たまちゃん「せんぱ〜い、そろそろ今月も取材の時間ですよ〜。」
先輩「お、そうだっけ、今月の記事って何だったけ？」
たまちゃん「今月は美味し〜デザートばかりを集めたスイーツ特集です。ホントは編集長が自分が食べたくって立てた企画でしたが、今忙しいでしょ？こっちに回ってきたんですよ〜。ウフッ！早速郊外とダウンタウンに分けて、出来るだけ気軽に行けそうな所をピックアップしておきました。」
先輩「じゃ、早速スイート・サングから行きますか。」
たまちゃん「はい！」

★ 口コミ人気から老舗店のこだわり逸品まで！ スイーツ大特集

☆ ダウンタウン編

☆ 郊外編

☆ 番外編 - 街でウワサのオススメスイーツ情報

☆ ミニ試してみよう！

☆ ダウンタウン編

Strawberry Napoleon (Sweet Thang)

先輩「へえ〜、お店の壁はきれいな赤で統一されているね。」
たま「このハートの椅子もとっても可愛いいです。それになんだかお店の中やキッチンではフランス語が飛び交っていて、なんだかアメリカじゃないみたい。」
先輩「オーナー・パテシエのルノさんはフランスだけじゃなくヨーロッパ各地でも修行を積んだんだそうだよ。お、これがイチゴのナポレオンだな。」
たま「いやあ、このコクのあるカスタードはイケますねぇ〜。甘さもちょうど良くってあっさり仕上げだし。イチゴの酸味とフレッシュ感が絶妙です。」
先輩「（ナイフでザクザク切りながら）う〜ん、この特有のサクサクしたパイ生地はタマらないね。うっすらとかかった粉砂糖もお洒落だし。」
たま「全体的に甘さは控えめってわけじゃないんですけど、でも甘すぎと思わせない微妙なバランスがイイですね。」
先輩「そういうところはパテシエがアジアの方だってトコにも関係あるのかもね。」
たま「（ショーウインドウに鼻を付けながら）う〜ん、このムース達も食べたいんですが・・・。やっぱり次に行かなきゃダメですよねえ。（シクシク）」

Cream Brulee Custard (Bitter Sweet)

先輩「以前ベーカリー特集をやった時にもこのビタースイートは紹介したけど、やはりシカゴのスイーツを紹介するのであればここを外すわけにはいかないよね。」
たま「カフェもあるからランチや、ちょっと一息するのにもいいし。何しろ品数が豊富だからお店の中にいるだけでも楽しくなっちゃいますね。」
先輩「とりあえずこのクリーム・ブリュレを食べてみてよ。これは絶対気に入ってもらえるはず。」
たま「イチゴが載ってるんですね。（パクリッ！）うわあぁぁ。この酸味は絶妙〜。さっぱりしたクリームとの相性が抜群です。口の中がとろけてしまいそう。」
先輩「普通のクリームブリュレみたいにパリパリした膜は無いんだけど、その代わりこのタルト地の上にチョコレートのレイヤーがあるでしょ。これがいいんだよね。」
たま「確かに。それにしてもこのクリームの味。まさに極上ですよ。う〜ん、幸せ〜。。。」
先輩「こういうお店が近所にある人たちは本当に幸せだよな。」
たま「ここって贈り物用の可愛らしいグッズも色々あるじゃないですか。今度ベビーシャワーがあるんで、ここにプレゼント買いに来よっと！」

Cream Caramel (Artopolis)

たま「次はちょっと変り種のお店なんですけど、グリークタウンにあるアルトポリスです。アルトってのはギリシャ語でパンの意味があるんだそうですよ。」
先輩「ふ〜ん、今まで色んなベーカリーに行ったけどグリークタウンは初めてだね。」
たま「（到着して）うわあ、カフェがあるとは聞いてたんですけど、バーまであるんですね。」
先輩「さっき店員さんに聞いたらディナーも楽しめるようになってるらしいよ。」
たま「このお店の人気商品がこのクリームカラメルなんですって。」
先輩「うん、このオレンジバニラゼストの風味がグッとくるねえ。卵の味を引き立てるからしっかり味わえる。」
たま「ホント、卵の優しい味がとってもなめらか。カラメルソースの香ばしさとコクが特徴ですね。重すぎず、軽すぎない、甘さが控えめなシルキー感覚のプリンです。」
先輩「今日は食べなかったけど、ここのティラミスも有名なんだって。グリークタウンって、美味しいレストランがいっぱいあるから、その帰りに朝ごはん用のペイストリーをゲットするのに良さそうだね。

Passion Fruit/Brapefruit (Annette's)	Black Raspberry/Lemon (Annette's)

先輩「次は、イタリアンアイスを食べに行くぞ！」
たま「今日は暑いし、いいですねえ。」
先輩「ここアネットは、夏になるとずらりと外に行列が出来るほど美味しい手作りイタリアンアイスで有名なお店だけど、実は中にカフェもあるんだよ。」
たま「へぇ〜。じゃあ早速オーダーしますね。スモールサイズは２つのアイスを選ぶことが出来るから、私はパッションフルーツとグレープフルーツにします。（アイスを口に運んで）うわあ、パッションフルーツの酸味と独特の香りが口の中に広がります！グレープフルーツもフレッシュな酸っぱさが生きてます！」
先輩「お、パッションフルーツを取られたかあ。それは僕のイチオシなんだ。フルーツ本来の味が楽しめるだろ？じゃあ僕はブラックベリーとレモンにしよっかな。」
たま「ここのアイスはとても軽くてサクサクしてますね。本当にあっさりしていて爽快感を口全体で味わえます。」
先輩「ブラックラズベリーはちょっと甘めだけど、タネのプチプチ感がいいねえ。スルリとしていて舌触りも抜群。ブラックベリーのような濃い味はどうかなと思ったけど、これもいけるなあ。特に酸味の利いたレモンとの相性が本当にいいよ。」
先輩「さ〜て、そろそろ郊外に戻ろうか。まずは以前ちょっとイイトコでも紹介されたWheelingのLana’sから行ってみよう。」
たま「あそこのオーナー・パテシエのラナさんって元ファッションデザイナーさんなんですよね。」
先輩「元デザイナーさんだけあって、味だけでなく、見た目も可愛らしいヨーロピアン・スタイルのスイーツばかりが食べられるお店だよね。」

☆ 郊外編

Passion Fruit Mousse Cake (Lana's)

先輩「さっきたまちゃんにパッションフルーツを取られちゃったんで、ここではパッションフルーツケーキを食べようと思うんだけど。」
たま「うわあ、淡い緑色がとってもキレイですね。他にも色んな綺麗なケーキがある中で一際目立ってます。パッションフルーツムースはメレンゲがしっかり使われていてとってもスムースで軽い口当たりです。甘酸っぱさがひきたちますね。」
先輩「ムースの中にはアーモンドエッセンスの効いたソフトアーモンドケーキとマンゴーの実が入っているんだよ。」
たま「おかげでとってもトロピカルな仕上がり。甘さも控えめで、さっぱりしているので後味がとってもいいです。ケーキの他にも、焼き菓子や生菓子なんかも甘さ控えめでとっても上品ですね。」
先輩「さあ、次はグレンビューのSweet Dreamsだよ！」

Orange sponge cake with whipped cream and Fresh Berries (Sweet Dreams)

先輩「このお店は、扱っている食材が全てNOPRというオーガニック食品団体の認める高品質なオーガニック材料なんだ。」
たま「店内は暖炉やソファーもあってとってもアットホームです。赤基調の壁やダークオークの家具もとってもお洒落です〜。」
先輩「では早速僕のお勧めのオレンジスポンジケーキを食べてみて。」
たま「これはとってもフルーティーですね。気泡が大きめなのでドッシリしているように見えたんですが、食べてみるととってもエアリーで、あっさりと食べられます。」
先輩「もちろん使っているフルーツは全部オーガニック。ブルーベリーとストロベリーの芳醇な酸味がミルキーなオーガニックフレッシュクリームによくマッチしているだろう？」
たま「ほんと、日本で食べた手作りのフレッシュフルーツケーキみたいです。口に入れたとたんに思わず笑みがこぼれちゃいます。素材の違いってこんなにも分かるものなんですね。」

たま「ところで先輩、実は私スフレが大好きなんですけど、どこかお勧めのお店はありますか？」
先輩「スフレは焼きたてが一番だけど、出来上がるのに時間がかかるから、レストランで食べるのが一番かもね。シカゴでスフレといえばやっぱり先日の座談会でも出てきたMorton’sかな。」

Gran Marnier Souffle (Morton's)

先輩「良質のステーキ肉が有名なモートンズだけに、ここに来るとどうしても美味しいお肉でおなかがいっぱいになっちゃうけど、是非ちょっとセーブしてでもこのスフレをオーダーして欲しいね。」
たま「このお店のスフレはチョコレートは勿論ラズベリーやレモンなど4種類あるみたいですけど。」
先輩「チョコレートが定番だけど、今日はあえてグランマニエをオーダーしておいたよ。」
たま「グランマニエってオレンジのリキュールですよね？あ、来た来た！うわあ大きい〜。噂には聞いていましたが超ビッグ！」
先輩「確かにびっくりするサイズだけど、ナイフを入れるとあっという間に小さくなるよ。」
たま「（ひとくち食べて）あ・・・。私・・・今、感じた事の無い幸せを味わってるかも・・・。これは大人のでざーと・・・。」
先輩「ははは、たまちゃんもやられたな。そう、グランマニエのベースは香りの高いコニャックなんだけど、このスフレにはそれがふんだんに使われているんだ。おかげで鼻孔と触感を虜にされちゃうよね。」
たま「食べる前はあんなに大きいと思っていたのに、いつの間にかペロリ。信じられないほどのエアリーさです。もうひとつ食べれちゃうかも・・・。」
先輩「ははは、じゃあ特別にもう一軒スフレを食べに行こうか。」

Fallen Chocolate Souffle (Franco & Carolyn)

先輩「ここフランコ＆キャロリンは、以前シカゴ誌でも絶賛されたビストロなんだけど、ここのスフレはさっきのモートンズと違ってもっとドッシリとしたチョコレートスフレだよ。」
たま「店内はレトロな装飾で、落ち着いた雰囲気ですね。テラス席もあるんだ。あ、さっそく来ましたね。へ〜、確かに重量感たっぷり。でも甘みは少なくって意外とさっぱり。この一緒に出てくるヘーゼルナッツアイスクリームの味がまたイイですねえ。」
先輩「暖かいスフレにはやっぱりアイスクリームが良く合うよね。中でも僕はここのスフレのバランスがとっても好きなんだ。口の中でチョコとヘーゼルナッツが絡み合って美味しいだろう？」
たま「本当。それにここのスフレは食後に凄い満腹感がありますね。」

Chocolate Mousse (Suzette's Creperie)

先輩「せっかく南の方まで来たんだし、もう一軒ムースの美味しいお店に寄っていこう。ムースといってもここのは濃厚で芳醇なチョコクリームのような柔らかい仕上がりなんだよ。」
たま「へ〜、下からチョコレートスポンジ、チョコレートムース、チョコレートクリームが3層になってるんですね。手が込んでる〜。（一口食べて）凄く美味しい！こんな高級な味にアメリカで出会えるなんてビックリです！」
先輩「うんうん。そうだろ。深みがあるんだよね。舌にのせると直ぐにとろけるチョコレートの味が口いっぱいに広がるよね。」
たま「いやあ、絶品ですよ、これ。店内のパリのカフェを意識したようなインテリアもいいですし、お洒落なワインバーまであるんですね。さっき聞いたら色んなコースを楽しめるアフタヌーンティーまでやってるそうだし！是非また来なくっちゃ！」

Fresh Banana Cheese Cake (Cheesecake Factory)	Godiva's Chocolate Cheesecake (Cheesecake Factory)

たま「ところで先輩はチーズケーキファクトリーってどう思います？便利なウッドフィールドにあるし、気軽に行けるんですけど、どうしても『甘いなあ〜』って思っちゃうんですよね。」
先輩「確かに日本人の舌には甘めの印象かもね。でもお勧めの一品があるよ。フレッシュバナナクリーム・チーズケーキというのがあるんだけど、これはいいぞ〜。早速行ってみよう。」
たま「これ、チーズケーキの部分は他のと同じなんでしょうけど、あっさりしたなめらかなバナナクリームのおかげで、甘さがグッと抑えられていますね。なるほどこれは美味しいです。ちょっとクセになりそう！」
先輩「もう一品ゴディバのチョコレート・チーズケーキという４層になったのがあるんだけど、これも甘くないよ。ただし、かなりチョコ好きな人じゃないと途中で飽きてしまうほど濃厚でリッチだけどね。」

Dark Chocolate Decadence (Godiva)

たま「せっかくウッドフィールド・モールまで来たので、私も一品先輩にお勧めのスイーツがあるんですよ。ゴディバのフラパチーノです。」
先輩「へ〜。それは知らなかった。」
たま「コールドタイプとホットタイプがあるんですが、コールドタイプは６種類あるんですよね。中でも私が一番好きなのは、このダークチョコレート・デカデンス。これがとってもリッチで何度飲んでも人生を幸せにしてくれるんですよ。」
先輩「おお、このビターさはたまらんね。上に生クリームとチョコレートソースがあるからかろうじてスイーツと呼べる大人の飲み物だね。」
たま「ドリンクとしてはちょっとお値段が高めなんですけど、これがハマルんですよ。」
たま「さて、そろそろオフィスに戻る時間ですね。やっぱり手ぶらで帰ったら編集長怒りますかねえ。」
先輩「そりゃマズイでしょ。もともと彼の自己満足企画だったんだし（笑）。じゃあお遣い物にいいベーカリーでお土産でも買っていこっか。」

Zucchini Loaf Cake (Kean's Balery)	Cranberry Loaf Cake (Kean's Bekary)

先輩「お遣い物の基本って、時間が経ってても美味しいものじゃない？勿論クッキーなんかが定番なんだけど、今回紹介したいのはズッキーニのローフケーキ。これは冷やせば冷やしたほど美味しいので、ちょっと時間が経っても美味しく食べてもらえるんだよね。」
たま「でも折角なんでちょっとかじっていきましょうか（笑）。へ〜、とってもしっとり仕上がってるんですね。ズッキーニの味わい自体はそれほど強くなくって控えめですね。トップのクラッシュアーモンドが程よく焼けてるから香ばしさが口に広がります。う〜ん、上品な甘さ。」
先輩「お、気に入ったみたいだね。こっちのクランベリー・ローフケーキはどう？これは紅茶に合うんだよ。」
たま「しっとりと木目細やかな生地に練り込まれた新鮮で甘酸っぱいクランベリーと甘いレーズンが自然の旨みを出しています。綺麗な生地の黄色、鮮やかなクランベリーの赤、インパクトあるレーズンの黒が食欲をそそりますね。」
先輩「ローフケーキは他にもバナナナッツやチーズ、もちろんキャロットなんかもあるんだけど、店頭に無くても尋ねると冷蔵庫から出してくれるよ。」
たま「いやあ、楽しい企画でしたね〜。是非またパート２をやりたいですね。」
先輩「編集長しだいかなあ〜？（笑）。」

☆ 番外編

いかがでしたか？今回はシカゴの色んなデザートを紹介しましたが、紙面の関係で紹介できない情報がまだまだ沢山ありました。編集部だけでなく、読者の方々からの口コミ情報を一挙掲載します。ただし、中には編集部の未確認情報もありますので気をつけてくださいね。

★★★★★ 街でウワサのオススメスイーツ情報 ★★★★★

Central Continantal Bakeryの ストロベリー＆クリームチーズ のマフィン	Oak Mill Bakeryの ブルーベリー・コーヒーケーキ
Panera Breadのフレッシュ アップルペイストリー	Biggi'sのSemi-Freddo

★ ミニ試してみよう！

バラエティーに富んだ品揃えや、オーガニック素材が嬉しいWhole FoodsとTrader Joe’sは日本人の間でも人気の食料品店。それぞれのお店の色んなデザートを食べ比べてみました。

★ Whole Foods
今回訪れたパラタイン店をはじめシカゴ各所にあります。詳細はウェブサイトをご確認ください。http://www.wholefoodsmarket.com/

新鮮で高品質な無添加食品＆製品を多く取りそろえている食料品店。衛生的でオーガニックにこだわっているので安心して買い物をすることができます。新鮮な生鮮食品はもちろん、質の高いスイーツにも定評があり、焼き菓子、パン、ペストリーをはじめ、スイーツの材料も全て無添加物でフレッシュ。

☆ デザート１）Rolf’s Patisserie Designer Cappuccino Mousse

口にいれたとたん、カプチーノの香りがふんわりただようムースはなめらかで、大人の味わい。ボトムのスポンジもキメがとても細かくしっとり柔らかいのが特徴。ココア生地を使ったドット柄のデザインがとってもかわいらしい。

☆ デザート２）4-inch Fresh Fruit Tart

カットフルーツなどがおいてある冷蔵コーナーにあるので見落としがち。新鮮な卵を使ったカスタードクリームはちょっぴり甘めだが、艶よくグラサージュされたフレッシュベリーの酸味がきちんと味を引きしてしめていてバランスよく仕上がっている。しっかり固めに焼かれたタルト生地もサクサクしていてグッド。


★ Trader Joe’s

今回訪れたアーリントンハイツ店をはじめシカゴ各所にあります。詳細はウェブサイトをご確認ください。
www.traderjoes.com

全ての商品がオーガニックというわけではないが、。オリジナリティーに溢れたユニークな商品を手軽な価格で提供してくれるグロッサリー。ベーカリーセクションにはタルトやケーキがある。冷凍コーナーのスイーツはコロコロ変わるが掘り出し物が結構あることでも人気。

☆ デザート１）Flourless Chocolate Cake

濃厚でリッチなチョコ好きにはたまらない一品。甘すぎるわけではないが、シッカリ甘美味しい。冷蔵庫に入れるとかなり日持ちするのでいつでも楽しめる。

☆ デザート２）Espresso Mousse

二層になったお洒落ムース。上のエスプレッソのぶぶんはお酒が結構効いていて大人の味わい。下のチョコレートの部分もプチプチしていて美味しい。冷凍セクションに売っているので好きな時に食べれるが、食べる時は冷蔵庫に一時間くらい入れて解凍し、冷たいままを食べるのがお勧め。