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1-2013

清き1票〜あなたならどうする?

自分なら投票していただろうか?
 
日本の衆議院選挙の話ではない。メジャーリーグの殿堂入り選手(Hall of Fame)の話だ。
 
全米野球記者協会(Baseball Writers’ Association of America=BBWAA)に10年以上所属した記者による年1回の投票。対象となるのは、メジャーに10年以上在籍し、引退から5年が経過した選手だ。各記者は10人まで票を投じることができ、総投票数の75%以上の票を得た選手が晴れてホール・オブ・フェイマーとなるわけだ。
 
ちなみに、前回2011年の対象選手は27人で計573票のうち86・4%にあたる495票を得たバリー・ラーキン遊撃手(シンシナティ・レッズ)が選出された。2位のジャック・モリス投手(デトロイト・タイガースなど)は382票。75%の430票にあと48票足りなかった。ただし、届かなかったからと言って次回の資格を失うわけではない。”救済措置”がある。得票率5%以上の選手は次回も資格を与えられるのだが、それも上限15回まで。つまり、16回の投票で選ばれなければ殿堂入りに値しないと判断されるのだ。
 
今回、その16回目になるのが1980年代にアトランタ・ブレーブスで2年連続MVPを受賞するなどしたデール・マーフィー外野手だ。と言っても、前回の得票率は14・5%。2000年に23・2%の票を得て以降は毎年10%ちょい。横ばい状態が続いているため、最終年との理由で75%以上の票が入るとは考えにくい。
 
自分なら投票していただろうか?
 
マーフィー選手のことでもない。今回から選挙名簿に登場するバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、サミー・ソーサ、マイク・ピアザのことだ。
 
いずれも一世を風靡したスーパースターたち。頭を抱えて考え込んでしまう理由がある。考え込んでしまう大きな理由がある。
 
『疑惑』。

彼らに共通するのは、現役時代に禁止薬物の使用が噂されている点だ。筋肉増強剤。薬の力を借りてプレーしていたとの証言があるのだ。厄介なのは本人たちがそれを認めていない点だ。真相は薮の中というわけだ。

禁止薬物がらみの選手が殿堂入りの資格を得たのは今回が初めてではない。1990年代後半にソーサ選手と“世紀のホームラン王争い”を演じたマーク・マグワイア内野手と、メジャー通算3020本安打&569本塁打を記録したラファエル・パルメイロ内野手がそうだ。前回の得票率はそれぞれ19・5%、12・6%。記録だけを見れば、殿堂入りに値する成績を残しているが、この得票率の低さはおそらく、9項目の投票ルールの中の5つ目が影響していると考えられる。
 
「投票は記録、能力、品位、スポーツマンシップ、性格、そして、チームへの貢献に基づくものとする」。
 
フィールド上のパフォーマンスはもちろんのこと、人間性も備わっていなければいけない。すなわち、だれもが尊敬の念を抱く存在であらねばならないというわけだ。
 
そこの判断が非常に難しい。疑惑の5人の中でもボンズ、クレメンス両選手の記録は群を抜いているからだ。前者は史上最多の通算762本塁打、シーズン73本塁打(2001年、MVP7回というとてつもない記録保持者。後者は豪腕で鳴らし、投手にとって最高の栄誉であるサイ・ヤング賞をこちらも歴代最多の7回受賞。4672奪三振は同3位、354勝は同9位という輝かしい経歴をもつ。
 
「私が手渡した」、「注射を打っているのを見た」などの証言があっても否定し続けている2人。12月上旬に投票用紙が各記者に配布されてからは記者の間では議論が白熱した。興味深いのは「私が投票したのはこの選手たちだ」と自身のツイッターなどで公表する記者は必ずと言っていいほど、ボンズとクレメンス両選手に票を投じている。まるで、応援演説のようにその理由を述べている。
 
肯定派の主張は、本人は認めていないからシロだというのが大きな理由のようだ。過去にスピットボール(つばなどでボールに細工をすること。不規則に変化する)で有名なゲイロード・ペリー投手が殿堂入りしていることを持ち出したり、2人は一度も陽性反応はなかったし、禁止されていない時期に使っていたとの見解を述べたりしている。
 しかし、と僕は思う。彼らが周囲にどんな影響を与えたかということを考えてほしい。裁判の過程が大々的に報じられたことによって、みんなが「禁止薬物には絶対に手を出してはいけない」となればいいが、そうでもないようだ。「よし、オレも」となる選手がいる。だから、毎年、相当な数の選手が陽性反応で出場停止処分を受けている。「知らずに使っていた」では済まされるわけがない。確信犯だ。理由は1シーズンだけでも大きな成績を残せば、億単位の金を手にできるから。そこにはスポーツマンシップのかけらもない。灰色の選手に対してだれが心から尊敬の念を抱けるだろうか。
 
1990年代から2000年代を指して「ステロイド時代」と言われている。すでに使用を認めている元ロサンゼルス・ドジャースのエリック・ガニエ投手はその著書の中で「同僚の80%がやっていた」と書いている。その数字の真偽はともかく、それほどメジャー界に蔓延していたということなのだろうが、その一方で自らの才能と努力で成功を収めてきた選手がいるのも事実だ。
 
もし、疑惑のある選手が殿堂入りを果たしたら、それは票を投じた記者が禁止薬物の使用を許したことになるような気がして恐ろしくなる。
 
読者のみなさんなら投票しますか?



 
     
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