筆者が調べて見つけた「一般の皆さんの役に立つ」と思われる研究報告の中から、子供に関するものを集めてシリーズで紹介している第6弾です。
■ 炎症に首の異常が関係
医学誌「米国オステオパシー協会誌」1966年65号に掲載された研究では、「100家族を18年間追跡調査した結果、上部呼吸器系のバクテリア炎症4600件の問題の原因が、頚椎上部の可動性であった」と指摘し、「この部位の動きが良い様に調整をすると炎症問題が起こらなかった」と報告しています。
■中耳炎に頚椎での神経圧迫が影響
医学誌「Manuelle Medizin」1987年25号に掲載された研究によると、「C1〜C4の頚椎に生じた不整列(サブラクセーション)が神経機能不全を起こし、身体機能を悪化させ、結果として病理学的に中耳炎を引き起こしている。カイロプラクティックで脊椎を調整することにより、神経系統が正しく働き、身体を正常な機能に回復させる」と報告しています。
■出産起因の外傷と脊椎不整列
ドイツのDr. Gutmannの研究によると、「1000人の1ヶ月の新生児をチェックしたところ、800人に出産が直接関係したサブラクセーション(不整列)が見つかった」と報告しています。
(Gutmann G. Blocked atlantal nerve syndrome
in infants and small children. 1987)
ハーバード大学医学部は、「研究によると、新生児の脊椎運動病理学の主たる原因は出産過程である。出産が起因のストレスを修正し、それによって不可逆性のサブラクセーション退化が起こらないことこそが極めて重要と認識する。出産時の頚椎外傷によって神経系に損傷受けた事は、異常機能、異常行動、そして突然死などの原因となる」と報告しています。(Abraham
Towbin, MD. Neuropathologist. Harvard
Medical School. Spinal cord and brainstem
injury at birth. Arch Path 1964, 77:620.)
■ カイロプラクティックの治療効果の研究
1974年と1975年にテキサス州で行われた研究では、「カイロプラクティックによって子供の喘息、神経症、無気力症、集中力散漫、暴れる等の情緒や行動、神経上の問題が改善し、成績やIQにも良い成果が得られた」と報告しています。(IRC,
29, Sept. 1975. JMPT, Oct. 1989)
1989年に発表された研究では、「小児科医(MD)の診ている200人の子供と、カイロプラクティック医師(DC)の診ている200人の子供を比較した結果、カイロプラクティックを受けている子供の方が、耳の感染症、アレルギー、扁桃炎などの罹患率が低く、健康状態が優れている」と報告しています。(JCR,
Summer 1989)
1993年に発表された研究では、「西洋医学の治療を受けている子供達と比較して、カイロプラクティックを受けている子供達は中耳炎になり難く、アレルギーも少なく、扁桃腺炎の発病率も低く、抗生物質の必要性も少ない。しかし、首の上部の脊椎の動きが狭くなった時、耳の感染症が起こる。カイロプラクティックを受けている子供は、病気になり難く、重症化し難く、学校を休むことも稀で、精神的、神経的、学習上の問題も少ない」と報告しています。(The
American Chiropractor. Sept 1993)
医学誌「臨床カイロプラクティック小児科学ジャーナル」1997年夏号に掲載された研究によると、「薬による治療よりカイロプラクティックの方が子供の中耳炎に有効である」と報告しています。
こういった研究や調査に基づく事実(Fact)を知って頂き、古い知識や偏見、常識、思い込み等と決別して今後の行動の参考にし、健康で幸せな子供さんにしてあげて下さい。