シカゴについて 住宅情報 各種手続き 食べる 遊ぶ 買い物 医療・妊娠 観光・旅行 仲間・グループ 学校・お稽古 働く 電話帳 フリマ・掲示板 イベント・カレンダー ぷれ〜り〜バックナンバー
求人情報 賃貸住宅情報 レストランガイド 日本料理店情報 同窓会 同好会・クラブ 習い事 ゴルフ 旅行代理店お勧めパッケージ 郊外の見所 ベーカリー チョコレート屋さん 試してみよう
ぷれ〜り〜バックナンバー』のホーム 『住むトコ.COM』 | シカゴ版ホーム | 連絡先 |
住むトコ内検索
電話帳
医者・病院
歯医者
保険
弁護士
不動産会社
銀行・投資
人材派遣
会計事務所
引越し/運送
クルマ
商工不動産
翻訳・通訳
広告・印刷
宅配
旅行代理店
航空会社
レンタカー
ホテル
ツアコン
食料品店
日本料理
レストラン
ベーカリー・クレープ
ショップ
書店/音楽
美容院
ビデオ屋
カラオケ
コンピューター・ネットワーク
新聞
ゴルフ場
英会話・ESL
習い事
同窓会・同好会
協会
巻頭特集
チョッといいトコ
試してみよう!
健康911番
スタイリングTIPS
なんでもイミグレ相談所
知っ得 なっとく 行っとく?
ホクのほくほく情報
Miko's Kitchen
トラベルFAN+FUN
ぷれスポ
その他
   
サイト内検索
生活を開始する為の手続き
観光
医療・病院
エンターテイメント
学校
ショッピング
レストラン
   
賃貸物件リスト
求人情報
フリマ
掲示板
ぷれ〜り〜・バックナンバー
カレンダー
リンク
     
  ぷれスポ

10-2013

このブーイングってあり?

 

Alex Rodriguez

ブーイングには理由がある。

今季、メジャーリーグで最も多くブーイングを浴びた選手は、ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手だろう。実際に統計を取ったわけではないが、かなり自信はある。

理由は、ズルをして大金をせしめたからだ。

Aロッドは8月上旬、薬物規定違反によりリーグから複数の選手とともに出場停止処分を受けた。ところが、他の違反選手が50試合(ミルウォーキー・ブルーワーズのライアン・ブラウン外野手は65試合)の出場停止、Aロッドは211試合の裁定は重すぎるとして異議申し立てを行い、プレーすることを決断した。ただ一人、罪が重かったのは、違反が2度目であったり、リーグ機構の調査を妨害したりしたからだが、本人は「チームの勝利のため」と言って、”ヤンキース愛”をアピール。しかし、地元のファンの反応は冷ややかなもので、裁定後初めてヤンキーススタジアムでプレーした際には歓声の中にしっかりとブーイングが混じっていた。

本拠地がそうなのだから、アウェーの球場がブーイングの嵐になるのは想像に難くない。練習の時、選手紹介の時、フィールドに姿を見せた時、守備で打球を処理する時、ヒットを打った時・・・。大歓声が送られるのはアウトになったときだけ。プロスポーツ史上最大の10年2億7500万ドル(約270億円)の選手である。クスリの力で手にしたカネ。そう解釈されても仕方のないことだった。

ブーイングには理由がある。が、ごく稀(まれ)に理不尽もある。

Aロッドのチームメートでもあるヤンキースのデービッド・ロバートソン投手が9月27日のヒューストン・アストロズ戦でそれを経験した。

中継ぎピッチャーであるロバートソンが1点リードの9回に登板すると、敵地ファンが一斉にブーイングを始めたのだ。アウェーの試合でも多くのヤンキースファンは集まり、応援するのだか、その時ばかりはファンまでもが一緒になってBOO!とやった。

Mariano Rivera

ロバートソンがヒューストンで投げるのはこの日が初めて。しかも、アストロズの選手との因縁もない。Aロッドのようにブーイングされる理由がまったく見当たらないのだ。

本当の理由は、ロバートソンのチームメートで、今季限りで引退することを表明していたマリアノ・リベラ投手にあった。ヤンキース対アストロズの3連戦は今季で最終カード。つまりリベラにとっては現役最後3連戦だった。

メジャーリーグでただ一人、全球団の永久欠番になっている黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン選手の背番号「42」を背負う選手である。歴代最多の652セーブの記録をもつリベラの役割は、リードした9回に登板し、チームを勝利に導くクローザーだ。1点リードの状況なら当然、42番がマウンドに上がるはず。最後の雄姿を期待する野球ファンがロバートソンの姿を見た瞬間、落胆し、不満の声を上げるのも無理はなかった。

ただし、リベラの事情を知っていれば、ブーイングする必要はなかった。前日26日の試合は本拠地最終戦でリベラは8回途中からサヨナラ登板し、9回2死で交代を告げられた際には人目もはばからずマウンド上で号泣した。ヤンキース一筋19年、チームの黄金時代を築いた功績に対する地元ファンのスタンディングべーションに何度も手を挙げてこたえ、最後は甲子園で破れた高校球児のようにマウンドの土をもって帰った。感動シーンの連続だった。

David Robertson

そして、一夜明けた7日のアストロズ戦でリベラは他の中継ぎ投手とは別行動を取った。いつもなら一緒に外野フェンスの向こうにあるブルペンで出番を待つのだが、ずっとベンチに残ったまま、試合を観戦した。ともにプレーオフ進出の可能性のないチーム同士の戦い。いわゆる消化試合だ。後日、リベラはもともとアストロズ戦には投げないつもりだったことを明かしたが、27日に見せた一連の行動は登板しないことを意味していた。

身に覚えのないブーイングの中、1イニングを無失点に抑えてチームを勝利に導いたロバートソンは試合後、笑顔で「お客さんの反応は理解している」と話、むしろ、その雰囲気を楽しんでいる様子だった。「観客の反応はよく聞こえなかった」ととぼけたAロッドとは対照的だった。

ブーイングには意味がある。その意味を追求していくと、真実が見えてくる。


 
     
Copyright: 2001-Present:SUMUTOKO.COM.
All rights reserved. Email: info@sumutoko.com
当サイトに関するお問い合わせはシステム統括部webmaster@sumutoko.comまでお願いします。
このサイトに掲載している情報の無断転載を禁止します。著作権は『住むトコ.COM』またはその情報提供者に帰属します。
No reproduction, distribution, or transmission of the copyrighted materials at this site is permitted without the written permission of SUMUTOKO.COM., unless otherwise specified. Using this site means you agree to our Terms of Use and Privacy Policy.