優しく見守り、みんなで育てよう〜子どものけんかも学びの一つ
私には姉と兄、弟といるのですが、小さい頃は、よくケンカばかりしてましたね。泣かしたり、泣かされたり...親が見ている所でも、見ていなくてもケンカばかりしてましたね。売られたケンカは買ってやる!ぐらいの勢いで、親も、『またやってる...』と、あきれるぐらい思いっきりケンカしていましたね。(笑)
実際、アメリカに住んでいる日本人の子ども達は、いつも大人の目の届く所で遊んでいます。放課後や、プレイグループや、公園などで遊び、けんかが始まった時、相手の親御さんを気にして自分の子どもが悪い訳でもないのに、とりあえず謝らせ、けんかをやめさせる時があるのかもしれません。
しかし、激しい口論や押し合いなどのけんかを通して子ども達は、自分の自我が通らない時の歯がゆさを生で感じ、我慢する事を学び、手加減する事、仲良くする為の知恵を覚えていきます。子ども達のけんかを大人が解決する事によって、子ども達の学ぶ機会を奪ってしまっているのかもしれませんね。保育の中でも子ども達は自分の意見を表し、ぶつかり合い、けんかになってしまう時も多々あります。 大好きな子ども達がお友達とけんかをし、涙をながしながら自分の意見を訴える、でも、伝わらない...正直、保育者の私達にとっても、そんな子ども達を見ている時、とても歯がゆい気持ちになります。でもそんな時は、子どもを信じて見守ってあげましょう。子ども達は必ず、何らかの形で問題を解決する力を持っています。『ごめんね』と、子ども達の口から素直に出てくる言葉は、私達が子ども達にとりあえず言わす『ごめんね』よりもずっと深い意味のある事なのですから。その為には、子ども同士でけんかが起こった時、大人がどう対処するのかなど、お母さん同士で子どものけんかについて話し合うのも大切な事だと思います。ケンカの後は、子ども達も寂しい気持ちになっています。『悲しかったね。嫌だったね。』と、子どもの気持ちに共感してあげて下さいね。共感し、励ましてあげる事で、子ども達も気持ちが楽になります。「みんなで子ども達を育てる環境」で、子ども達を育てていきましょう。