●肌の明るさやツヤは野菜と果物の消費量と関係
医学誌「American Journal of Public Health」2012年2月号に掲載された、セントアンドリュース大学のDavid
Perrett博士の研究で、「野菜や果物を十分に摂取することで、数週間のうちに肌のトーンが艶やかになる」と報告しています。
この研究では、35人の学生を被験者として6週間にわたって食事の内容を調査し、同時に肌の色の変化も観察しました。その結果、野菜や果物の消費が増えた被験者の肌の色は、金色に輝いて艶やかになり、野菜や果物をたくさん摂らなかった被験者の肌の色は艶がなくなっていることが判明しました。
研究者らは、「今回の研究結果で、野菜や果物を食べると肌が明るく健康的になるという、短期間のうちに目に見えてわかる変化が得られることが判った。この現象は、野菜や果物に含まれる、赤オレンジ色のカロテノイドという色素の働きによるものであり、野菜や果物の消費量を毎日2皿分(100〜150g)増やしただけでも、肌は金色に艶が出て、健康的で魅力的に見えるようになり、この傾向は人種や肌の色に関係なく同じ結果が得られる」と述べています。
●野菜や果物は女性を心臓発作から護る
医学誌「The American Journal of Medicine」2012年10月号に掲載された、カロリンスカ研究所・栄養疫学部のAlicja
Wolk, DrMedSci の研究で、「野菜や果物など抗酸化物質を豊富に含む食事をとると、女性の心臓発作リスクが低減する」と報告しています。
この研究は、49〜83歳のスウェーデン人女性3万2,561人を被験者とし、食習慣に関する質問票に記入させて情報を収集し、10年間の追跡調査を実施しました。
追跡調査期間中に、1,114人の被験者に心臓発作が起きました。
研究の結果、抗酸化物質レベルが最も高い被験者では心臓発作リスクが20%低く、果物および野菜を1日あたり約7皿分摂取していました。抗酸化物質レベルが最も低い被験者は、1日当たり2.4皿分を摂取しており、その差は約3倍でありました。
「心臓発作に関連するすべての食事性抗酸化物質の影響を検討した研究は、今回が初めてである。減量のためのさまざまな食事があるが、果物と野菜の摂取を増やすことに重点を置いた食事が最も有効だ」と研究者は述べています。
これらの2件の研究論文によって、野菜や果物を十分に摂取することが、女性の美容と健康に有益であることの根拠が更に増えました。野菜や果物を沢山食べることで、肌の色艶が短期間で改善し、体重を管理する減量のための食事としても優れ、そして心臓発作のリスクも最大で20%も低くなる可能性があるのです。自分で出来る美容法・健康法として、野菜や果物を十分に摂取するという食事法は、最も簡単で誰にでも出来、そして科学的根拠があるものと言えるでしょう。化粧で問題を包み隠すのではなく、体の中から健康で美しくなることが出来るのです。
カイロプラクティックや美容鍼灸など専門家の助けを得れば、貴女の体が自然に健康になり、美しさも更に向上するでしょう。