以前、No.39で、Dr.松下が53歳、妻は44歳で自然妊娠に成功し、44歳の女性が自然妊娠する確率は僅か2%ですが、どうして成功できたのか、その秘訣を10項にまとめて紹介致しました。
実は8月中旬に、予定日の翌日に無事に出産し、母子共に健康です。 44歳での妊娠の場合、流産する確率は約50%とされています。 また、胎児がダウン症候群になる確率は約1/30、染色体異常の発生率は約1/21ですが、幸いにして健常児を授かることができました。
出産は、イリノイ州ヒンズデールの総合病院での出産でしたが、会陰切開、陣痛促進剤、無痛分娩(硬膜外麻酔)、帝王切開(Cセクション)などの不要な医療処置は一切受けず、分娩室ではモニター等を管理する看護師1人、助産師1人、産婆1人の計3人の専門家女性によってサポートされ、産科医はいませんでした。
陣痛が起こる間隔を確認して助産師と電話で連絡し、病院に着いたのが出産予定日の夕方6時、それから分娩室で陣痛と子宮口の開き具合などが満ちるまでに約6時間の間は、部屋の中を歩いたり、バランスボールに座ったり、ジャグジーの浴槽で温浴したりしながら時期を待ち、妻が「もう産まれる気がする」と言って分娩台に登ってから出産までは約16分という極めてスムースでナチュラルな出産でした。
44歳の妻の自然妊娠から自然な出産という実体験で証明できた、その妊娠・出産の確立を高める秘訣は、先日、ACE
Chiropractic Clinic でカイロプラクティックと鍼灸のケアを受けている女性患者さんでも有効性が証明されました。
その患者さんは、50歳で妊娠に成功されたのです。
今回、体外受精(IVF)を併用しての妊娠成功ですが、日本産科婦人科学会の生殖補助医療データブック2010年版で、体外受精の年齢別妊娠率は49歳で2%以下、50歳以上はほぼ0%に近いとされていますから、体外受精を受けたとしても50歳での妊娠成功は奇跡といってもよいでしょう。
その奇跡の力を呼び寄せた要素は何でしょうか。 私のこれまでの臨床経験から妊娠に成功された患者さんに共通する要素を紹介しましょう。
1.ご自身(女性)が、適切なカイロプラクティックと鍼灸のケアを受けている。
2.ご主人(男性)も、適切なカイロプラクティックと鍼灸のケアを受けている。
3.御夫婦で定期的な(週1回〜月2回)ケアを継続されている。
4.考え方がポジティブで、建設的な思考傾向がある。
5.継続性・持続性があり、安易に諦めない忍耐力がある。
6.ドクターからの助言を受けると、すぐに生活習慣・食生活などを改善するなど、柔軟性・適応性がある。
重要なのは、健康的な生活習慣に変えてゆくこと、根本的な原因を取り除くためにカイロプラクティックや鍼灸で体の機能を整えておくことです。 そして、インターネットや雑誌などに氾濫するインチキ情報に騙されないこと、周囲の人からの根拠のない話、助言のような妨害などに惑わされず、自分を信じて初志貫徹することです。
今回は50歳での妊娠成功例を紹介しましたが、年齢が若い方が確率が高いことは間違いありませんから、子供が欲しいと願う方は早めに行動されることをお勧めします。