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この国のスーパーマーケットは、大きいし、品は多いし、渡米後はじめて買い物に来た時にはそれはそれは苦労しました。すぐに、アメリカ生活・消費社会の便利さに慣れてしまいましたけどね。日本のひと昔前のように、買い物かごかついで「さぁ、今日のお夕飯は何にしようかしら?お魚屋さん、今日は何がおすすめ?」なんて買い物スタイルではなく、週に1度くらい、必要なものをガサっと買いだめするのが筆者の家庭(共稼ぎの家族4人)。ですので、毎回のお買い物では、リスト作りが基本、となりますが、みなさんはどうですか?
さて、アメリカのスーパーにいると、必ず目にするいくつかのロゴがあります。そして、このロゴの中でも「人キャラ」だとなんだか愛着がわいてきて、商品名をショッピング・リストに書くよりも、「グリーンジャイアントのコーン」などと書いてしまったりします。冷蔵庫の中やパントリーの_棚に、よくみかけるロゴのお兄さんやおねーさんがニコッとしてると、なんとなくホッとするというのは私だけでしょうか?まったくもってブランド志向ではないのですが、、、。さて、今回のホクホクでは、アメリカに住んでいる人なら誰でも知っている!と言っても過言ではない、いくつかの『米国グロッサリーストアで見かける人キャラ』をご紹介。人間かどうか、微妙なキャラもいくつかありますが、まぁお許しください。それぞれのキャラクターの”逸話”も含めて、2ヶ月に渡ってリストアップしてみましょう。みなさんの知っている顔も出てきますでしょうか?
■ブラウニー・マン
ペーパータオルのセクションで、白い歯キラっと輝かしている笑顔のお兄さん、ブラウニーのロゴの方です。1970年代から、Georgia
Pacific Corporation社のペーパータオルのデザインとして使われているのですが、実は初代の方は卒業(?)され、2003年からは2代目の方になっております。
彼の職業は「きこり」らしく、その木から紙ができている、と。そして、いかにも「アメリカの女性達が惚れるような男性のイメージ」でして、はい、そんな彼がニコッと「奥さん、このペーパータオル、棚からとってあげましょうか?」「奥さん、ミルクが溢れていますね。このペーパータオルで僕が拭きましょう」なんて言ってくれたら、そりゃ嬉しい、、、かな。
■チキータ・バナナ
バナナって便利なフルーツですよねぇ。簡単に食べれて、保存が効いて、お弁当や朝ごはんにもぴったり。アメリカのスーパーマーケっトで、バナナを見ないところはない、といっても過言ではないです。そして、バナナといえば、チキータ!そう、頭に華やかな帽子をかぶっているラテン系な女性(バナナ?)です。Dick
Browneさんというアーティストによって描かれたミス・チキータは1944年生まれ(ということは、73歳!お若いですねぇ)、ニックネームは
”First Lady of Fruits”だそうです。以前はアニメーションによって歌って踊るチキータさんがCMで使われておりました。
■グリーンジャイアント
共稼ぎカップルには必需品の”冷凍食品”や”缶詰食品”たち。特に、付け合せとしてサッと使えるフローズン・ベジタブルは、筆者にとっては最高のお友達!そして、毎回の買い物で「いつもお世話になっております」と言ってしまいそうになる、威厳のあるお方がグリーンジャイアントさん。木の葉でできたシャツとお靴がかっこよく、そして体が緑の巨体。お名前はジョリーさん、らしいです。この名前、米国軍の救助用ヘリコプターのニックネームでもあるらしい。ジョリーさん、1928年に描かれた時は、若干「怖い野蛮人」的でしたが、時代が変わり、だいぶ笑顔の素敵ないい男に変わりました。
■ランドオレイクス
ミネアポリスにある乳製品の会社、Land
O’Lakes_社のバターのロゴは、昔からこのネイティブ・アメリカンのおねえちゃんです。ポカホンタスを思わせる彼女、Butter
Maiden と呼ばれる彼女のデザインは、Ojibweというネイティブ・アメリカンの部族出身のアーティスト、Patrick
Desjarlait氏によるもの。このロゴの背景には”感謝祭”という文化があり、バターをたくさん使う料理が多いサンクスギビング、そして、歴史上、最初の感謝祭では西洋人とネイティブアメリカン達が一緒にお祝いした、と言われております。
■トニー・_ザ・タイガー
泣く子もだまる、コーンフレーク界のプリンス、トニー・ザ・タイガー君。”They’re
Grreeeeeeat!”という決まり文句を言いながら、1952年より世界中の子供達にシリアルを提供しております。というわけで、もうすでに還暦を越えているトニーさん、こちらも、60年の月日を越え、デザインにはかなり変化がでたようです。なんだかお痩せになって、ムキムキして、きっとトレイニングをかかさないのでしょう。素晴らしいです、トニーさん。
■クウェーカーオーツ・ガイ
アメリカの朝食で定番とも言える、オートミール。そしてそのオートミールを生産している最大企業がクエーカー社です。130年以上の歴史を誇るこの会社、オートミールだけでなく、シリアルやグラノラなの種類も多様に出荷しており、米国家庭キッチンの、どこかしらにこのQuaker_のおじさんロゴがこちらを見つめているはず?暖かい眼差しの彼の名は、ラリーさん。そう、クエーカー教徒の方の格好をしております。この宗派は平和的話し合いをモットーとし、また質素でピュアな生活が基本。そして祈りの際に体が震えるくらいになる(Quakeする)という所からこの名前が来ているのだそうです。
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