〜 『子ども達の湧き出る意欲』 〜
子ども達に学んで欲しい事、経験して欲しい事があると、まず私が子ども達の前で実践する事にしています。『さぁ、やって!』と意気込むのではなく、何となく自然に始めてみます。先日、運動会で使った玉入れの袋を洗濯板で洗っていると、子ども達が物珍しそうに寄ってきました。『先生、何しているの?僕もやってみたい。』子ども達が真似て洗い始めます。土で汚れた袋が、子ども達の手によって、みるみるきれいになっていきます。絵本で洗濯板はよく出てきますが、実際には使った事のない子ども達。初めて手にして体験する事によって、その使い方を学び、その仕組みに驚き、きれいになった袋を見て子ども達の表情は自然と達成感で満ちあふれています。もう一度やってみたいという気持ちが子ども達を活動に引き込んでいきます。子ども達は長い時間をかけ、自分達が納得するまで袋を洗っていました。
私はそこに子ども達の学びがあり、彼らの心に意欲が生まれるのだと信じています。ゆっくり、自分が納得するまでやり遂げる事の大切さ。子ども達は誇らしげに洗い終わった袋を私の所に持ってきます。『ありがとう。助かったよ。』その一言に子ども達が笑顔になります。『自分にもできた!』そんな喜びが子ども達の心の中に生まれます。本物の体験です。『できた!』その喜びと意欲が次の体験へとつながっていくのです。
小さな子ども達の意欲を育てる。それは大人がさせる事ではなく、子ども達の『やってみよう!』という気持ちを待つ事から始まります。 子ども達は毎日の生活の中で、『今度はこれに挑戦してみよう!』小さいながらに、興味を示したり、活動している側に寄ってきたり。その時が学びの時なのです。その時、ゆっくり子ども達に活動に参加してもらい、『おもしろい。もっとやりたい』という気持ちを持ってもらえればと思います。
大きく育て!子ども達!
元気に育て!子ども達!
●聖マタイの子ども達の成長日記
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