2016年2月2日の毎日新聞電子版で、「44歳の女性が凍結卵子の体外受精で女児を出産」と報道されていました。また費用は全額自己負担で、この女性は採卵・凍結などに1回の施術で50万円かかることもあり総額数百万円支払ったこと、同じクリニックで計17人に同じ体外受精を実施して出産できたのは、この女性1人であること(成功率5.9%)などが報じられていました。
実は、筆者は53歳、妻は44歳で自然妊娠に成功し、1月6日の時点で婦人科医による超音波画像で胚を確認、心音にも異常なし、妊娠約9週と診断されました。 44歳の女性が自然妊娠する確率は僅か2%ですが、どうして成功できたのでしょうか。
最新の医学・疫学的研究論文など根拠のある情報に基づき生活習慣を出来るだけ改善し、44歳の妻の自然妊娠という実体験で証明できた、その妊娠の確立を高める秘訣を紹介したいと思います。
秘訣1:栄養:必要なビタミンやミネラルを有機栽培(オーガニック)のニンジン400g、リンゴ250g、レモン半分を1人分の材料で作る、新鮮な自家製ニンジンりんごジュースで毎日摂取。努めてオーガニックの食材で自炊し、ご飯は玄米で野菜・果物をよく食べる。 たまには外食でストレス発散も有り。
秘訣2:ホルモン:エストロゲンやホルモン含む食べ物を避けるため、牛乳、乳製品、牛肉を避ける。特にアメリカ産のオーガニックでない牛は、成長ホルモンやエストロゲンの注射を接種され人工的なホルモンを多く含み、ワクチンや抗生剤なども接種されて牛乳も牛肉も化学物質に汚染されています。また、食物アレルギーを避けるためにグルテンを含む製品を避ける。
秘訣3:蛋白・脂質:質の高いタンパク質や脂質の摂取は妊娠の準備でも特に重要です。また悪性脂質を避けるため、マーガリン、植物油、ファーストフードを避け、トランス脂肪酸を摂取しない。ハム、ソーセージなど加工肉は避ける。オーガニックの大豆製品、納豆、味噌、豆腐などを摂取する。
秘訣4:化学物質:不妊の原因となる環境ホルモンを避けるため、ビスフェノールAを含むサランラップやプラスチック類の容器を用いない、ホルムアルデヒドを含む芳香剤やワックスを避ける、農薬を避けるため有機栽培の食材を選ぶ、塩素や残留医薬品成分など有害化学物質を含む水道水を飲まない。
秘訣5:嗜好品:コーヒー、アルコール、タバコを避ける。コーヒー1杯は妊娠確率を55%低下させ、アルコール1杯は妊娠確率を50%減少させます。 喫煙女性は不妊の確率が14%高く、非喫煙女性で受動喫煙に曝露している人(夫が喫煙者)は、不妊の確率が18%高いのです。
秘訣6:温熱:低体温は健康の敵ですから、努めて毎日、お風呂にエプソン塩を入れて、体の深部体温を上げる程度に入浴する。また、適度な日光浴で体を温めながら、活性型ビタミンD3を体内で合成するようにする。
秘訣7:運動:健康を維持・増進するために、テレビやDVD等を見る時は、ミニチュア・トランポリンの上で1分間に120歩のペースで足踏み運動をしながら見るようにする。事務職の人は座り続けないで立って仕事ができる環境を工夫する。週に2時間30分以上の適度な運動(早足歩行)を行う。
秘訣8:検診:医師の診察を受けて、卵管閉塞症、子宮筋腫などの器質性疾患がないか、無精子症、クラミジアなど性行為感染症(性病)などの有無を確認し、あれば早めに医学的処置を受けておく。
秘訣9:健康管理:定期的なカイロプラクティックと鍼灸のケアで、健康の回復・維持・増進に努める。 筆者は月に1回のカイロプラクティック・ケアを30年以上に亘って定期的に受けており、健康の維持に努めてきました。そして妻は私からカイロプラクティックと鍼灸の治療を週1回〜月2回程度の頻度で定期的に受けています。鍼灸を併用すると体外受精(IVF)の成功率が60%高まり、カイロプラクティックで神経系の機能を整えておくことで内分泌系や生殖器系の機能も正常化し、より健康に、より自然に妊娠・出産の確率が高まります。
秘訣10:継続:諦めないで愛を育み続けること。 「成功者は諦めない。 諦める者に成功者はいない」という格言もあります。 私達は、「絶対子供が欲しい、今欲しい、早く欲しい」とは思わないように心掛け、「出来たらいいね」という感じで毎月の排卵日の前後の時期に愛を育み、淡々と挑戦し続けたのです。そして2年半くらいで成功しました。
筆者は過去にも多くの患者さんの妊娠・出産の成功例を持ち、Webサイトやブログで紹介してきましたが、今回は自らの家族でカイロプラクティックと鍼灸の持つ「可能性」を証明しました。重要なのは、健康的な生活習慣に変えてゆくこと、根本的な原因を取り除くためにカイロプラクティックや鍼灸で体の機能を整えておくことです。幸い、カイロプラクティックは米国では保険で診療が受けられますから経済的負担も軽く、西洋医学の不妊治療は不成功に終わった場合は全くの徒労と無駄な出費になるのに比べ、カイロプラクティックや鍼灸は妊娠が成功しなくても健康上の便益はあり無駄にはなりません。更に詳しい情報は3月26日の無料健康教室で提供しますから、ぷれ〜り〜誌のクラシファイドをご覧の上ご応募下さい。