医学誌「Metabolism(代謝)」77号に2017年12月に掲載された、ミシガン大学生命科学研究所のJuan
Jiang氏,らの研究で、「シナモンが脂質代謝を高めて脂肪の燃焼を促進する」と報告しています。
この研究の結果、シナモンの香りの成分である「シンナムアルデヒド」という物質が、人体の脂肪細胞に作用して脂質代謝を高めて脂肪の燃焼を促進すること、脂質代謝を高める酵素の発現を増加させること、エネルギー代謝に関係するタンパク質Ucp1やFgf21などを増加させ脂肪をエネルギーに分解する働きを高めていること等が判明ました。
シナモンは、漢方薬では桂皮と呼ばれ、体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ生薬として知られていますが、この研究によって脂肪燃焼作用も加わることになります。
シナモンの粉末には、ビタミンK、カルシウム、鉄が豊富に、ビタミンB6、ビタミンE、マグネシウム、亜鉛が中程度に含まれていますから、これらの摂取の助けにもなります。
但し、シナモンにはクマリンを含んでいますから、過剰摂取によって肝障害を起こすリスクがありますから過度の摂取は気をつけて下さい。
脂肪を減らして痩せたい方、冷え性の方などは、スーパーの調味料コーナーでオーガニックのシナモンの粉末を購入され、オーガニックのリンゴを薄切りにしたものに適量を振りかけて毎日1〜2回召し上がり、それに加えて、早足でも歩行など中等度の有酸素運動を週の合計で2時間30分以上、腕立て伏せやスクワットなど筋力増強運動を週2回無理なく出来る範囲で実施されては如何でしょうか。
3ヶ月後には、きっと実感できる変化が期待できますよ。