外もだんだんあったかくなってきて、お散歩気分の今日この頃。犬や猫を飼ってみたいけどどうしたらいいのかイマイチわからない・・・という方のためにペットの手に入れ方から遊ばせる場所までを大紹介！

ケイコ：久しぶり〜、元気だった？ いい季節になったよね。最近何か変わったことあった？
ゆみ：あったよ〜。実は家族が増えたのよ〜。この写真 みてみて〜！

新しい家族の一員のマル

ケイコ：かわいい〜。よく思い切ったね〜。
ゆみ：日本にいるときから、飼いたいと思ってたんだけどね。ほら、共稼ぎだったし家にほとんどいなかったからあきらめてたの。でもこっちに来て、私も一日家にいるし、旦那は帰ってくるの遅いから一人のことが多いでしょ？だんだんさびしくなって・・・
ケイコ：う〜ん、わかるかも〜。私も、子供が幼稚園にいくようになって、空いた時間に、ペットショップに猫見にいってたことあるもん。癒されるよね〜。
ゆみ：そうなの〜。見てるだけで本当になごむよね〜。でも、賃貸だし、そのうち帰国になった時につれてかえれないかな〜って一回は思ったんだけどね。
ケイコ：何かきっかけがあったんだ？
ゆみ：思い切って、大家さんに聞いてみたら、大家さんちには２匹大きな犬がいて、借主の私たちがペットを飼っても問題ないって言われたの。タウンハウスでも戸建でも、大家さんの考え方しだいみたいよ。なんでも交渉しだいっていうことかな。アパートでも条件は動物の種類、重さによって違うけど、動物OKのところが意外に多いのよ。動物用のDeposit　Feeや賃料がかかる場合もあるけどね。
ケイコ：それで一気に決めたわけ？

★ 飛行機に乗せる条件

ペットと一緒の空の旅

ゆみ：いや〜、実際にはいろいろ調べたりして時間はかかったよ〜。私たちはここに一生住むわけでもないから、日本につれて帰ることも考えなくちゃならないからね。・・・真剣に考え始めたら逆に踏ん切りがつかなくなって。
ケイコ：そうだよね〜。飛行機に10時間以上も乗せること考えても大変そうだし。
ゆみ：機内に持ち込める大きさには決まりがあって、基準以上の大きさの子は航空会社のポリシーで貨物扱いになるのよ。長い時間狭くて暗いところで我慢させなくちゃならないっていうこと自体が飼い主にとっても結構つらいよね。空調の調整がききにくい夏の便には貨物扱いの子は受け入れてもらえない、とか犬種によっては搭乗不可の場合もあるの。
ケイコ：確か、用意する書類もいろいろあるんだよね？
ゆみ：うん。帰国の飛行機のことだけでなく、アメリカからの動物の持込には色々な準備が必要なの。マイクロチップとか、血清検査の証明書とか。きちんと手続きと準備さえしていれば、ほんの数分の審査で終わって、家族と一緒に日本の土をふめるわけ。他にも一般にペットと言われているもの（犬、猫、インコ、ウサギ等）には検疫が必要だからその情報も確認しなくてはね。いずれは帰国、となっているならいつ辞令がでてもいいように準備はしておかなくちゃ。私も日本につれてかえることを考えて、選ぶときにはいろいろと条件はつけたの。小型犬であること、日本でもよくいる犬種であること、とかね。
ケイコ：なるほどね。ものすごく犬種にこだわっていないなら、そういう条件付けもありだよね。そういうふうに考えたら猫ちゃんのほうが向いてるのかな？ 日本の家サイズになっても問題ないし、そもそも手間がかからないって印象があるんだけどね。猫ちゃんは基本的にそれほど大きい子はいないしね〜。

フライトに備え、食べ物と水はちゃんと用意して	マイクロチチップの仕組み

★ ペットの入手方法

ゆみ：結局は個人の好みだよね?。だけど何を飼うにしても責任というのは本当に大切。命なんだから。ところで、犬や猫を手に入れるには、大きく分けて３種類の方法があるの。一つ目はペットショップでみつける方法よね。ペットショップにブリーダーからやってきた子がいることもあるし、ペットショップでアダプトのイベントをすることもあるよ。二つ目にはブリーダーに直接交渉するって方法もあるわよね。
最後の方法は、アニマルシェルターという、アダプトを斡旋してくれる施設から貰い受ける場合もあるわよね。この場合は、獣医の検診や去勢手術が済んでいて、その月齢までに必要な最低限の予防接種だけでなく、マイクロチップが入っていることがほとんど。費用の負担は少ないけど家にやってくるまでにいろいろ考えたりすることやステップがたくさんあるんだよ。シェルターとしては、アダプトされた子すべてが、新しい家で幸せに暮らすのが目標だから、家族の状況とか生活パターンとか、病気になったときにどうする予定かなどを細かくチェックされるんだ。その上でシェルター側の面接もあって、家族全員が一緒に会いにきて、その子との相性とかもみる必要があるんだって。
ケイコ：はあ〜。簡単じゃないんだね〜。だけど、それだけいろいろなステップがあって、考えることがおおければ、ペットと暮らしていきたいかどうかっていうのは本当に見えてくるかもしれないね。
ゆみ：うんうん。どんな方法であれ、その子を幸せにしてあげられる、って思えたら大丈夫だと思うな。自分たちの納得のいくような方法で出会えるといいよね。どの場合でも、多分その子との運命の出会い、というのがあると思うんだよね。

ペットショップのアダプションセンター	シェルターで新しい家族を待つ子犬

★ ペットショップにて

ゆみ：マルのごはんがなくなっちゃったからペットショップにいくけど一緒にいかない？

《ペットショップに移動》

ケイコ：うわ〜。みてみて。このでっかい骨。いったいどんな犬が食べるの？？？こんなちっちゃいのもあるんだ〜。かわいいね。こんなに種類があるってしらなかったけど、ワンちゃんたちに味の差はわかるのかな。
ゆみ：齧っているうちに歯磨き作用があるものとかローカロリーなものもあるんだよ。口臭防止もあるし。うちの子に聞いたわけじゃないからわからないけど、好き嫌いはあるような気がするなあ。ひたすらしゃぶるしかないような固めの骨が好きな子もいれば、それがしっかりお腹に入らないと飽きちゃう子もいるしね。風味はやっぱり肉系とかチーズ系がおおいかなあ。
ケイコ：ここは猫ちゃん用ね。こっちもすごいよね。量は少ないけど種類が多い！オーガニックとかもある！みてみて〜、おもちゃもかわいいよ〜。でもきっと、おもちゃも好き嫌いがあって、どれだけかわいくても見向きもしない場合もありそう。
ゆみ：そうそう、うちのマルも結局スリッパとかペットボトルとか、家にころがっているようなものが好きだったりするんだよね。でもおもちゃみていると、ついつい買ってしまうんだよ。（笑）
ケイコ：猫タワーは猫ならではの遊具よねー。アメリカでなら、これも家に置けるよね。犬小屋の種類もたくさんあるんだね。でも、家の中にいることが多いのになんでこれがいるの？
ゆみ：飼い主の考え方や犬にもよるけど、こういう個室を与えることも本能的に犬には必要とされているのよ。寝るときはいつもこの中、という子もいるし怖いことがあったらここに入ると安心する子もいるって聞くよ。
ケイコ：マルちゃんはどうなの？
ゆみ：一応夜は入って寝るようにしつけてる。今後病院とか飛行機とかでクレートに入らなくちゃならないことが出てくると思うからね。最近はすっかり慣れてくれたよ。

★ 託児所

Playful Pawsでの本の読み聞かせ

ケイコ：散歩とかも毎日いくんでしょ？ それはワンちゃんを飼うのに大変な所だよね。
ゆみ：季節のいいときは人間のほうもいい運動になるけど、寒い時期は大変だよね〜。うちは小型犬だから、家のなかで走ってればなんとかなるけど、大きい子はそうもいかないよね。
だからかどうかわからないけど、犬の室内Play　Groundとか託児（託犬？）してくれるところもあるんだよ。大きな体育館で犬の大きさとか性格ごとにグループ分けされて自由遊びするんだって。人間が使うような遊具とかで結構楽しそうに遊んでいたよ。もちろん監督する人間はいるからマルのような人見知りな子も安心かな。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ケイコ：聞いたことある〜。友達がプロスペクトハイツのPlayful Pawsに、お泊りさせたんだって！　パジャマナイトと呼ばれていて、かごにいれないでソファーとDVDがあるリビングで預かってくれるんだってよ。本読みの時間まであって、まさに子供のデイケアと同じだよね。
ゆみ：Paradise4Pawsって言うところなんて、マッサージ、しつけ教室それに写真館まであるんだよ。いたれりつくせりでしょ〜。

★ トレーニング

ケイコ：そういえば、マルちゃんはしつけ教室には通ったの？
ゆみ：最近終わったばかりなんだ。３ヶ月の間、週１回クラスがあって、同じくらいの月齢の子犬たちが集まって、基本的なコマンドを教わったり他の子たちと遊んだりして、結構楽しかったよ。トイレトレーニングのこととか、不安なことをなんでもトレーナーに質問できたしね。クラスは英語だけど、実技が多いから英語に不安があっても意外と大丈夫だった。ここでお手、お座り、待て、来い、などの基本的なコマンドはできるようになったよ。　特に待て、というコマンドは、道路に飛び出したりして起きる事故を防ぐことになるからどんなワンちゃんにとっても重要なんだなあ、ということが改めて分かったしね。結局犬の教室といっても、飼い主である私たちが勉強することが多いかな。大きい子なら、他人に何かしたら困る、と思って必死に厳しくなれるけど、うちのマルくらい小さいと人にむかっていっても抱えられて終わっちゃうからね。厳しくしつけるのって大変。
ケイコ：しつけ教室はどういうところでやってるの？
ゆみ：Dog Trainingで調べると結構あるよ。ペットホテルのオーナーがトレーナーだとそこでやってることもあるしAnimal Shelterや病院、パークディストリクトなんかで主催していることもあるの。カリキュラムや料金もさまざまだから、目的や予算に合わせて比べてみるといいね。
ケイコ：ここみたいにペットショップに病院が併設されているのは便利よね。マルちゃんの病院はここなの？

ドッグマッサージはとっても気持ちいいみたい	しつけをしっかりするのは飼い主の責任

★ ペットの病院

ゆみ：うちは大家さんに紹介してもらった病院に行ってるよ。最初に予防接種とか検診とかしなくちゃならないから病院は大事。予防接種はたくさんあって、狂犬病（Rabies）など必須のものと任意のものがあって、その子の生活パターンによって必要な注射も微妙に違うから気軽に質問できる先生がいいね。病院には定期健診と予防接種に年に一回程度行くのが基本かな。それからその子を繁殖させるつもりがなければ、避妊の手術をすすめられるの。動物病院で日帰り手術が多いみたい。それに、帰国のときにやってもらう血清検査でもお世話になるしね。帰国には不可欠のマイクロチップの埋め込みもここで出来るよ。病院選びは人間と一緒で、お医者さんとの相性が大切。分からないことをきちんと教えてくれる、飼い主が納得いくような医者さんに会えたらいいよね。

★ 散歩と運動

思いっきり犬達も遊べるドッグパーク 登録を忘れずに

ケイコ：わ〜、この紐かわいい〜。
ゆみ：これはリーシュっていうんだけど。普通の紐タイプもあれば巻き込むタイプもあっておもしろいでしょ？　色や素材もたくさんあるし、ほら、洋服だってあるのよ。
ケイコ：この服、シカゴって感じよね。そういえばハロウィンのときとかクリスマスにはコスプレ用の服も売ってるよね。天気もいい季節だし、散歩したりも楽しいよね。
ゆみ：囲いがあって紐から放して遊ばせてやれるDog　Parkも人気だよ。登録制でいくらかRegistration Feeが必要なんだけど、フェンスで囲まれた広い芝生の上で思いっきり遊ばせてあげられるし、他の子とも遊べるから、ワンちゃんにも楽しいみたいよ。
ケイコ：あれ？　これってもしかして、ウンチ拾いのスコップ？？？
ゆみ：そうそう。トイレの後始末は飼い主の仕事、普通は袋で拾うけどね、庭で放されている子のいる家では、定期的に拾いにきてくれる業者もいるんだよ。それだけじゃなくてペットが走ったりして荒れた芝の手入れもしてくれるみたい。
ケイコ：う〜ん、外注なのねー。その世界も。ところで一時帰国のときはどうするの？

★ ペットホテル

人間顔負けの設備の整ったドッグホテル

ゆみ：Pet Hotel、個人経営のKennelに預けたりすることになると思う。それぞれに部屋があって、２４時間見ていてくれるしオプションで他の犬たちとあそんだりおやつをもらったりもできるみたい。その子の性格にもよるけど、それほど臆病ではない子はそういうHotelでも大丈夫だと思うよ。実際に必要になる前に一度試してみて、預けているときの様子を聞いたり、帰ってきてからの様子をみようかと思ってるんだ。
ケイコ：大変なことも多いけど、なんだかんだ言っても一緒に暮らしてて楽しそうだよね。
ゆみ：マルが来てから、人との出会いが増えたような気がするよ。英語でしゃべるの苦手だなーと思ってても、この子のためには聞かなくちゃ！ってがんばるようになったし。散歩してると声をかけられて会話がはじまったりね。犬の名前は知ってても、飼い主さんの名前を知らないお散歩仲間とかいるんだよ?。（笑）

★ ハムスターの魅力

ペットの定番といえば、犬猫が頭に浮かびやすいですが、最近、ハムスターの人気もなかなか侮れません。ハム太郎なんて、キャラクターもあるくらいホントに大人気のペットとなりました。どこのペットショップでも売っているのではないでしょうか？ でも、なぜこれほど人気があるのでしょう？

まずは、そのかわいらしいしぐさがあげられます。巣から顔をのぞかせてみたり、たちあがって、周りを見回しながら前足でえさを食べている姿や砂で遊んでいるしぐさは見ているだけで、心癒されます。

それから、飼い易さというのも人気の理由でしょう。餌と水を与え、掃除をし、温度管理をすれば、１日２日の旅行ならお留守番していてくれます。その上、鳴き声も小さく、近所迷惑などに気を使う事もありません。また、場所もとりません。30cm四方くらいのケージがあれば良いのです。その中には、トイレ、回し車、巣箱、餌入れ、水入れがあれば大丈夫。日本につれて帰ることは出来ませんが、気軽に飼いやすいペットといえそうです。

でも、その飼い易さから、何の予備知識も無しにハムスターを飼い始めてしまうと、ハムスターにとって、かわいそうなことになってしまいかねません。まずは、ペットショップに行って、いくつかの種類を見比べてみて下さい。大きさ、性格様々のハムスターがいます。初心者にも飼いやすいのは性格が穏やかでよく人になれるゴールデンハムスターです。ハムスターの中ではもっとも体が大きく18-19cm。但し、縄張り意識が強いので複数同時にはかごにいれません。ジャガリアンも、6-12cmと一回り小さい種類ですが、おっとりとした性格で世話がしやすくおすすめです。購入のときには、夕方以降にお店に行きましょう。夜行性なので活動を始めているはずです。食欲旺盛でやせていない好奇心あふれた子をみつけてください。

家につれて帰ったらそのかわいさについついいじくりまわしたくなりますが、ハムスターも緊張しているはず。しばらくはそっとしておいてあげて。３日目くらいから徐々に餌を手渡しするなどの交流が始められます。子供に人気のハムスターですが、夜行性で１日14時間くらい寝ますので、小さなお子様のいる家には向かないかもしれません。

からだが大きめのゴールデンハムスター	小さくておっとりした性格のジャガリアン

ハムスターは産まれて３ヶ月で繁殖可能になります。家で、繁殖させて生まれたてのハムスターの赤ちゃんを見るという楽しみ方も出来そう。生まれた赤ちゃんにも責任をもって家族を探してあげて下さいね。ペットショップでも引き取ってくれます。ちびハムスターも産まれて１ヶ月を過ぎたころにはオスメスを分けてあげないとどんどん妊娠してしまう危険があります。

最近では、ハムスターの飼い方を詳しく説明してあるウェブサイトもたくさんありますから、じっくり研究してみて、われこそはという方は家族に迎え入れていはどうでしょうか？ぷれ〜り〜編集部ではみなさんのペット自慢もお待ちしています。