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5月の後半、26日と28日に伊勢志摩で行われる『第42回先進国首脳会議』またの名をG7、あるいは、今回のサミットに関しては特別に『伊勢志摩サミット』と呼ばれてたりします。この首脳会議はGroup
of Sevenの各首脳が集まって、国際的な問題を話し合おう!というもの。その7つの国は、日本、フランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ、そしてこの会議には欧州連合(EU)の代表者もやってきます。あれ?
じゃぁG8でしょ?と思われた方、EUは国とはみなされていないので、数えには入らないのだそう。実は、2014年までロシアがこのサミットに参加しており、その当時はG8でした。しかし現在はロシアは参加停止中、またG7に戻っている、ということになります。もちろん、この5月開催のG7までに、ロシアのクリミア問題などが解決されれば、ロシアの再参加もあり?
で、G8に戻るのかな??
1975年からはじまったこの首脳会議、毎年開催される国/場所が参加国のローテーションで決まりますが、日本もすでに1979年と1986年そして1993年の東京、2000年の九州/沖縄、2008年の北海道、とホストしており、今回2016年の開催地として、新しく伊勢志摩国立公園≠ェ選ばれたというわけ。去年はドイツがホスト国で、南部のスロス・エルマウで開催、今年は打って変わって、厳かな雰囲気漂う伊勢神宮のある伊勢市、そして真珠の美しさで世界に名を知られている志摩市でのサミットとなり、その名も『伊勢志摩サミット』と呼ばれるわけです。ちなみに、主会場は志摩市の賢島ということです。リアス式海岸を眺める、日本の自然の豊かさを目にできる場所なのだそう。
伊勢神宮といえば、日本の皇室とのつながりが強い神社として知られていますよね。古代は天皇以外の奉幣は禁止されていたくらい、神聖な氏神様として祀られていたそうです。現在では誰でも『お伊勢参り』を行うことができるのですが、それでも全国神社の本宗とされる位置付けだけに、その神聖さは変わらないようです。ちなみに、伊勢神宮にはおみくじ≠ニいうものがないそうです。なぜなら『参拝した日が誰にとっても吉日だから』と。なかなかイキなことをおっしゃりますねぇ。そういえば、毎年11月に開催される大学駅伝対校選手権*シ古屋市の熱田神宮から伊勢神宮までの106.8kmで競い合います。伊勢神宮は、大学生たちにとってもある意味神聖なのでしょう。
5月の開催にあたって、様々な準備が繰り広げられている伊勢志摩エリア。これから世界規模のメディアでこのエリアに注目されることもあるでしょう。日本人とわかると、日本のことならなんでも知っている、と思うアメリカーン達の質問にも対応できるべき、いくつかの「伊勢/志摩/2016年度G7/の基本情報」をまとめておきましょう。
伊勢市
●三重県に属する、人口約12万人の都市。
●志摩半島の北東部に位置しており、伊勢湾に面している。
●伊勢神宮の周辺に中心市街地が形成。
●1954年までは「宇治山田」と呼ばれていた。
●海外姉妹都市はパラオ共和国。
●名産品は、赤福餅、伊勢うどん、真珠、海産物、など。
●伊勢神宮、おかげ横丁、夫婦岩、朝熊山展望台、などが有名。
志摩市
●三重県志摩半島南部に位置する人口約5万人の都市。
●市内の賢島は奥志摩観光の拠点、G7の主要開催場所。島の人口は現在 126人ほど。
●名産品は、手こね寿司、貝柱の漬物、真珠など。
●海岸部分は、入り組んだリアス式、市全域が「伊勢志摩国立公園」。
●海女さんが多い場所であり、市のキャラクターは「碧志摩メグ」ちゃん。
●実はこのメグちゃん、かなりの萌えキャラクターで、人気があるとか。
●自然が豊かであると同時に、志摩スペイン村、マリンランド(水族館)など の観光地ある。
2016年度G7
●2016年5月26日から27日に開催(予定)。
●参加国は日本、フランス、アメリカ、イタリア、イギリス、ドイツ、カナダ、そし てEU代表(予定)。
●サミットのロゴマークは、7000点以上の応募から選出され、大分県の 高校3年生のものが選ばれた。
●会議場は、志摩観光ホテル・クラシック、宿泊先は志摩観光ホテル・ベイス イート(予定)。
●サミットの開催に合わせて、外務、財務、中央銀行総裁、などの閣僚会議 が行われる。
●開催中の食事は、地元の海の素材を使った「海の幸フレンチ」系が有力だ とか。
●首脳達の移動は、天候が良ければ中部国際空港からヘリで賢島になる 予定。
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