〜 言葉と子ども 〜
幼児期の子ども達は沢山の言葉を吸収し、その言葉を使い相手に自分の気持ちを伝えられるようになります。言葉を使いこなせるようになった時、自分の言葉がどれだけの力を持っているのか試してみたくて お友達に意地悪な事を言ってみたり、強い口調を発してしまったりする時があります。 子ども達の一言で心が痛くなってしまったり、心が嬉しくなったり...『言葉』は子ども達の心を育てる為の重要なカギの一つなのです。
先日子ども達にこんなお話をしました。
私が幼稚園生だった頃、クラスに男の子の友達がいました。男の子は絵がとても上手で、スポーツも上手でした。その男の子は耳が不自由で両耳に補聴器をつけていました。男の子は同年齢の子ども達のように音をうまく聞き取れる事ができず、上手くお話ができませんでした。
男の子には親友の女の子がいました。女の子はとてもおとなしい女の子で、恥ずかしがりやだったのを覚えています。でも、不思議と男の子といると笑顔が絶えないのです。 女の子は男の子がうまく喋れなくても男の子の心の声がちゃんと聞こえていて、いつも二人で笑ったり、泣いたりしていました。心を通してお話していたのです。一何も喋らなくても一緒にブランコに乗ってにこにこ遊んで、声にならない声で笑ったりしてたのを覚えています。
喋れてもその口でお友達を傷つけてしまう時がある。喋らなくてもお友達に喜びを与える事ができる...子ども達はお友達の心の声を聞こえる優しさを持っているのです。時には意地悪な事をいわれて心傷つく事もあります。お友達に優しい言葉をかけられ嬉しくなる時もあります。そんな経験を子ども達は繰り返しながら、彼らの心は成長していくのです。
喋れると言う事は素晴らしい事です。その力を使い、心大きく成長して欲しいと思います。
大きく育て!子ども達!
元気に育て!子ども達!