:最近は種類も増えてお値段も手ごろになってきました。シュノーケリングやプールで楽しんでいる子供達の写真やビデオは思い出になります。
●耳栓:客室の場所によっては他の客室のトイレの音やシャワーの水が流れる音が普通のホテル以上に聞こえました。音に敏感な人は持参した方が良さそうです。
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早朝、日の出を見るために他の乗客がまだ寝静まっているうちに起き出して来ました。南国の空一面に広がる朝焼けの美しさはとても幻想的で、それだけでも早起きの価値があるのですが、実は他にも素敵なことがいくつかあるのでクルーズでの早起きはお勧めです。
日の出と早朝プールを堪能した後は、一度客室に戻ってシャワーを浴びてから朝食を取るためにデッキに戻りました。眼前に広がるのは澄み切った青空とアクアマリン色の海、そしてピンクや黄色基調のカラフルな南国の街並みです。どうやらシャワーを浴びている間に船はバハマの首都ナッソーに到着していたようです。海風にあたりながらデッキのバルコニーエリアでベーグルやエッグベネディクト、カスタムメイドのオムレツといったコンチネンタルな朝食を楽しみました。セレクションの中にはミッキーマウスの形をした可愛らしいワッフルなんかも用意されています。朝食後はお気に入りのキャラクターとのグリーティングタイムを楽しんだあと、ナッソーの街に繰り出しました。
ナッソーには有名な高級リゾート、アトランティス・パラダイス・アイランドをはじめ、カリブの海賊船のレプリカを展示した海賊博物館やフォートフィンキャッスルという古い要塞の跡など色んな見所があるほか、イルカと一緒に泳ぐことの出来るツアーやスキューバダイビングなどオプショナルツアーも沢山用意されているのですが、今回が初めてのナッソーだった取材員一行は、まずはダウンタウンの観光やショッピングを楽しむ事にしました。船を降りた直ぐそばにある街の入り口では各地の見所へ向かうタクシーの呼び込みや、その他の勧誘の人達で騒々しいですが、一度街に移動してしまうと時間がのんびりと過ぎていく南国の雰囲気を感じさせます。ダウンタウンでは、船内で配られていたナッソー・ショッピングマップという地図を頼りに街を散策しました。バハマは免税の国なので、ここナッソーでもブランド品や貴金属、時計といった高級品を購入する人も多いようですが、私達のお目当てはケイマン諸島で作られているトルトゥーガ・ラムのお店で売っているラム酒の入ったケーキ。店内で試食をさせてもらったところ、どれも思ったほどラムの風味が強くなく、子供達にも好評だったので色んなフレーバーのケーキをお土産用に購入しました。その後は麦わら製品のお店が一箇所に集まったストロー・マーケットを物色。すごい数のお店が所狭しと並んでいて、麦わら製品のほかにもアクセサリーやTシャツ、木製品といったお土産用の商品が色々と売られています。日本人と見るやいたる所から声をかけてきますが、それほど身構えなくても決してしつこいわけではないので、売り子さんとの軽妙な会話を楽しみながらショッピングを楽しみました。その後はアトランティス・パラダイス・アイランドまで足を延ばす予定だったのですが、子供達のたっての希望で船上のプールでのんびりすることになりました。昨日出航して以来子供のプールはいつも混んでいたので、人の少ないうちにウォータースライドなどを思う存分楽しみたかったみたいです。なるほど、ディズニークルーズは子供にとっては「子供が多過ぎる!」という事なのかも知れません。ここは子供の要望を尊重して船に戻り、子供達が遊んでいる間はのんびりとホットバスに入ったりして過ごしました。
感動のサンセットとサンライズ
晴れてさえいれば、誰でも必ず味わうことができるのが美しいサンセット。オレンジ色に広がる夕陽は何度見ても感動的ですが、ディズニー・クルーズの常連さんでも意外と知らない人が多いのが船上から眺める日の出の美しさです。大勢と一緒にワイワイ楽しむサンセットとは違い、人気のない静かな甲板から仰ぎ見る厳かな日の出の美しさは言葉に表せません。毎日配られるPersonal
Navigatorの右上に翌日の日の出の時間が掲載されていますので、その時間に合わせてその30分前には水着を来て甲板に向かいましょう。え?なんで水着なのかと言いますと、これも超レアな裏技の為なんです。実は夜のうちに清掃を終えたプールとホットバスには、朝方に新しい水やお湯が入れられて準備されます。日中は沢山の人がまわりにいて騒々しいプールエリアもこの時ばかりはとっても静か。この時間に水着を着ている人なんて普通はいませんから、誰もいない温水プールを完全独占できるんです!おまけにホットバスでも優雅な一番風呂が楽しめるというオマケ付き。一人で背泳ぎをしていると、つい豪華客船のオーナーにでもなったような優越感に浸れますよ。大勢の乗客の中で一人しか楽しめない極上のひと時です。是非おためしアレ!
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この日のディナーはブラジル風のテーマレストラン『キャリオカス』でした。キャリオカというのはディズニー映画『三人の騎士』に出てくるドナルドダックの友達の名前なのだそうです。テーブルには食後に行なわれる『パイレーツ・イン・カリビアンパーティー』用のバンダナが置いてあったので、それを頭や腕など好きな場所につけて食事を楽しみました。ピリ辛のスープや海老の入ったセビーチェをアペタイザーに、メインにはトロトロと柔らかいポークベリーも最高でした。食後は映画館で3Dのディズニー映画を鑑賞した後、メインイベントの『パイレーツ・イン・カリビアンパーティー』に参加する為に例のバンダナを巻いてデッキに向かいました。『パイレーツ・イン・カリビアンパーティー』は、ディズニーのキャラ達がカリブの海賊に扮して登場し、歌とダンスで盛り上がる大人気のライブパフォーマンスです。しかも、この日はニューイヤーイブのパーティーも兼ねていたので、いつもよりも更にお祭りモードでみんなアゲアゲ状態。キャラ達のショータイムが始まると、大人達もステージに釘付けになりました。小さなお子さんがいる場合は肩車をしないと観れないかも知れませんので、お父さん達は体力温存の必要がありそうです。超大音量の中、大人も子供もデッキの上で楽しく踊っていると、10時半頃に突然花火が上がりました。船にかなり近いところで破裂したので、驚くほどのド迫力に観客から嬌声が上がったところで『パイレーツ・イン・カリビアンパーティー』はフィナーレを迎えましたが、直ぐに場所をインドアのアトリウムに移してあらためてカウントダウンパーティーが続けられました。そちらではタキシードに身を包んだミッキーやミニーなどのキャラ達がみんなニューイヤー用のコスチュームに着替えて再登場。またもや大音量のダンス&ミュージックがノンストップで続きます。ディズニーのロゴ入り記念グラスに入ったシャンパン(子供用にはジュース)やニューイヤー用の帽子&鳴り物が全員に振舞われ、会場の熱気はもう最高潮!ミッキーたちと一緒に大声でカウントダウンをすると、12時ちょうどに鳴り物が響きわたり、同時に天井から大量のコンフェッティーがキラキラと美しく舞い散ります。ディズニークルーズならではのカウントダウンパーティーが興奮のうちに終わりを告げたので、一行は翌日に向けて眠い目をこすりながら客室に戻りました。
★三日目
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A Happy New Year! 生まれて初めて船の上でお正月を迎えました。前夜のパーティーの興奮も覚めやらぬ中、この日は初日の出を拝謁する為にまたもやごそごそと起きだしてきました。霞がかった雲の隙間から顔を覗かせるお天道様に一年の感謝をした後、またおもむろにプールに飛び込んで心と身体をリセット。う〜ん、今年もいい一年になりそうな予感です。三日目の寄港地はキャスタウェイ・ケイというディズニーのプライベート・アイランド。キャスタウェイ・ケイはバハマ諸島の島のひとつですが、ディズニーが管理しているプライベートアイランドなので、パスポートや運転免許証などのIDを持ち歩く必要はありません。おまけにBBQを中心としたランチ・バフェを食べる場所が島の中にあるので、相変わらずのいたせりつくせり感です。船からビーチまでの途中には今度はバケーション着姿のミッキー達にも会うことができるので、ここでも記念撮影。真っ白に輝くビーチに着くと早速予約をしていたシュノーケルをレンタルして海に飛び込みました。年末のバハマの海はさすがに若干の冷たさを感じましたが、朝から燦燦と陽が照っていたのでひとたび潜ってしまえば問題ありません。シュノーケリングが出来るエリアは一般の海水浴場とは区切ってあり、その範囲はかなり広くなっています。海の底にはミッキーやミニーの石像などをはじめ色んなもの(内緒)が沈んでおり、中にはちょっと見つけるのが困難なものもあるのでゲーム感覚でアドベンチャーを楽しめます。海底に沈むミッキーの石像にそっと触れる娘達の姿をおさめたり、さんご礁に集まる色とりどりの魚達の姿を撮影したりと、持参した水中ビデオカメラが大活躍しました。
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一通りシュノーケリングを楽しんだ後は、レンタルした自転車で島一周のサイクリングにでかけました。途中には展望台もあり、そこから島の反対側に停泊しているクルーズ船や島を一望することができます。ただし、比較的単調で面白みが少ない上に、他にはそれほど見所があるわけではないので、もっとビーチでゆっくりしていた方が良かったかな〜とも思いました。自転車を返却した後はお土産屋さんを少し覗いてキャスタケイ・ウエイの大きなビーチタオルを自分用に購入。これなら帰ってからも今回の素敵な思い出をお風呂に入る度に思い出す事ができそうです。その後は、再度ビーチでシュノーケリングを楽しんだあと、ビーチがクローズする時間ギリギリまで遊んでから門限の4時半に船に戻りました。
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部屋に戻ってシャワーを浴びた後、この日はルミエールというフレンチレストランでの最後の晩餐です。ここはディズニー映画『美女と野獣』をテーマにしたエレガントな雰囲気のあるレストランなので、男性はスマートカジュアル、女性はワンピースの着用がオススメです(絶対ではないですが)。子供達もちょっとだけドレスアップしてあげると雰囲気が変わります。食事については、アペタイザーのダック・コンフィーはとても柔らかくて美味しかったのですが、メインのステーキはまあまあといった感じ。でもスフレやクランブリュレなどのデザートはさすがの美味しさでした。食後は、シアターで『Disney
Dreams- An Enchanted Classic』というミュージカルを鑑賞。今回は夕食を早めに切り上げて席を取りに行ったので、舞台近くで迫力満点のライブパフォーマンスを楽しめました。最後の夜にふさわしいエンターテイメントに大感動です。ミュージカルの後は今度こそ最後のパーティーである『フェアウェルパーティー』に参加する為にアトリウムへ。ミッキーやミニー、スティッチ、ドナルドなどキャラクターが全員登場してパーティーを盛り上げてくれました。パーティーの途中には、最後のキャラクターグリーティングが行なわれるので、見逃したキャラがいる人にとっては最後のチャンスです。最後にステージで行なわれるライブパフォーマンスでは、ステージの正面があまりにも混雑していたのでちょっと離れた所から見ていたところ、ちょうどそこがキャラクター達が退場していく扉の前だったので、最後に出て行くキャラクター達殆ど全員とハイファイブをすることができました。ラッキ〜!それにしても今回の旅では何回パーティーしたんだろう?
★最終日
最終日は朝の早い時間にマイアミ港に到着しました。残念ながらこの日はプールには入れませんが、夜のマイアミの景色も綺麗なので早起きするのも悪くはありません。朝食はバフェではなく、メニューから好きなものをチョイスするタイプなのですが、乗客は朝の8時半には客室を退室しなくてはならないため、朝ごはんをのんびり食べている余裕はそんなにありませんでした。朝食の後には、3日間お世話になったウエイターさん達のチームに改めてお礼を言ってチップを手渡します。チップは一人あたりの金額が最初から決まっていますし、最終日に現金で用意するのはなかなか大変ですから、クルーズに乗る前に清算しておくのがお勧めです。もちろん決まった金額以上渡したい場合は、追加して現金を入れて渡すこともできます。
ちなみに、海上を航行中は携帯電話もネットワークも繋がらないので情報社会から隔離されたのんびりした時間を過ごす事が出来るのですが、マイアミ港に近づく頃に船中の人達のスマホに一斉にメールやボイスメールが入り始めます。つまり、朝起きると3日分のメールがガンガン入っているわけです。取材員のスマホにも編集長から『シカゴに大寒波が来ている』との恐怖メールが。。。。思いっきり現実に引き戻されました。あわてて航空会社のウェブサイトをチェックするとフライト状況がDelayになっていてとりあえず一安心。遅れても飛んでくれるなら。。。しかし、キャンセルになっているフライトも多かったらしく、朝食のテーブルでは北の方面に向かうと思われる人達がみんな真っ青な顔をして旅行会社に電話をしていました。
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とりあえず下船の時間になったので、夢の時間を提供してくれたマジック号に後ろ髪を引かれながらもマイアミ港に降り立ってタクシーに乗り込みました。ところが空港でチェックインしようとするとDelayだったフライトは結果的にはキャンセルになってしまっており、家族四人で空港を右往左往する羽目に。。。トランジット先の空港では預けた荷物を紛失されてしまったり、航空会社カウンターをたらい回しになったりと、かなりひどい目に遭ったのですが、その間もずっと『ディズニークルーズ』の魔法の余韻のおかげなのか、「ま、怒ってもしょうがないね」と生まれ変わったような寛大さを見せる父親に、家族は全員驚愕していました。普段の取材員の短気さを知っている家族としてはそれが一番の『マジック』だったのかもしれません。今回初体験だったディズニークルーズは、子供だけでなく大人にとっても本当に楽しい旅行で、御多分に洩れず帰宅後は誰かれ構わずお勧めしてまわっています。
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