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プリンターのインクが切れそうで、赤いインクを手に取ってみたら「マジェンタ・Majenda」とありまして、ふと”マジェンダっていったい何?”と思ったホク。調べてみると、”マジェンタ(マゼンタ)は、イタリアはミラノにある街の名前。19世紀半ばにオーストリア軍を破った戦いが「マジャンタの戦い」と呼ばれているが、同時期にこの街で美しいピンクがかった赤い有機染料が開発された。勝利を喜ぶ市民は、このマジェンタという名前を染料に命名した”というお話。なかなか興味深い歴史ですね。
他にも、毎日の表現で使っている「赤」「黒」「白」「青」「黄」といった基本の色の名前以外にも実は何百も色の種類はあるもので、全てを覚えるのはほぼ不可能に近いはず。例えば、家のペンキを変えるために、ホームデポなどに向かう。あるいは、髪の毛を染めるために、美容院へ行くと、「茶色」にもいろんな違いがあったりして、、、そういう時に、色の名前の奥深さにびっくりしますよね。中には’それはちょっとこじつけでしょ?’的な意味合いの名前もあったりしますが、それはご愛嬌。
さてさて、最初のお話に出て来た赤色のマジェンタ。赤系でもちょっと明るめの目立つ赤色ですが、他にも英語でよくみかける赤系はたくさん。どれも、情熱的、あるいは反核的、なイメージがありますね。
[Scarlet]スカーレット
[Vermillion]朱色
[Hot Pink]ショッキングピンク
[Wine Red] ワインレッド
[Crimson]深赤色
[Carmine] カーマイン
[Burgundy]エンジ色
[Carmine]洋赤色
などがあげられます。バーガンディーはワインの色、クリムゾンは、もともと昆虫の’エンジ虫’から取られる塗料だったそうです。そういえば、この名前の類いはよく口紅を選ぶ時にみかけますね。
さて、お次は「黄色」に関する面白い話。実は、英語で”You are yellow"なる表現を耳にした事があるのですが、これは”あなたって臆病ね!”の意味。なぜ黄色が臆病者になるのか?1つ目の説は、’臆病者’の代名詞であるトカゲのお腹が黄色いから。もう1つは聖書の中のお話で、イエス・キリストを裏切ったとユダの着ていた服の色が黄色だったから。うーん、どちらにしても、黄色にはあんまり良い意味合いがないようですね。
黄色よりも濃いめの「茶系」にはいろいろな表現があるようです。髪の毛の色、壁の色、などを示すときにもよく出てくる色の数々。なかなか趣があります。
[Amber]琥珀色
[Auburn]とび色
[Beige]ベージュ
[Blond]ブロンド
[Bronze]青銅色
[Tan] 日焼け色
[Chocolate] チョコレート色
[Charcoal] チャコール色
[Cinnamon] 肉桂色
[Copper]赤褐色
[Hazel] ヘイゼル色
青色は昔からさわやかさの代名詞。しかし、時には"I feel blue(ちょっと落ち込んでるの)”や、"You
look blue (顔色が悪いよ)”などという、あんまり調子のよくない時に使う色でもあります。単にブルーだけでなく、こんな色もあるようです。
[Teal]緑青食
[Turquoise] ターコイズ
[Sky Blue] 青空色
[Indigo] 藍色
[Cyan]シアン
[Cobalt] コバルト・ブルー
[Azure] 空色
[Marine Blue] マリンブルー
[Nile Blue] ナイルブルー
ピュアで無垢なイメージのある白。そうそう、White Lie (悪気のない嘘)なんて言葉もあるくらいです。それとは対照的に、悪な雰囲気を醸し出しているのが、もちろん「黒」の類い。"Black
sheep"は厄介者の意味、”Black out"は意識を失う、なんて表現ですし、とにかく何かブラックがつくと縁起が悪い出来事が多い。では真ん中とって「灰色・グレイ」、これには”どちらとも言えない”という意味があり、よく”Gray
zone" "Gray area”なんて表現を使います。さらに、"Gray
person”になると「平凡なつまらない人」となってしまうらしい。では、黒、白、灰色のちょっと変わった色を並べてみましょう。
[Silver] シルバー
[Dark Gray] ねずみ色
[Rose Gray] ローズグレイ
[Cream] クリーム色
[Ecru] エクルー色
[Ivory] アイボリー
[Vanilla] バニラ色
[Ebony] 淡黒
[Lamp Black] ランプブラック
という訳で、ちょっといろんな”色”に触れてみましたが、紫系や緑系など、まだまだカバーしていない色もあり、、、みなさんも素敵な色を見つけたら、その呼び名を調べてみてくださいね。なかなか面白い名前がついているかもしれませんよ。
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