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夏休み真っ只中、お子様をお持ちの読者の皆様は「つまんな?い、やることな?い、どこか連れて行ってぇ?」的な無邪気な発言を聞いたりしていませんか?それほど宿題も出ないアメリカの夏休み、かといって毎日キャンプに行くわけにもいかず、、、そ・こ・で、独断と偏見ですが、「子供にも簡単に学べる楽器を渡してみよう!」というアイデアです。これ、我が家の子どもたちには意外とウケまして、夏休みが終わっても練習熱が続いたりして。え?なんの楽器がいい?それは、、、ウクレレです!
ハワイのような、ビーチを想像させる南国的な音、攻撃的ではなく心に優しい響き、ドラムのように大掛かりではなく、運びやすく、また子どもたちの小さな手にもジャストサイズの楽器!お値段的にもお手頃で(ぴんからきりではありますが、お試し系の初級ウクレレならそんなに高価ではないはず)しかも、ウクレレ・コードってわりと簡単に学べてしまうのです。ギターなどの基礎知識がなくても、全然へっちゃら!4弦のみ、押さえる指もあまり力をいれなくてすむし、軽いので立って歌いながら弾いたり、伴奏としてひくのにもグッド。
というわけで、今回のホクホクでは、ウクレレについて語っちゃいます。「ウクレレ」という名前、語源は、ポルトガル語&ハワイ語でUke
がノミ、Leleが跳ねる、、、つまり、ノミが跳ねるように、ぴょんぴょんと軽やかな音を奏でられるのです。その昔、ハワイに移民してきたポルトガル系の人達(その方たちの多くが、パニオロと呼ばれるハワイアン・カウボーイ)が演奏して、歌って踊って、、、と楽しんでいたんだそう。
みなさん、ウクレレと聞くと何を思い浮かべますか?“あぁ〜あぁ、やんなっちゃうな、あぁ〜あぁ、驚いた!“が頭に浮かんだあなた、はい、私の仲間です。昭和の時代、ウクレレ漫談家の牧伸二さんという方の名曲ですね。実はあれ、もともとはハワイの名曲「タフワフアイ(戦いの歌)」という、由緒正しいウクレレ・シグネチャー・ソングだったんです。牧さん、なかなかやりますね。
現在ではウクレレ愛好家は日本はもちろん、世界中にひろがっているそうです。ソプラノ、コンサート、テナーという3つのサイズがありまして、最もポピュラーで、お子様向けでもあるのが、ソプラノサイズ。素材としては、コアの木だったり、マホガニーだったり、そうそう、ハワイのABCストアに売っているものは、本格的に楽器として練習するには向かないかも。弦がきちんとしているものを選んでくださいね。3Kと言われている有名ウクレレメーカーは、Kamaka、Kanilea,
Koaloha、どちらもハワイ生まれ。日本のメーカーですと、キワヤ商会の看板ブランド、“フェイマス“や、ルナ社のものがよく知られています。どちらにしても、自分で触ってみて、しっくりくるのが一番。自分の体と心の一部、になるのですから。
ところで、ウクレレ・ミュージシャンの華麗なる演奏を目の前にすると、本当に癒やされて、時をたつのを忘れてしまいそう。また、車の中でBGMとして聞くウクレレの音は、雑踏や渋滞にストレスを感じる事なく過ごせますよ。ジェイク・シマブクロさんというミュージシャンは、ハワイ出身、彼のウクレレの弾き方はデビュー当時からたくさんのウクレレ愛好家達から絶賛されています。「8時だよ!全員集合!」世代ならもちろん知っている高木ブーさん、実は大学時代からハワイアンバンドに参加していたという、筋金入りのウクレレ奏者。
さらには、今年結成40周年を迎えたサザンオールスターズのベーシスト、おひげの関口和之さんも、かなりのウクレレ愛好家。Ukulele
Foundation of Hawaii というNPOを立ち上げ、ハワイで“ウクレレピクニック”という無料野外イベントも開催してしまうほど。「将来は、ハワイにウクレレ・ミュージアムを作りたい!」と、精力的に活動しています。ご興味のある方、本場ハワイでウクレレの祭典に行ってみたーい!という方は、ぜひこちらのウェブサイトをチェックされてみてくださいね。
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