さて、前号に引き続き、インド特集ですが、前号で6つの願いは叶っちゃったので、今号では最後の願い「とっておきのサリーを買う!」や、インドの食や結婚式、デリーやジャイプール以外の都市も紹介しちゃいます!
■美しきウダイプール湖上の宮殿(つづき)
シティパレス内はまるで博物館のようになっていて、わざわざベルギーから運ばれたというステンドグラスや孔雀のモザイク、隣接しているホテル内の「クリスタルギャラリー」にて、当時のマハラナ(なぜかウダイプールではマハラジャと呼ばず、マハラナと言う)達のリッチな生活を想像したり、と「インドのベニス」とも呼ばれている白亜のウダイプールの楽しみかたはたくさん。宮殿の横は城下町の雰囲気が残っており、小さな路地をうろうろして牛と目があったり、ボードゲームをしているおじちゃん達と話したり。同じインドでも時間の流れ方が違うな、という感じです。そして、知り合いに勧められていたサリー屋さんへ!本当に地元の人しか来ないようなサリー屋さんへ「リキショー」で到着。ちなみにインドのリキショー、内装がすごかったりします。このおじちゃん(私の心の中でデンゼル・ワシントンと命名)のものは、まるで安っぽいラブホのような雰囲気。デンゼル自身でデコレーションしたそうです。意外とロマンティストなのかな、デンゼルだったら。
■ついにサリーを購入、気分はまるでマハラジャ
サリー屋さんに入るとまず、あたたかいチャーイが注がれ、サリーとは関係ないお話満載でまずはお互い自己紹介。好きな色や布の素材をリクエストすると出てくる出てくる、もういいよ!というくらい。しかも6人掛かりです。外人女に高く売ってやろうという魂胆丸見えです。で、やはり良いものは高い、安っぽいものは安い。筆者は赤い生地に金で孔雀が施されたゴージャスな叶姉妹系に決定。生地を選んだはいいがここからが大切。別室に連れて行かれ、そこでまたチャーイを一杯。いかにもお裁縫が得意そうな小さいおばちゃんが出てきて、私の身体の寸法をニコニコとってくれました。サリーの生地の端の部分でブラウスと、サリーのしたのぺチャイコートを作ってくれるらしい。てなわけで、全ての作業が終わりお腹もチャーイの飲みすぎでぼこぼこになり「完成品はホテルに持って行く、明日までにできる」と。インド人、嘘つかな〜い、本当でした。次の日にホテルのフロントからもらったサリーは美しくできあがっていて、でも、ブラウスのサイズはなんか違う、大きすぎ、Vネックを希望したのに丸首?ま、いいか。というわけで、とっておきのサリーを買う、も終了!
「7つのお願い」 を制覇した筆者は、はじめてのインドの旅は、本当に思い出深いものになりました。シゲタトラベルのラジェンダーさん、そして地元のガイドさんや運転手さん、そしてギラギラとした眼目のローカル・インド人のみなさまのおかげ。外国人旅行者はどこでも珍しがられ、私のような者でも、そこらじゅうで「一緒に写真とってください!」状態。警察や政治家(自称)までも一緒にポーズをとりたがる。筆者がきになるのは、ローカルさん達は私の写真をどのように利用しているのだろうか・・・変なウェブサイトに載っていない事を希望します。
■番外編1 インド式結婚式で大騒ぎ!
『インドの結婚式を知らずして、インドを語るべからず』とインド人の友人達がみな声を合わせて言うんです。インド人さん達の結婚式にかける情熱はすんごいらしく、名古屋の人達も負けちゃいそう。年収の4年分を費やす、招待客は200名(一般人でも)、3日3晩続き、本物の動物が利用される、といやぁこれは楽しみです。まず、第一日目。花嫁さん宅に女性が集まり、ブライドを囲んで喋る、食べる、飲む(といってもチャーイ)。そして、結婚式用のお洋服やジュエリーを見せ合って「わぁ〜、きれ〜、すご〜!」と盛り上がる。その間男性諸君は?知りません、たぶん最後のお買い物(服だとか靴だとか)をすませているのでしょう。そして目編でぃ技師さんがやってきて、花嫁さんはもちろん、その場にいる女性達にヘナタトゥーを書き入れます。これが乾くまでもおしゃべり、お茶、、、。ちなみに、「旦那さんへの愛情が濃い人ほど、ヘナの色が濃く出る」のだそうで、これはまるでテストされているようなもの!妙な緊張を感じつつ、私の手や足もメヘンディで美しく変身。
「あの?あなたはどなたですか?」というくらいいろんな方が家を出たり入ったり。知らないうちにボリウッドの音楽が流れてきて踊りだす人もいれば、ひたすらチャパティなど料理を作り続ける使用人さん達、お変わり自由、というか、絶対になくなることのないチャーイ。そうそう、ラデゥと呼ばれるとっても縁起の良いお団子を食べさせてくれるのは、義理のお母さん。わざわざ参加者のお口に入れてくれるんです。ひよこ豆でできた甘ーいお菓子、なんとなく桃太郎さんのきび団子的「ひとつ、わたしにくださいな」と唄いだしそう。ヒンディー教の儀式(プージャ)はとてもカラフル、そして、長い。この日の夜はまず、新郎と新婦の家族のご先祖様や神様達に「このカップルを結婚させていいかいな?その場合はいつのどの時間がふさわしいかいな?」とお坊さんを通して懇願するんですが、、、もし神様に「式は星の位置に沿って、来月にしなさいな」とか言われちゃったらどうするのでしょうね。私の帰りのフライト変更できるかしら?かわいいちょんまげがついたお坊さん、結構イケメンなんですが、神聖なるプージャの最中にスマホで電話。アメリカから来たチームの私たちはびっくり、いや、違う、きっとこの電話はガネーシャ神やシバ神からのコールなんだよ、、、うん。プージャの後はご挨拶回りや夕飯(ベジタリアンなご家族なので、ダールスープやポテトカレーなどがたっぷりと)を食べ、夜な夜なお喋り。「明日は朝8時から、会場で!」と言われたのが夜11時。。。すご!
■第2日目:マイペースなお坊さん
「8時って言ったじゃん。。。」真面目なアメリカンチームが到着した会場(大きな庭園のあるゴルフ場みたいな場所)にはほとんど人がいない。でも、朝ご飯ブッフェが用意されていたので、まずはそこで朝食タイム。はい、カレーですよ、もちろん。でも、それに甘いグラブジャムーンなどが付き、チャーイと絶妙なマッチング。そして、またゆっくりと時間が流れていくのです。会場近くのホテルで準備中の花婿に会いに行ったら「香水もってる?アイライナーは?やば、はさみが必要じゃん!」と、結婚式当日らしいケオスが。という訳で、はるばるアメリカから来た筆者は、急に「ウェディングアシスタント」となり、花婿さんの準備担当。そう、インド人男性のおめかしにはアイライナーはかかせません。そしてラジャスターン地方独特の衣装をまとった新郎プラネイ君、ターバンも腰の刀も決まって良い男!とその時外から甲子園のブラスバンドのような音が。外には総勢10名ほどのマーチングバンド、白馬、車のついたデカアンプ、その横には、たぶんバンドの指揮者でもあるおひげ立派な方がカラオケのように大声で唄いだす。さぁ「結婚式恒例の行進」が始ります!この時までには奥様も準備完了ーヘザーさんも美しいインドの御姫様のようなサリーをまとい、金銀じゃらじゃら、もう凄い事になっていました。彼女は男性群がかつぐ神輿によって移動、プラネイ君は白馬にのって移動。参列者は、マーチングバンドの先導で踊りながら移動。そう、「踊りながら」ですよ。交通渋滞や恥ずかしさ、騒音妨害は気にしません。それがインド流。
式場に到着すると、どこから集まったの?というすごい数の方々が、この場所で行われる「プージャ」の開催を待っております。参列者みなおでこに赤い粉でピンディーをつけられ、美しく出来上がっている祭壇の回りに集まります。そして新郎新婦が昨日のちょんまげお坊さんによっていろいろな儀式を受けている間、、、静かに厳かに座って待つ、のではなく、会場にできている「ランチブッフェ(朝食ブッフェのメニューが変わってた)」で盛り上がる。え?式の内容は無視ですか?逆に、私たちアメリカンチームは、興味深い儀式の1つ1つをチェックし興味津々。ココナッツが出て来たり、お米やオイルが出て来たり、ハワイのレイのようなお花の首飾りをお互いにプレゼントしあったり、腕輪をつけあったり、、、延々と続きました。そして、参列者は延々と食べ、そして気がついたらいなくなっていました。うーん、不思議だ、でも「これでいいんだな」という気になるもの。2時間近いプージャが終了した後、ヒンディ語しかしゃべらないお坊さんとご挨拶。「You、、、Facebook?」って。すごい、フェイスブックはなんて偉大なんだ!共通言語が乏しくても、神に使えるお坊さんでも、Facebookさえあれば友達みな繋がれるんですね。という訳で筆者にとって彼は、初めての「ヒンドゥー教のお坊さんFBフレンド」となりました。さて、午後になって「さぁ、この場所で7時からパーティね!」と。それまでどうするの?と聞くと「馬やバンドはいなくなるけど、のんびりしてってもいいし。私たちと一度ホテルにもどって、ゲーム大会でもいいし。。。」あら、ゲームですか?モノポリーとかキャンディーランド?まさかね、、、と思ったら、その「まさか」が現実になってまして。筆者は一度ホテルに戻って仮眠しました。わざわざインドでモノポリーという気分ではありませぬ。
■結婚式も最高潮。踊り踊り踊りまくれ!
さ、夜7時になりました。もちろん、宴は始っておりません、まじめに時間通り到着は例のごとくアメリカンチーム。8時過ぎ、緑と青を基調にお色直しをした新郎新婦がマハラジャのような椅子に座って皆様と写真撮影会。そして、会場内は大きな大きなばバイキング形式のディナーです。やはりベジタリアンなのですが、20種類くらいあるのではないかというカレーの類いや、数々の野菜のあげもの、サモサに10種類以上のパン(もちろんその場で焼いてくれるので美味いのなんのって!)。そしてこの場ではチャーイ以外にも、コーヒーやジュースもありました。そうそう、お酒も飲まない人達なのでノーアルコール、その分デザート類は豊富でしかもあっまーい。アイスクリームなどもありまして、子供達は大喜びしていました。最後の方でやっと食にありつけた新郎&新婦を囲んで、再度バイキング料理を食べたのが夜11時すぎ。今日は食べまくってたなぁ。。。今回調達したサリーも着る事ができ、少しながらヒンディー語も使え、さらにお坊さんをフェイスブック友達認証する事ができ、大満足の筆者でした。
■第3日目 やっと結婚式最終日
さぁ、3日目の朝はのんびりモード。でも、新郎&新婦のお宅に顔を出したブランチ時間、やはりたくさんのお料理がテーブルにのせられていました。使用人さん達がせっせと作っているホームクッキングはやっぱり最高。昨日のプレゼントをあけたり、カードを読んだり、遠くから来てくれた親戚を近くの観光場所にお送りしたり、と人が出たり入ったり、もうバタバタ。それがまたいいんですけどね。さて,夕方からは「ご招待客のみ」のこじんまりしたパーティーがはじまります。こちらのディナーパーティーはFateh
Garhという高級ホテルのお庭で開催。夕方のサンセットと、ウダイプールの街が見渡せる最高のロケーション、もうそのゴージャスさといったら、トイレの内装やトイレットペーパーの質から違いますから(トイレットペーパーがあるのもすごいんですけど)。「近い親戚および、遠くからわざわざ来てくれた人達のみ」のみ、なのでまぁ80人程度。やはりバイキング式のベジタリアン料理が並び、ノンアルコールバーも素敵。ラジャスターン地方のダンスグループによるパフォーマンス、そして何名かのスピーチ、および、アメリカンチームのパフォーマンス(急にやる事になり)、などが終わったあとは、さぁ!踊り踊り踊りまくれ!のボリウッドターイム!大人も子供も、おじいちゃんもおばあちゃんも踊ります。そしてみんな動きがいいんです!さすが昔から事ある毎に踊ってらっしゃる皆様、そしてボリウッドの曲は老若男女みなに愛されているようで、とても盛り上がります。あら、気がついたら3時間以上踊っておりまして、新しいサリーも汗でべっちょり。でも、インド人女性の真っ黒なアイライナー、ウォータープルーフに違いない。みなさま美しいままで、さらに宴は続くのでしたぁ。という訳で、たっぷりと楽しんだ7)インド式結婚式を体験し、踊りまくる、も無事全うできました。翌日の筋肉痛なんて気になりませんでした。
■インドの食を語る
さてさて、インドでの滞在日数も長くなってくると、だんだん街の様子や人の様子が見えて来ます。そして、このマンモス国家を支えている食生活の豊かさに圧倒されるとともに、感動し、そして時には泣けて来ます(辛すぎて)。ベジタリアンが多く、また、イスラム教徒用のハラール食や、ジャイナ教の特別食(食物の根っこなども食べないので)もあり、またまた、中国大陸に近い人達の場所ではチャイニーズにも似た味も楽しめる。さらに、英国植民地だったなごりで、紅茶文化やハイティーなども行われちゃうのも素敵。南インドと北インドではその辛さの加減が違うし、主食(パンなのか、ライスなのか)なども変わってくる、と、とにかく多様多種。インド=(イコール)カレー、という概念ははっきりいって存在いたしません。という訳で、ちょっと“通”になれるかな、という「インド料理用語衆」をご紹介しておきましょう。これらを知っていれば、インド旅行中くいはぐれることはないはず!
チャーイ:いつでもどこでも売っているスパイスたっぷりの甘いお茶、チャーイ。チャーイワーラーと呼ばれる人達は、このチャーイを売って生計をたてています。お店でも、駅でも、レストランでも、オフィスでも、どこでも「まずは一杯」なのがインド流。美味しいチャーイ、おふくろの味のチャーイ、彼女に作ってもらうチャーイ、男同士で飲むチャーイ、と、このお茶にはいろいろと”ストーリー”があるようです。
ラッシー:ようは「飲むヨーグルト」。プレーンもあれば、マンゴー味もありますが、インドでは「塩味」も。これが意外といけるんですね、はい。暑?い夏(インドでは50度近くになりますよ!)の疲労予防や、GPP(下痢ピーピー)防止にもこの「ソルト・ラッシー」がいいと聞きましたが、実際は?
Thums Up:インド版「コカコーラ」。甘ーいのですが、それがなんとも病み付きになってしまう恐いソーダ水。たいがい、ギロ目なボリウッド俳優が”リポビタンD”のように胸はって宣伝している写真があるので、それを指差せばどこでも購入可能。ボトルが若干汚く、ちゃんと冷えてない所はインド的ご愛嬌。
ターリーまたはミールス:簡単に言えば「定食」です
。北部では「ターリー(ステンレス製のお皿の意味)」と呼ばれ、南部では「ミールス(食事の意味)」と呼ばれ、でも内容は基本的に一緒でして、ご飯、野菜カレー、生野菜、ヨーグルト系のカレー、豆スープ、などが並べられています。これを右手でごちゃごちゃと混ぜながら食べてるインドの方たちをよく見かけます。
ナーン:釜で焼かれたインドを代表するパン。ベーキングパウダーが入っているので、ちょっとふくらみ加減が美味しい。時にはパニールと呼ばれるインド風チーズを入れたり、ほうれん草を入れたり、ガーリックを入れたり、と多種多様。
ドーサ:こちらは、薄いクレープのようなものでして、南インドで多い食べ物。じゃか芋をすりつぶしてスパイスを入れたものをくるんだりもします。お米の粉を使っているので、なんとなくねちょねちょ感がある。食べるときには、チャツネやサンバールと呼ばれるスープのようなものと一緒に。
プーリーとチャパティ:揚げパン、といっても甘いわけではなく、お食事の付け合わせようのパン。ヒンデゥー教の方たちは油を使った料理で祝い事をするので、このプーリーが良く振る舞われます。同じ生地を焼けば、チャパティーというパンに。
イドゥリ:南インドが主流の米粉でできた蒸しパン。ちょっと酸っぱめの味、なんですけど、南インド特有の辛めのカレー類、特にお魚のカレーには相性はバッチリ。つい食べ過ぎてしまうのです,筆者は。
パラタ: なんとも柔らかい&軽い味わいが嬉しい、何枚でも食べられちゃうパン。お野菜ゴロゴロのゴビ&アルーカレー(カリフラワーとジャガイモのカレー)を食べるのには、このパラタを使ってはさみながら、、、うーん、もうヨダレが出ちゃう!
ビリヤーニとライタ:インド風”炊き込みご飯”です。香辛料たっぷりな味わいと、イスラム教徒のおふくろの味、というだけあって、マトンやチキンなどのお肉がたんまり入っているものも人気の秘密。ライタと呼ばれる、ヨーグルトにお野菜のみじん切りが入ったものが添えられて、それをご飯の上にかけながら食べます。
サモサとパコラ:前菜的な食べ物ですが、大人も子供も大好きな揚げ物系。つぶしたジャガイモやグリーンピースなどとたっぷりの香辛料を合わせて小麦粉の皮で揚げたものがサモサ。通常三角形です。そして、パコラは野菜類やお肉、お魚などに水溶きしたひよこ豆の粉を絡めた揚げた、インド風天ぷら。両方、チャツネなどと一緒に食べます。
チキンマサラ:インドでは基本「ベジ」または「ノンベジ」というチョイスがございまして、お肉を食べる方は「ノンベジ」となるのです。で、ノンベジさん達が大好きなカレーはこの「チキンマサラ」でしょうか。非常に濃厚な味わい、マサラペースとたっぷりのお味はナーンにも、ご飯にもよく合いますよ。
タンドリーチキン:インド料理やさんにある釜、これをタンドールと呼びまして、そこで焼き上げたチキンだからタンドリーチキン。ちょっと赤めの香辛料ペーストをふんだんに塗って焼くチキンの濃厚な味はなかなか!ちなみに、タンドリーチキンのお肉を食べやすく骨を抜いたものは、「チキンティッカ」と呼ばれます。
フィッシュカライ:お魚を使った南部のカレー。辛い?カレー?カライ?まぁ、ネーミングは別にしても、やはりこれは日本人に合うカレー味の1つだと思います。こってり系の味が好きな方、おすすめのヨーグルト系カレー。
ドビアジャ:ドビアジャ、は玉ねぎがいっぱい、という意味でして、キャラメル状にことこと煮たタマネギカレー、と言った所でしょうか。どうしてタマネギだけでこんな美味しいの?と思うくらい、お口に広がる味わいは最高傑作。長時間お料理してるんでしょうねぇぇぇ。
パニール・コフタ:インドのチーズと言えば、パニール。これをジャガイモとまぜてコロッケに。それをマイルドなカレーソースの中で煮たお料理。ごっつごっつしたコロッケがソースと交じって美味しいんです、が、太りそうでもあります。
モモ:チベット地方で有名な餃子、のような小龍包のような食べ物。なぜインドで?実はチベットからの移住の方が多いんですね。なので、屋台などでこのモモを良くみかける事に。でも、お醤油&お酢などで食べるのではなく、マイルドなカレーソースあるいはチリソースなのがちょっと違います、、、。
ミターイ:お菓子の各種。カジュアルに一口食べるときもあれば、奇麗に包んでご贈答にする時もある。そしてミターイの中でも良く御祝い事の席で食べられるのがラドゥーと呼ばれる、ひよこ豆で作られた甘いお団子。これはヒンデゥーの神様、ガネーシャ(象さん)も大好きで、いつも左手に持っております。縁起の良い食べ物なのだそう。
■他にも行きたい、こんな街
インドは広い!そして、所々見所や観光名所がある!よくバックパッカー達が1ヶ月や2ヶ月かけてインドを縦断(横断)している様子をみかけましたが、そのくらいやってもまだまだ足りないくらいかも。今回の特集ではあまり触れられなかった『インドの他都市』もちょっとだけご紹介しみましょうね。
”ムンバイ Mumbai”
2つの顔を持つ街、ムンバイ。1つは大都市、インドの中でも最先端の情報と文化、ファッションやアートを創りだしている場所。お洒落に着飾った人達やロールスロイスが走り回り、高級住宅街にはリッチな映画スター達が在住。高層ビルも多くスタバもあって、なんだかインドであってインドではないような雰囲気。もう1つの顔は「スラムドック・ミリオネアー」的な場所。そう、なけなしのお金で生きている人達の集落があり、テントの中で質素な生活を強いられています。ゴミための所でニコニコしながらプラスティックの容器を集めている子供達を見ると胸がいたい、、、観光としては、植民地時代の面影をたっぷり残す高尚なビクトリアン式建物類、インド門やタージマハル・ホテル、そして駅だとは思えない豪華さのチャトラパティ・ターミナス駅。他にも、あの有名な「マハトマ・ガンジー」がムンバイ滞在時に利用していたと言われる個人宅が記念館になった場所、彼がはじめて「紡ぎ車」を利用したのもここだったとか。他にも「ドービー・ガート」と呼ばれる、大きな屋外洗濯場も観光名所。ドービーとは、洗濯屋という意味で、昔からカースト制度でそのような職種が決められたいたんだそう(ガートとは”場所”の意味)。白黒、貧富、明暗、などの対比が垣間見れる不思議なムンバイ。たくさんの国際企業も入っているので、ムンバイに足を運ぶビジネスマンも多い事でしょう。
”ダージリン Darjeeling”
お茶が好きな方はきっと聞いた事があるでしょう、ダージリン茶。このお茶を生産しているのはもちろんダージリン市。ヒマラヤ山脈の麓、それでも標高は2000メートル以上という場所にあるので、夏も冷涼、その昔イギリス領の時代には、インド在住のイギリス人達の避暑地として栄えた場所だったそう。それだけに、ダージリンの街中の雰囲気はなんとなく英国調、デリーなどとはまったくイメージが違いますよ。街の中を走る世界遺産指定の可愛いダージリン・トイ・トレインは、蒸気機関車とディーゼル車を利用して観光鉄道として使われています。とっても狭いトンネルを通ったり、山なみギリギリに走る姿、そして「ピーッ!」という汽笛の高い音は、まさに”おもちゃの電車”ですめ。なんといっても、ダージリン・ティーの生産で有名になった街、現在でも最高級の紅茶として栽培されているお茶畑の様子がみれますよ。美しいカンチャンジュンガ山脈をみながら美味しいお茶をいっぱい、いかがです?ちなみに、ダージリンの風景を楽しみながら、心温まる映画をご紹介:2012年に製作された『Barfi!』です。http://www.imdb.com/title/tt2082197/
”ゴア Goa”
ゴアは西南のビーチが美しい都市。そして、インド人達も足を運ぶ”観光名所”でして、街中にホテルやモーテル、レストランや飲み屋、そしてたくさんの「オーシャンアクティビティ・レンタル」屋さんなどがカラフル(黄色やピンクが主流)に立ち並び、十分に”リゾート気分”になれる場所。アゴンダビーチ、マンドレンビーチ、カベロッシムビーチ、など、遊びやすいビーチがたくさん。海遊びに興味がない方には、ポルトガル支配下だった街らしく、カトリックの教会巡りなどいかが?歴史の勉強で必ずでてきた「フランシスコ・ザビエル」さんの棺がある教会があったり、そう、ポルトガルの航海士バスコ・ダ・ガマの名前がそのまま使われている街があったり、と、「あぁ、もうちょっとちゃんと世界史を勉強しておけばよかったなぁ」と思う場所(?)。ちなみに、インド人の皆様にとってこのゴアは「パーティー・シティー」でもあるようでして、、、大学のお休みや、結婚式前のバッチェラーパーティーなどに、ちょっとはめを外す場所?として選ばれる場所。そういえば、酔っぱらっている人や、リゾラバ系も多そうな。。。
”コルカタ Kolkata”
西ベンガル州の州都でもあるコルカタ、昔はカルカッタと呼ばれ、ムンバイに次ぐインド国内第2の都市、インドではじめて地下鉄が通った街としても有名。ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサが晩年を過ごした場所としても知られており、彼女が生活していたお部屋が残されている小さな博物館もあります(ご遺体もここに眠っている)。デリー、ムンバイ、とはまた違った雰囲気の都市であり、なんとなく雑踏感が漂う下町?という感じでしょうか。アジア最大級とも言われている博物館ジャデゥー・ガー(インド博物館)は、インドの歴史や文化、特に石像系が好きな方にはたまらない場所。とにかく広い建物の中に,石像を主にたくさんのアートが置かれていますが、日本の方に注目されているのは「恋文を書く女」でしょうか?このコルカタという街、住民が恐れながら奉っている神様の名前は「カーリー様」、なかなか「恐い系」の女神様で、山羊の生け贄を好むんだそうで、、、そういえば、コルカタの街には山羊がたくさんいたような気がします。
さて、6月、7月と2号ぶち抜きでお送りしたインド特集、いかがでしたでしょうか?あなたにも、いつかインドからお呼びがかかるかもしれませんね。
ナマステ! インディア!
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