夏は休暇を利用して家族や友達がシカゴに来てくれる!という人も多いはず。でも、「会社は休めないから観光に一緒にいってあげられない!」とか「ダンナがいないと運転が怖いのでダウンタウンに行けない!」なんて悲鳴もよく耳にします。そこで今回は、家族が一日でシカゴをバシッ!と自分達だけで観光できる『子離れ』ツアールートを紹介します。郊外のメトラ駅の乗車から紹介するのでチョー安心。これさえあれば、朝メトラの駅まで送っていけばアディオス・ファミリー!夕方に同じ駅でピックアップするもヨシ、夕食はダウンタウンで待ち合わせて一緒になんてのもOKです。
見所満載のシカゴを『一日でグルリ』しようとしているわけですから、完全網羅は絶対無理。特に今回編集部が迷ったのは、シカゴが世界に誇る美術館や博物館の扱い。じっくり見たらそれぞれが一日では足りない素晴らしいアトラクションなだけに、今回は思い切って全部外側から場所を把握するだけにしました。外観を見て『やっぱり観たい!』という衝動にかられた人は次の機会に狙い撃ちしてもらってください。また、船酔いをする人や、ショッピングに重点を置く人の為にオプション・アイデアも用意しましたのでご自由にカスタマイズしてくださいね。
★さあ、まずはメトラに乗り込もう!
ダンナが出張?貴方も出勤?ノープロブレム!メトラを使えば、英語なんか喋れなくても家族はちゃんとダウンタウンに到着します。メトラはちょっとしたお土産話になるほど冒険度が高いわりには怖いことなんて全くありません。ミツワ周辺なら利用可能な路線は図の通り。(マップを付ける)この中から家や職場から近い駅を探しましょう。シカゴをみっちり観光するなら早起きは必須です。今回は9時にシカゴ入りするとルートを綺麗なアーリントンハイツ駅から紹介します。眠い〜。
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あっ、電車が駅に到着! |
さあ、乗車しよう。 |
なぜか懐かしさがただよう車内。 |
家族と連絡を取るのに便利なレンタル携帯電話
ミツワにあるJBCでは最低3泊($19.95)からの格安携帯電話レンタルを行っています。
待ち合わせをしたり、緊急時用には便利ですね。 |
メトラの時刻表はネットでチェック。
メトラのウエブサイト(www.metrarail.com)では、路線を選ぶと細かいスケジュールをチェックできます。アーリントンハイツ駅の路線はUnion
Pacific District Northwest線(略称はUP-NW)。シャンバーグやロゼル駅の路線はMilwaukee
District West Line(MD-W)です。急行などが停まらない駅もあるので要注意!例えばアーリントンハイツ駅の場合、平日の朝9時までにシカゴ入りするなら8時1分の急行か、8時5分の各駅停車にのらなくてはいけません。シカゴ行きはinbound。シカゴから郊外に帰ってくるのはoutbound。乗る電車の方向だけは間違わないようにしてください。
駅にはチケット売り場があり、往復チケットの購入も可。昼間など空いている時間にはチケット売り場がしまっている事もあります。そういう場合は列車の中で車掌さんから購入する事になります。車掌さんには乗った駅と、行き先の駅を言うだけ。例えばアーリントンハイツ駅からシカゴなら「Arlington
Heights to Chicago」。往復ならその後に「Round
Ticket, please.」とつけましょう。心配なら紙に書いて渡してもらいましょう。チケットは自分の座った場所の前にある金具に引っ掛けます。こうしておかないと巡回の車掌さんが交代する度にチケットをチェックしにきます。車窓からシカゴの眺めをみているうちに終点に到着です。
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ウェブサイトで時刻表をプリントしておくと予定もしっかりと計画できて安心です。駅名を確かめて読みましょう。 |
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★ダウンタウンに到着したら目指すはシアーズタワー!
路線によって到着する駅は微妙に違いますが、(UP-NWの場合はCitibankが目印のオジルビートランスポートセンター、MD-Wの場合は映画アンタッチャブルのゆりかごシーンで有名なユニオン・ステーションに到着)基本的には同じエリアに着きます。
まずは外に出て、一路シアーズタワーを目指しましょう。MADISONを東に行くと勝鬨橋のモデルとなった跳ね橋があり、橋の下に広がる美しいシカゴリバーを眺める事ができます。WACKERに突き当たった時、左手にある美しい建物こそ、リリック・オペラの上演で有名なシビック・オペラハウス。そこからは南に向かって2ブロックほど行ったら左手に出てくるシアーズタワーを目指すのですが、今回のツアーコースではシアーズタワーは地上から見上げるだけで、高層ビルに登るのは後で紹介するジョン・ハンコックまでおあずけ。ここに来たのは、そこから出発している2階建ての観光バスに乗るためです。(シアーズタワーからは2社がトロリーサービスを行っていますが、今回編集部がトライしたのはシカゴ・ダブルデッカー&トロリー社の方(www.coachusa.com/chicagotrolley)です。ツアーバスサービスは一方向にしか進みませんのでご注意ください。
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シアーズの入り口 |
下から覗いたシアーズタワー |
★オノボリさんとバカにする無かれ!名所をみっちり回ってくれる二階建てバス
チケットの買い方などについては昨年のツアー特集でも紹介しているので、バックナンバーをご覧下さい。さて乗車すると、シアーズタワーからはまずシカゴ商品取引所が右側に見える金融街を通過します。バスに乗ったらとにかく矢継ぎ早に名所を巡りますのでカメラを構えておくのをお忘れなく。JACKSONとDEARBORNの角を北に上がるとフェデラルプラザの真っ赤なフラミンゴ。そして、チェイスタワーの隣にはシャガールの壁画。そして次のストップ2ではピカソの像の写真が撮れます。でもあとのスケジュールの事がありますので、ここでは降りない方が賢明です。WASHINGTON沿いを東に行くと、マーシャルフィールドの有名な時計なども見え、エルの高架下などを通過します。実際にエルが上を走ってくれるとシャッターチャンスですね。そしてストップ3が今回の最初の降車場、ミレニアムパークです。
英語の話せないゲストでも迷わないようにダブルデッカーのチケットはネットで買っておきましょう。その方が安いです。 |
★ピッカピカの『お豆』はシカゴの新名所
冬はスケートが楽しめ、夏は屋外コンサートをやっているミレニアムパークはシカゴっ子達の新しい名所。公園の中では色んなパフォーマンスをしている人達もいるし、変てこなデジタル噴水の前では子供達が大はしゃぎ。中でも鏡のように磨き上げられた大きな『お豆』は絶好の写真スポットとしていつも観光客でいっぱい。彫刻家アニッシュ・カプール氏はもともと『雲のゲート』をデザインしたつもりだったそうですが、2005年に完成したこのオブジェの通称はその形からいつの間にか『Bean(豆)』に。晴れた日にはシカゴの高層ビル群が一挙に入るように湾曲しているのが特徴です。色んな角度からの撮影を楽しんでください。日本から来た人にとっては、都会の真ん中にこれだけの憩いの場所があるという側面からもアメリカの大きさを感じてもらえるかも知れません。一年を通じて色んなイベントやアトラクションが行われているミレニアムパークはじっくり時間を費やせるのであれば自転車を借りてグルリとまわるのも爽快です。ちなみにこの『お豆』は夜見てもビューティフル!
ミレニアムパークを後にして次はシカゴリバーとミシガンアベニューの交差点にあるストップ4を目指します。前述のとおり、われわれ編集部は、高層ビルに登るならシアーズタワーではなく、もっとダイナミックな景色が楽しめるジョンハンコックセンターをおすすめするのですが、ご存知の通り展望台はいつだって長蛇の列。そこで、展望台ではなく、予約も出来る95階のシグネチャールームで、ランチと景色を一緒に楽しもうというのが今回のポイントの一つなんです。そこで、ストップ4で一度バスを降り、ミシガンアベニューのウインドウショッピングを楽しみながらジョンハンコックを目指してください(徒歩約30分)。ランチ後にもう一度ミシガンアベニューを散策するので、ここではランチに遅れないように時間を調節してください。また、「どうしてもジョンハンコックからは夜景を見るのだ!」という方は、ここからは編集部が今まで体験した色んなツアーの中でも上位に入るFirst
Ladyの建築物クルーズツアー(去年のツアー特集で紹介しました。)に乗船する事をおすすめします。ランチはどこか別の場所で食べて、夜景はシグネチャールームの上にあるラウンジでお楽しみください。
★ストップ4
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シカゴの歴史を語る建築物 |
ストップ4では、世界で最も美しいビルと呼ばれるトリビューンタワーや、リグリービルディング、そして双子のマリーナシティーをパチリ。そして『魅惑の1マイル』であるミシガンアベニューを北に歩いていきます。するとシカゴの大火を生き延びた唯一の建築物・ウォータータワーが見えてきます。ここも撮影スポット。そして、その北にある黒く聳え立つ建物がジョンハンコックセンターなのですが、シグネチャールームへの入り口は展望台への入り口とは別のところにありますので、ロゴマークのついている専用エレベーターを探してください。。96階のラウンジは意外と騒々しいのですが、95階のシグネチャールームは、ピアノの調べが素敵でウットリするほどお洒落なレストランです。軽装だとディナー時はNGなのですが、ランチ時はジーンズやスニーカーもOK。お値段もサンドイッチなら$11~$13。展望台の入場料が$10という事を考えるとリーズナブルですよね?オニオンとほうれん草の入ったペンネやグリルド・サーモンなどを食べながら最高の景色を満喫してください。洋ナシのカブラーやクリームブリュレといったデザートの種類も豊富です。
★銀ブラならぬミシブラ・タ〜イム
さて、食事を終えてお腹が一杯になったらもう一度ミシガンアベニューをぶらりとしながら先ほどのストップ4に戻ります。このブラリタイムはツアー参加者のショッピング傾倒度にもよるので、時間の調整は慎重にお願いします(笑)。バスはストップ4からはSTATEを南に進むのですが、この時左手に大きな赤い『CHICAGO』と縦書きになった看板が見えます。これが1921年に建てられた有名なシカゴシアターの看板です。そして、そのままSTATEをMONROEで東に曲がると、ここからミレニアムパークのもう一つの名所でもあるデジタル噴水が見えます。そしてミシガンアベニューを南に進むと左手にシカゴ美術館(ストップ5)が出てきます。青銅のライオン像は有名なので絶好のシャッターチャンスです。その先にあるコングレスパークウェイとミシガンアベニューの交わった場所では馬に乗った大きな二つのインディアン像『The
BowmanとThe Spearman』をパチリ。彫刻家メストロビッチさんは反戦の意味をこめてこの二人には武器を構えるポーズはさせても、実際には武器を持たせなかったそうです。
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シカゴで有名な劇場の代表格 |
シカゴ美術館 |
The
Bowman と Spearman |
そこからは、バスはシカゴベアーズの本拠地であるソルジャーフィールドを経て、シカゴが世界に誇るミュージアム・キャンパスに到着します。ここには世界で最古のプラネタリウムの一つであるアドラー(ストップ7)、インドアとしては世界最大のシェッド水族館(ストップ8)、そして恐竜「スー」の化石で有名なフィールド博物館(ストップ9)などが集まっています。世界中でもこれだけアカデミックなものが一同に集まっている街は大変珍しいそうです。必ずアドラー(ストップ7)で下車してそこから見えるシカゴ・ハイライズの絶景をバックに写真撮影をしてください。ここは夜になるとデートコースになるスポットでもありますが、ここからのパノラマビューは本当に最高です。さて、ここからは次のバスが来るのを待ってもいいのですが、夏の間はウォータータクシーというボートに乗ってネイビーピアまで向かう事ができます。シェッド水族館の傍にある乗り場から出ているウォータータクシーは、ネイビーピアまで大人6ドル。クルーズに比べると超格安です。確かに遊覧船のような雰囲気の良さはありませんが、湖から見る景色は同じです。並ぶと時間のロスですので、このチケットもオンラインで購入しておきましょう。(www.shorelinesightseeing.com)。ウォータータクシーを使った場合の弱点はグラントパークにあるバッキンガム噴水を間近で見る事が出来ない事。ですから見逃したくない人は事前にストップ6で降り、噴水の写真を取っておいた方が良いかも知れません。
★ネイビーピアではビアガーデンでライブ音楽を満喫!
シカゴのランドマークとして定着しているネイビーピア(ストップ11)ですが、子供にとっては面白いアトラクションもあるのでしょうが、ハッキリ言って大人にとっては昼間は大した事ない場所です(あ、言っちゃった〜)。だいたいシカゴの名所なのに、入り口のレストランがBubba
Gumpとその系列のCapi’sだという点も幻滅。(Capi’sは結構美味しいけど。)ただし、夏だけ屋外に出来るビアガーデンだけは別格!屋外に設置されたステージでは、昼間からジャズやロック、ソウルやサルサ、そしてスイングやR&Bなどをローカルバンドが演奏しています。音楽をバックにシカゴの街を眺めながらのビールをグビ!ああ生きてて良かったと思える一瞬です。また、ウォータータクシーではなく、バスでネイビーピアに到着した人は、ここから出発している色んなボートクルーズを楽しむ事もできます。SHORELINE社のクルーズは大人12ドルと安めだし、それ以外にも帆船のツアーやスピードボートのツアーもあります(これかなりスリリング)。編集部はストップ4から出ているFirst
Ladyの建築物ツアーの方が好きですが、ネイビーピアからも、他社が建築物ツアーを行っています。また、ネイビーピアには観光客用の大きなギフトショップがあるので、そこでシカゴのお土産を買いこむことも可能です。
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シカゴのランドマークとして定着しているネイビーピア |
観覧車はネイビーピアーのシンボル |
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メリーゴーランド |
バンド音楽 |
SHORELINE社のクルーズ |
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シカゴのお土産もまとめて買おう |
★夕食はどうする?
ここまで来るとそろそろ5時をまわっているはずです。ネイビーピアからは夕食をどうするかで次の行動が決まります。郊外に戻るのであれば、ネイビーピアからツアーバスに乗ってシアーズタワーまで戻りましょう(約30分)。ジョンハンコックセンターより先には特に観ておかなくてはならない場所はありません。最終バスの時間はシーズンによって違うのでご注意ください。
メトラを使って郊外に戻る方法
駅ではDeparture Informationという大きなサインに列車の行き先とどのTRACK(プラットフォーム)から乗るのががわかります。間違った列車にだけは乗らないように、そして急行などでお目当ての駅に停まらないことが無いようにだけは注意してください。バーがあるのでビールを買って列車で飲むことができますし、駅には有名なギャレットのポップコーン屋や、ロンググローブチョコレートなどの売店もあるので、それらをお土産として購入する事も可能です。 |
そうではなく、仕事の終わった貴方がダウンタウンまで運転して家族とおち合う場合は、事前に待ち合わせ場所を決めておきましょう。ネイビーピアでそのまま夕食を食べるのであれば、以前ジャズ特集で紹介したJoe’s
Be Bopでゴキゲンなライブジャズを聴きながらケイジュン料理に舌鼓をうつというのも一案です。ただし、ニューオーリンズスタイルなので音楽もシカゴジャズではなく、ニューオーリンズジャズが主体。特にシカゴっぽいというわけではないので、『シカゴ!に拘りたい!』とか、『デッカいステーキを食べさせてあげたい!』という事なら、ネイビーピアではありませんが、Harry
Caray’sレストラン(33 W. Kinzie Street:312.828.0966)がお勧めです。シカゴカブスの伝説的アナウンサー、キャリー氏のレストランは「存在がそのままシカゴ!」。以前はテーマレストランっぽいので敬遠していた編集部もこのお店の超ビッグでジューシーなリブアイステーキを食べて以来大ファンです。厚さ3cm近くあるリブアイは日本からのお客さんの度肝を抜くはず!しかもその美味しさときたら、編集員の中には今まででベスト!と言い切った者もいたほどです。入り口を入って直ぐの所にあるキャリー氏の銅像や、昔のコミスキーパークのベンチなど写真スポットも多いですし、ユニークな帽子やTシャツなどのお土産を買えるショップもあります。マイケル・ジョーダンレストランの無くなった今、レストランでシカゴを感じるのであれば、やっぱりハリーキャリー。そうそう、ジョーダンと言えば、食後にはユナイテッドセンターまで寄り道をしてジョーダンの像の前での写真撮影をお忘れなく!
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Capis |
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Harry
Caray's レストラン
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試合の途中に歌うあの曲の生みの親 |
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★(特別付録)奥さんやガールフレンドの為のロマンチックツアー
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都会の隠れ家的な憩いの場 |
日本から会いに来てくれた家族の為の一日ツアーはこれでバッチリ。でも夏には日本から奥さんや遠距離恋愛中のガールフレンドが来てくれるっていう人もいるはず。そんな貴方の為に遠距離恋愛を成就させた人達の意見も聞きながら、「私ならこんなトコに連れてって欲しい!」スポットを紹介しましょう。日本からドレスを持ってくるのも大変なので、今回はカジュアルながらセンスの良さを感じさせるスポットばかりを集めました。
家族ツアーで紹介したシグネチャールームも良いのですが、もうひとつ紹介したいカップル用のお洒落なランチスポットがリンカーンパークにあります。『North
Pond (2610 North Cannon Drive ,
Chicago / www.northpondrestaurant.com)』は、周りを生い茂った木々に囲まれた閑静な都会のオアシス。なんとこのレストランへは、『道』がないので、立て札を頼りに林のなかを進んで辿りつくのですが、素材にこだわったシェフの料理はとっても繊細で、清涼感を感じさせるシットリとした雰囲気の中で食べる芸術のようなフレンチには彼女もウットリするはず。
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全米ベスト1に輝いたペニンスラホテル |
上品で美味しいデザートで贅沢気分 |
ランチが終わったらミシガンアベニューを二人でウインドウショッピング。ティファニーやカルチェに入るかどうかは別として、買い物に疲れたらティファニーの上にあるペニンシラホテルのカフェでの休憩がグッド。ホテルのカフェというと肩がコリそうと思うかも知れませんが、ここはオープンカフェになっているので開放感もあり、適度な高級感が心地よさを与えてくれる憩いの場所です。デザート($11)とコーヒーだけならそれほどお財布にダメージを与えずにとびっきりの雰囲気を味わう事ができます。取材班が食べたアプリコットのパルフェには、取材で歩きまわった疲れが癒されました。ちょっと大き目のデザートなので、カップルで一緒に食べるのにいいですよ。
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生演奏がムードを盛り上げてくれる
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フォンデューでおしゃれなディナー |
さーてお次はディナー。シカゴのロマンティックなレストランと言えば繊細なイタリアンを食べさせてくれるSpiazziaや、シカゴ商品取引所の40階にあるEverest(312-663-8920)などが代表的ですが、今回はそんなに敷居の高くない隠れ家的なレストランを紹介します。シカゴのフォンデューレストランの老舗であるGeja's
Cafe(340 West Armitage:773-281-9101)は、昔からシカゴ女性の間で根強い人気を誇るデート用レストラン。アペタイザはパンやリンゴのフォンデューではじまり、メインにはお肉は勿論、海老やロブスターのフォンデューを8つのオリジナルソースで二人仲良く楽しんでください。確かにフォンデューはロマンティックな料理ですが、編集部がこのお店を推す理由はそれだけじゃないんです。このお店では毎晩情熱的なフラメンコ・ギターやクラシックギターがライブ演奏されているのです。出来るならメインのダイニングエリアではなく、ブース席で高級チョコレートのフォンデューとスペインの調べを楽しみながら甘くて熱い夜をお過ごしください。(もう一店Pop's
Champaigne Bar:2934 N. Sheffield ・773-472-1000も紹介しておきましょう。ここはシャンペンとジャズを一緒に味わう事ができる素敵なお店です。)
食後に心地よい風を感じながら夜景を楽しむにはアドラー・プラネタリウムか、ネイビーピアがおすすめです。(高層ビルに登ったりするのは素敵なようで妙に明るいロビーやエレベーターが白けちゃうんですよねえ)昼間のネイビーピアには興味の薄い編集部ですが、夜のネイビーピアが見せてくれるもう一つの顔は大好きです。暗闇に浮かび上がる観覧車やメリーゴーランドなどのレトロなカーニバルっぽい感じもいいし、反対に夜景をバックに磯の香りを感じさせない爽やかなボードウオークの静かな散歩もムードマンテン。昼間は素通りしてしまった小物屋や絵描き達も、波止場のラウンジで少しアルコールの入った二人には笑みがこぼれる楽しい時間に。そしてなんと言ってもライブ音楽をバックに、空いっぱいに広がる花火を、グラス片手に見る事の出来る場所はシカゴ広しと言えどもここだけです。毎週水曜日(9:30pm)と土曜日(10:15pm)に打ち上げられる花火を二人で見上げる事が出来たらもうこの夜は完璧ですよね。
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★さらに完璧な夜を目指す貴方に!
シカゴにはありとあらゆるホテルがあり、最近では色んなテーマのスイートが恋人達の夜を演出してくれますが、シカゴリバー沿いのモナコホテル(225
North Wabash: www.monaco-chicago.com)は、そんな中でも一味違った趣向を凝らしたホテルです。フレンチ・デコ調の家具もいいのですが、なんとも素敵なムードを盛り上げてくれるのは窓際にあるウインドウシートと呼ばれるベンチシート。二人が座れるだけの大きさがあるそのベンチシートに座って眺めるそこからのシカゴの夜景は最高です。勿論二人がゆったりと入れるジャクージもあり、部屋でカップル・マッサージのルームサービスを受ける事もできますよ(要予約)。
★ところであの馬車はおいくら?
ウォータータワーの近くにいる馬車、あれは何人乗っても30分35ドルだそうです(プラスチップ)。レイクフロントの方までグルリと周ってくれます。アメリカではロマンティックデートの代名詞みたいですが、匂いが結構するので編集部でも賛否両論でした。
さあ、ぷれ〜り〜特製のツアーは如何でしたか?せっかく日本から来てくださったゲストを、楽しませて挙げる事が出来たら嬉しいですよね。少しでもゲストの皆さんがシカゴを好きになってくださると編集部も嬉しいです。
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