夏休みを利用してシカゴに来てくれるゲストも多いですよね。でも意外と困るのがそんなお客さんをどんなレストランに連れていくか。今回は編集部の先輩とたまちゃんが、シチュエーションに応じたオススメレストランを紹介します。

たまちゃん（以下たま）：せんぱ〜い。おはようございます。今回の特集記事は何にするか決まりました？
先輩：うん、夏の間は日本から色んなお客さんが来る事が多いだろ？そんな時どんなレストランに連れて行ったらいいのか迷ってる読者から質問が寄せられる事が多いんだ。今回はそのなかでもよくあるシチュエーションごとにオススメレストランを紹介しようと思ってね。
たま：確かにいつもピザと、ステーキ、ホットドッグじゃこっちも飽きますからね（笑）。実は凄くいいタイミングなんで、まずは私のお願いも聞いてもらえます？
先輩：どうした？
たま：実は来週学生時代の親友が来てくれる事になってるんですけど、彼女ってかなりのオバマ・フリークで、今回の滞在中にオバマさん関係の場所に連れてって欲しいって言うんですが、私あんまり詳しくなくって。。。
先輩：なるほど〜。でも、もう大統領になっちゃっててシカゴにはいないしね、オバマさんの家がハイドパークの近くにあるのは知ってるだろうけどセキュリティーが厳しいから行っても近づけないし、お土産屋さんみたいな所ばかりじゃ面白くないよね？

シカゴ帰る前に一度は行っておきたいSpiaggia

たま：そうなんですよ。せっかく来てくれるんだし、オバマさんを身近に感じてもらえるような彼の行きつけのレストランなんて良さそうだな〜と？
先輩：そっか。オバマさんがミシェルさんとの結婚記念日にも利用したSpiaggiaなんかも有名だけど、高級すぎてちょっと気軽に行けるお店じゃないしなあ。そういう意味では、メキシコ料理の専門店Topolobampoはどう？
たま：トポロバンポ！あそこはフードネットワークでも有名なカリスマ・シェフ、リック・ベイレスさんのお店ですよね？あそこ一度行ってみたかったんですよ。
先輩：あのお店は、ベイレスさんが厳選したフレッシュな食材だけを使っていて、本来のメキシコ料理が持つ繊細なテイストを表現してくれるんだ。それにあのお店はお洒落なわりに不必要な『気取り』が全然ないところも今回のたまちゃんのリクエストにピッタリだと思うよ。
たま：楽しみ〜。早く行きましょうよ。
先輩：ただ、あのお店はシカゴでも有数の『予約を取りにくいお店』なんだ。だから、今回はディナーじゃなくって意外と楽に予約が取れるランチにするね。
たま：日本からのお客さんでも、ランチなら気軽ですしね。

＜トポロに到着！＞

Topolobampo	MAP	WEB
445 North Clark Street, Chicago, IL 60610	312-661-1434

ランチは比較的予約が取りやすいトポロ

たま：ちょっとシックなムードですが、それでも店内はとてもカラフル。ＢＧＭはサルサですか？
先輩：うん。高級感があって落ち着いてはいるけど、それでもわりと入りやすい雰囲気でしょ？ ランチタイムならみんな服装もカジュアルだし。
たま：ええ。こんなお店でオバマさんが食べてたんですね。それほど広いお店ではないからなんとなく親近感が沸きます。な〜んて。（メニューを見ながら）で、オバマさんは何を食べてたんでしょう？
先輩：このお店は季節に合せてメニューをガラリと変えるので、あまり固定メニュー的なものがないんだ。お店の人の話ではオバマさんはいつも違うものを楽しむのが好きだったそうだから、特にいつもコレ！というメニューは無かったんだって。
たま：なるほど〜。食べ物も『チェ〜ンジ』だと。
先輩：言うと思った（笑）。でもね、スープにSopa Aztecaってのがあるだろ？これはトルティーヤのスープなんだけど、これは奥さんのミシェルさんの大のお気に入り。オバマさんもこれがメニューにある時はよくオーダーしてたんだって。
たま：あ、じゃあ私もそれを。
先輩：あと、是非食べて欲しいのが、このTrio Trio Trioっていうシーフードアペタイザ。3種類のシーフード・セビチェ（魚介類のマリネ）をお試しできるんだ。あと、メインにはウエイターさんお勧めのCamarones Tumbadaをオーダーしておくね。

ミシェル夫人のお気に入りSopa Azteca	シーフードアペ、Trio Trio Trioはマスト

＜お料理が登場！＞

たま：このアペタイザ、プレゼンテーションがとってもきれい！一つ目のセビチェはハワイアン・サンフィッシュとトマトがメインのマリネですね。柔らかい歯ざわりがいいですね。クリスピーなトルティーヤチップスとも良く合うし。
先輩：二つ目はプリプリで柔らかい海老とイカのセビチェだね。ライムとオレンジの香りがさわやかでハバネロペッパーの辛さは意外と辛くないな。こちらもチップスとの相性がいいよ。三つ目はアヒツナのマリネだね。アプリコットとチャモイという酸っぱい梅に似たような果物のサルサが一緒にマリネされているんだって。
たま：だからこんなにフルーティーなんですね。でも、結構こってり感があります。3つの全然違うセビーチェを一度に味わえるなんて贅沢〜。
先輩：で、ミシェルさんのスープはどう？
たま： うわあ美味しい〜。入っているのは手作りチーズとチキンのグリル、アボカドとクリームそしてトルティーヤですか？

ウェイターオススメのメインはぷりっぷりの海老

先輩：しっかり味のついた濃いめのブロスをサーバーさんが目の前で注ぎ込んでくれるんだよね。だからトルティーヤもパリパリのままの食感が楽しめるんだ。
たま：口に運んだ具のバランスで毎回違った味が楽しめる感じ。こんなスープ私は初めてですよ。メキシコ料理にもこんな奥が深いものもあるんですね。
先輩：良かった、気に入ってもらえて。メインのCamarones Tumbadaは、ローストしたトマト、ハラペーニョ、それに香菜を入れたパエリヤと新鮮な海老のグリルだそうだよ。
たま：この大きな海老が美味しい〜。身がしまってますね。焼き加減もちょうどいいし。

＜デザートタイム＞

たま：オバマさんはデザートは何を食べたんでしょうね？
先輩：実はね、彼はあんまり甘いものに興味がないんだって。ディナーに来た時はいつもコースをオーダーするそうなんだけど、それに付いて来るデザートもミシェルさんにあげちゃうんだって。

食べる場所によっていろんな味が楽しめるチョコレートケーキ

たま：へえ〜。でも私はPastel de Chocolate con Fresas ってチョコレートケーキをオーダーしちゃいましたよ。
先輩：ははは。ま、お友達と来た時にも薦められなくちゃいけないしね。
たま：しっとりとしたエアリーなチョコレートケーキにメキシカンスタイルのチョコレートムース、それにフレッシュなイチゴ、いちごのメレンゲ、それとフリーズ・ドライしたイチゴのフレークがのっています。
先輩：いちごづくしだね。ミルキーな味のバニラソースが泡のようになってるのは面白いね。全体的に甘さ控えめだし、食べる場所によっていろんな味といろんな食感が楽しめるんだね。
たま：う〜ん美味しい。これは日本人好みですね。

たま：先輩ありがとうございました。ここならミシガンアベニューに遊びに来た時に寄れるし、友達もきっと喜んでくれます。
先輩：それは良かった。トポロの他にも何店かオバマさんがよく行くと言われているレストランをリストアップしておいたので参考にしてね。

 

その他のオバマさんお気に入りのお店 Spiaggia MAP WEB Level Two 980 N. Michigan Avenue, Chicago, Illinois 60611 312-280-2750 オバマ夫妻が結婚記念日をはじめ、お祝いによく使うと言われているシカゴでも有数の高級イタリアン。トポロと同じように隣にリーズナブルプライスの姉妹店『Spiaggia Cafe』がある。とにかく大きな窓から見下ろすミシガンアベニューの夜景は最高。シカゴ女性達の憧れのお店。 Italian Fiesta Pizzeria MAP WEB 1400 E. 47th Street, Chicago, IL 60653 773-684-2222 他にも数店舗あり オバマ邸のあるハイドパークのピザ屋さん。オバマさんが自身のウェブサイトやインタビューで「私が一番好きなピザ！」と断言したのがここのピザ。ただ、彼らはいつもデリバリーなので、お店に足を運んだ事はないそう。シカゴスタイルではなく、チューイーな薄いクラストのピザはスパイシーさと、ちょっとした甘さがある。 R.J. Grunts MAP WEB 2056 N. Lincoln Park West, Chicago, IL 60614 773-929-5363 超有名なハンバーガーの老舗レストラン。ハンバーガーのほかにも、リブやテックスメックス、そして５０種類以上のアイテムが並ぶ巨大サラダバーが有名なカジュアルなお店。 MacArthur’s MAP WEB 5412 W Madison Street, Chicago, IL 60644 773-261-2316 オバマさんの２冊目の著書「The Audacity of Hope」にも登場する彼の大好きなソウルフードのお店。自家製ミートローフや、ショートリブが人気。特にオバマさんが好きなのはターキーレッグだとか。

●お義母さまと行くレストラン

たま：では早速ですが、読者からの質問です。『日本から義理の母が遊びに来てくれるのですが、ちょうどその時主人に出張が入ってしまいました。私はあまりお義母様と面識がなく、どんなものがお好きなのかも分かりません。どこかお義母様と一緒に行っても喜んでもらえそうなレストランはありませんか？Ｐ．Ｓ．小さな子供がいます。』
先輩：なるほどね。キーポイントは『あまり面識がない』ってトコだな。でも大切なお義母様だし、喜んでもらいたいんだろうね。
たま：あまりカジュアル過ぎるのもまずそうですね。
先輩：うん、でも小さなお子さんもいるなら高級店だと気がひけるね。お義母様の好みが分からないことだし、いっその事ビュッフェスタイルにして好きなものを自分で選んでもらうってのはどうかな？
たま：でも、それなりにお洒落な所じゃないと。。。

豪邸でのブランチであなたもセレブ気分に

先輩：じゃあネーパービルにあるMeson Sabikaはどう？あそこは19世紀に建てられたお城のような豪邸をリモデルしたスペイン料理のレストランなんだけど、サンデーブランチなら、この条件にピッタリじゃないかな？
たま：なるほど、あそこのブランチならお洒落だけど気さくな感じもありますね。子供達が小さくても大丈夫だし。
先輩：アメリカンメニューだけど、フレンチフライなんかの子供用のメニューもあるんだよ（６歳以下は無料）。あそこは結婚式場も兼ねているから、綺麗なお庭で記念撮影もできるし。家族で写真を撮って持って帰ってもらうと思い出にもなるんじゃない？ 夏の間はアウトドアダイニングも出来るから、オープンな雰囲気でお義母様との会話にも華が咲くんじゃないかな？
たま：それに、アウトレットモールのあるオーロラにも近いからショッピングにも絡められますね。

＜メゾンサビカに到着！＞

たま：ホントお城みたいな豪邸ですよね。ゴージャ〜ス〜。
先輩：一つ一つテーマのある室内での食事もいいんだけど、今日は天気もいいしアウトドアにしよう。
たま：こんな事もあろうかと今日はつばの大きな帽子を持って来たんですよ〜。
先輩：へ〜、たまちゃんカッコいいじゃん。確かに帽子は必需品かも。
たま：えへ。それにしてもこのタパスのセレクションは凄いですね。全部食べるのはかなりの気合が必要ですよ。
先輩：これにシャンパンかミモザが付いて27ドルってのはかなりリーズナブルなんじゃないかな？おまけにオムレツも付いて来るんだよ。このアスパラのオムレツ、あっさりしてて気に入ったな〜。
たま：半熟でやわらかくてとろっとした口当たりがいいです。
先輩：コールド・タパスは、プロシュートのメロン巻き、シーフードがたくさん入ったマリネ、ポテトたっぷりのスパニッシュ・サラダなどなど。
たま：みんなさっぱり系だし、野菜が多いので年配の方にもきっと喜ばれますよ。
先輩：温かいパスタは、蟹肉の入った一口サイズのパフペーストリー、海鮮物がいっぱい入ったパエリア、海老のガーリックバター、ビーフシチュー、チキン、ポークなどバラエティー豊か。こっちもシーフードを使ったメニューが沢山あるよね。
たま：シンプルに人参とポテトが一緒に煮込まれているビーフシチューはお肉が柔らかくなっていて美味しいです。パエリアもサフロンの香りが豊かで、ライスにぎゅっとシーフードの旨みが入っていて。。。
先輩：あとさ、コールドパスタのセクションにあるフルーツや小さなお菓子以外にもデザートは別に持って来てくれるんだよね。
たま：それもお値段に入ってるんでしょ？こういうお店を選んだら『賢い嫁』として奥様のポイントも上るんじゃないですか（笑）？

天気のいい日には是非アウトドアで	一口ずつ食べても全種類制覇するのは無理かも！？

先輩：メゾンサビカ以外でもこんなお店はどうかな？

高級ショッピングモール、ノーススブルックコートにあるニーマンマーカスの優雅な気分を味わえるカフェ。ランチしかあいていないのでいつも混んでいます。

こちらもサンデーブランチが人気のカフェ。お値段も20ドル以下とお手ごろ。ワッフルステーションや、チョコレートフォンデューなどスイーツ系も豊富。

先輩からのワンポイントアドバイス：メゾンサビカでの食後に、お洒落なネーパービルの街を散策するのも楽しいです。特に、ダウンタウンの直ぐ傍にあるDuPage Riverの川沿いにはNaperville Riverwalkと呼ばれる遊歩道があって、今月のちょっとイイトコでも紹介しているRed Mangoで買ったアイスクリームを食べながら、地元の人たちが楽しく散歩しているロマンティックなスポットです。真ん中に子供達が遊べる噴水があって、そこではいつも子供達の楽しそうな声が響き渡っています。

●肉好きリピーターを連れて行くお店

たま：では次はこんな質問です。『以前もシカゴに来てくれた肉好きの友人がまた来てくれる事になっています。前回はステーキを食べに行きましたが、今回はアメリカっぽいお店に行きたいのだそうです。是非日本では食べられないような所に連れて行きたいのですが』、だそうです。
先輩：なるほど、リピーターか〜。出来れば日本では食べれない所ってのも理解できるし。『お肉』という限定が無いのであればオバマさんでも紹介したソウルフードやメキシコ料理なんかは日本ではなかなか行けないと思うんだけど。『肉』限定となるとやっぱりバッファローウイングかＢＢＱリブかなあ。
たま：ド〜ンと大きなリブがテーブルに出てきた時の豪快さ、骨付きをかぶりつくスタイル、日本人が持つアメリカンのイメージに近いですよね。
先輩：そして、シカゴでＢＢＱリブと言ったら。。。
たま：先輩の場合はやっぱりCarson’sでしょ？
先輩：ははは。バレてた？他にも美味しいリブのお店はいっぱいあるけど、Carson’sは、質、量、雰囲気のどの角度から考えても今回のリクエストにはピッタリだと思うよ。
たま：では、さっそく行きますか！

＜Carson’sに到着＞

雰囲気の味も◎のカーゾンズ

たま：うわあ、今日も混んでますね〜。
先輩：さっきカーソンズを選ぶ理由の一つに『雰囲気』をあげたけど、この混み具合もお客さんを連れてくるのには大切だよね。やっぱり人気店に連れて行きたいと思うのが人情でしょ。
たま：あと、ここのお客さんの層ってどこか中西部っぽいんですよね。親戚やらと一緒にいっぱいで来てたりするし。人間ウォッチングしているだけでも楽しいです。
先輩：言えてる。さ、早速オーダーしちゃおう。

＜ホールサイズのベービーバック・リブが登場！＞

たま：うわ、デカッ！ホールサイズはやっぱり大きいですね。私いつもハーフサイズだったから。
先輩：いやいや、このボリュームもプレゼンテーションのうちでしょ。お客さんを驚かす為にも、頼むならホールサイズをみんなで分けるべきだと思うな。
たま：（かじりつく）う〜ん、ウマいっ！ここのは骨からのはずれかたがイイんですよね。でもちゃんと噛み応えがあって。
先輩：そうそう。やっぱりリブは焼きたてを頬張るのが一番。カーソンズのリブは、とろけるほどの柔らかさがあるタイプではなくて、チューイーさと秘伝ソースとのバランス。そしてこの焼き具合。これがこのお店の全てだよね。う〜ん、絶妙！
たま：このソースがまた。。。手にしたたるソースを舐めながら食べるっていうのも、初めての人にはダイナミックで楽しいでしょうね。
先輩：ははは。そうかもね。とにかくこの『中西部っぽさ』がこのお店の魅力だと思うよ。

小さなお子様がいる方にもアウトドアはオススメ

たま：今回来たDeerfield店では夏の間はアウトドアダイニングが出来るのもポイントだと思いますよ。ところで、さっき先輩はリブ以外にもバッファローウイングをあげてましたけど。
先輩：うん。日本に帰国した人達が帰国後に無性に食べたくなるものとしてよくあげるのがバッファローウイングなんだ。僕もよくは知らないんだけど、日本ではあまり食べる所がないみたいだね。
たま：へ〜。こっちではバーフードの代表格ですけどね。
先輩：うん。バーに行けばどこでも食べれるし、最近は美味しい専門店が色んな所にあるので特に紹介はしなかったけどね。あと、『お肉！』という意味ではブラジル系のシュラスコも考えたんだけど、あれは日本でもお店色々あるみたい。今回は中西部っぽいっていう事でＢＢＱリブにしました。

柔らかすぎず、硬すぎずの絶妙のバランス！	もちろん、ステーキもボリューム満点！	デザートもいろんな意味でアメリカン

●面倒くさがり屋さんにオススメのシカゴローカルフードツアー

たま：今回最後の質問です。「夏になると毎年ゲストが来てくれるのですが、正直色々と考えるのに疲れました。同じ場所ばかり行くのでこちらも飽きちゃいます。何か目新しくて、ローカルの私達も楽める場所はないですか？」
先輩：ははは。確かに何度も別のゲストをホストするのは大変だよね。そんな人や、面倒くさがり屋さんにオススメしたい食べ物ツアーがあるよ。集合場所にさえ行けば、あとは添乗員さんが案内してくれるんで、とっても楽だし、何よりローカルっぽいシカゴを3時間で満喫できるのがウリなんだけど、tripadvisor.comというツアー専門サイトでも、シカゴのナンバー1ツアーに選ばれているんだ。徒歩のツアーなので、お店からお店に移動する途中には建築の話やシカゴの歴史についても教えてくれるのでまさに一石二鳥。
たま：おもしろそう〜！
先輩：アーティスト系が集まっているBucktownとWicker Parkをめぐるツアーと、ゴールドコーストや、リンカンパーク周辺のNear Northを周るツアーの2種類があるんだけど、今回はシカゴを初めて訪れた人にも喜ばれやすいNear North版に行ってみようと思うんだ。
たま：は〜い。でもBucktown版も面白そうですね。
先輩：うん、そっちの方がもっとローカル色が強くなるみたい。
たま：食べ物のツアーという事ですが、お腹いっぱいになるんですか？
先輩：基本的には満腹になると思うよ。でも、朝ごはんは食べておいた方がいいかも。じゃあ集合場所へ急ごう！

Chicago Food Planet Food Tours		WEB
料金	15歳以上の大人は42ドル 8歳から14歳は25ドル。 7歳以下の子供は10ドル。 乳児や小さな子供がいる場合、その子たちがテイスティングに参加しないのであれば無料。
時間	シーズン中（4月から11月）は毎日11時から3時間ほど（Bucktownツアーは水曜日から土曜日まで）
人数	ツアー最大人数16人（Bucktownツアーは12人）
雨天の場合	決行
集合場所	チケット発券時に詳しい場所が知らされますが、基本的にはゴールドコーストにあるMichigan AveとLake Michigan周辺です。Bucktown版は集合場所が違います。 チケット購入はウエブサイトから（当日券はありません。結構人気ツアーなのでご予約はお早めに）
ガイドさんへのチップについて	特に絶対というわけではないようですが、心づけを渡しても良いようです。ホームページにもそう書いてあります。だいたい１５％くらい。
取材時の訪問レストラン（Near North版） Bacino's Pizzeria: スタッフドピザ The Spice House: スパイスとハーブの専門店 Catering | Chocolate: グルメフードストア Ashkenaz Deli: 本格的なユダヤ系サンドイッチ屋さん Old Town Oil: バルサミコ・ビネガーやオリーブオイルの専門店 Tea Gschwendner: お茶の専門店 The Fudge Pot: ファッジなどのチョコレート専門店

＜実際にツアーに参加してからの二人の感想＞

たま：いやあ、面白かったですよ。さすがはシカゴのナンバー１ツアーだけの事はあります。
先輩：基本的にはテイクアウト系や、エスニック系のお店などでのサンプリングだから、座って食べるようなお店を想定していくと肩透かしにあっちゃうかも知れないけど、普通じゃちょっと行かないようなお店にまとめて行けたのは楽しかったね。
たま：確かに実際に『食べ物』という感じなのはシカゴスタイルのピザ屋とユダヤ系のサンドイッチ屋さん、それからファッジが食べられるチョコレートのお店ぐらいでしたね。私が面白いなと思ったのが、スタートした場所に戻るわけでは無いと言うコンセプト。ゴール地点で配られた案内をもとに、各自が徒歩や電車、公共バスなどでスタート地点に戻るんですが、なんだか冒険っぽくって楽しいです。
先輩：うんうん。来た道をそのまま帰るだけじゃなくって、ちょっと寄り道してまた別のお店を覗いてみたりね。
たま：今回先輩が気に入ったのはどこでした？
先輩：僕はお茶屋さんかな。アメリカでは『コーヒー』が主流だけど日本人ってお茶好きじゃない？色々と勉強になったね。あのマンゴーアイスティーも美味しかったし。
たま：私はあのユダヤ系のサンドイッチ屋さんで食べたパストラーミー入りのルーバンが気に入りました。日本からのお客さんもあんなローカル色たっぷりのお店に連れて行ってあげたら喜ぶと思うし、ルーバンなんて日本じゃちょっと食べれ

Near Northツアー6：Tea Gschwendner

ないでしょ？
先輩：そうだよね。バラエティーに富んでるから、日本から来たゲストの人が何に興味を持っているか分からなくても勝手に何か楽しい所を見つけてもらえそう。
たま：私の友達は料理が得意なんで、オイルとかスパイス系には興味あると思うんです。絶対連れて来ます。
先輩：あのボルサミックビネガーの味は良かったね。あとあのチョコレートのお店の裏で見せてくれたキャンディーづくりも興味深かったな。
たま：このツアーで唯一残念だったのは、お店に売っているアイテムが気に入ってもツアー中は購入する事が出来ない点。ビネガーオイルや、お茶なんかお土産にも良さそうなものが数点あったけど、ツアー中は何故か買えなかったのが残念です。
先輩：そうだね。まあ、ツアーが終わってからゆっくり行ってくださいって事なんだろうけどね。

Near Northツアー1：Bacino's Pizzeria	Near Northツアー2：The Spice House	Near Northツアー3：Catering Chocolate
Near Northツアー4：Ashkenaz Deli	Near Northツアー5：Old Town Oil	Near Northツアー7：The Fudge Pot

いかがでしたか？夏休みを利用して遊びにきてくれるお知り合いの方々をホストするのはなかなか大変ですよね。今回の特集がお役に立てると嬉しいです。このシリーズは今後も続けていきたいと思いますので、皆さんからの色々な質問をお寄せください。送り先はinfo@PrairieMagazine.comまで。