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毎日の献立を考えるのは至難の業です。しかも共稼ぎの場合や、子供に好き嫌いが多い場合、など、ほんとうに頭を悩ませてくれますよね。日本だったら駅前に便利なスーパーやお店が列んでいるので、会社の帰りやおでかけの後にサラサラっとお店に寄って「本日のお買い得品」を買物かご片手に物色、そこからメニューを考える事ができるんですが(しかも出来合いの天ぷらだとかお惣菜系の物がめっちゃおいしいですから!)、車社会アメリカではそうもいかない。。。という訳で我が家ではとりあえず1週間のメニューを考えてリストにし、それに必要になるであろう食材を週末に購入しておきます。ビバ!防腐剤!という感じなんですが、やっぱり長持ちする食材は助かっちゃいます、はい。あとは既に洗ってあったりカットしてあるお野菜の各種、それに”オーブンで焼くだけ”という半分出来上がってる状態で売っている冷凍キャセロール系。この辺りを上手に使って、平日の夕食もなんとか乗り切っております。
アメリカ人のご家族っていったいどんな物をいつも食べているのかなぁ、って気になった事はありませんか?この雑誌、このコラムを読んでくださっている方の多くの食卓は和食がメイン、なんて方も多いかもしれませんが、いかがでしょうか。さて以下に紹介するのは、2011年のアメリカ国内で最もグーグルされたレシピの一覧、「アメリカ人がよく検索するレシピ」のトップ10。これらをみると、いわゆるアメリカ〜ンなご家族での食卓を垣間見れるような気がします。アメリカン・フードの中でも、特別な日に行くレストランのメニューではなく、ファミリーみんなが喜ぶであろうコンフォート・フード、アットホーム・フードが列んでいるようです。
第1位:Chicken / チキン
アメリカの食卓に一番よく上がるお肉はビーフではなく鶏肉なんだそう。部位もいろいろあるけれど、調理しやすくまた購入しやすいという事で、’胸肉’を使ったレシピがよく検索されているようです。ソテーしたり、シチューにいれたり、グリルしたものをとっておいて、サンドイッチに入れたり、そうそう、「フライドチキン」というのもやはり人気の定番メニュー。そういえばアメリカ人は具合が悪くなると必ずといっていいほど「チキンスープ」を作ったりします。私的にはおじや、うどん、の方がいいんですけど、ね。
第2位:Meatloaf / ミートローフ
ミートローフは日本の食卓でも良くみかけるかもしれません。作り方はいたって簡単、挽肉や玉ネギを卵やパン粉を入れてまとめてオーブンに入れて焼くだけの家庭料理です。この挽肉も、お好きな物、手に入りやすい物でオッケー。別にビーフ100%じゃなくても、豚と鳥を合わせたって、ちょっとお洒落に仔牛肉をいれてみたり。我が家では冷蔵庫に残ったお野菜をフードプロセッサーで細かくしてミートローフの中に入れちゃいます。そうすると野菜嫌いな子供達ももりもり食べる(野菜が入っているのに気付かないようです)。そうそう、以外なんですが、細かく砕いたポテトチップスを入れるのもあり!
第3位:Banana Bread / バナナ・ブレッド
我が家のキッチンに、ほとんど年間通して必ず存在するバナナ。子供達のおやつに、私の忙しい朝ご飯に、と大活躍してくれるバナナ。しかもお安いのがいいですよね。古くなって黒くなってきたバナナを利用して作るのがバナナ・ブレッド。バナナをつぶして、バターや卵、小麦粉など普通のパウンドケーキのような材料を合わせて焼くだけ。すぐに作る予定がない場合は、皮を向いたバナナの中身だけをジプロックに入れて冷凍しておけばいいんです。我が家のバナナブレッドを焼く担当はなぜかいつも旦那さん。細ーくそいだにんじんが入っているので栄養もバッチリです。
第4位:Chili / チリ
お豆と肉の煮込み料理、ルーツ的にはメキシカンですが、もうアメリカの味!という感じで浸透しています。
おふくろの味、とでもいうのでしょうか、それぞれの家庭や土地柄で味や具、スパイスなどにこだわりがあるようで、その違いを味わうのもなかなか楽しいです。スーパーの缶詰のセクションに行くとたくさんの種類のチリが列んでいますが、やっぱり自分の家で作るのが一番かな。ホットドックの上このドロドロのチリをのせて食べるとおいしいんです、が、キレイには食べられません。
第5位: Pancake / パンケーキ
我が家も週末はパンケーキの朝食が多いです。子供も大人も大好きですし、なんだかとっても心温まる気持になるんですよね。プレーンももちろんおいしいですが、ナッツ類を入れたり、バナナやピーチなどフルーツを入れたり、チョコチップを入れたり、とバリエーションも豊富にできるのが嬉しい&楽しい。パンケーキの種類もいろいろあるようで、ドイツ風、スウェーデン風、オランダ風、とご先祖さまのルーツにそって「おばあちゃんが焼いてくれたようなパンケーキ」を食べるのもいいですね。
第6位:Lasagna / ラザニア
人気の高いキャセロールディッシュのラザニア。うすべったい幅広パスタと挽肉、トマトソース、リコッタチーズなどを重ね重ねレイヤーにして焼いたもの。そりゃぁおいしいですし、そりゃぁカロリーも高いです。でもそれがコンフォート・フードの醍醐味、なのかも。大きなラザニアを前に、家族や親戚が集まりみんなで分け合いながら食べる、角の焦げた部分が好きなお兄ちゃんや、トマトソースをいっぱいとってガーリックブレッドにつけながら食べるおばあちゃん、パスタ部分ばっかりとるお父さん、、、家族の個性が出ます。
第7位:Pork Chop / ポーク・チョップ
シンプル・イズ・ベスト、豚肉をソテーするだけ、ではあるんですが、これが以外と難しいんです。どのくらい焼くか、どんな味付けにするか、付け合わせは何がいいか、、、。我が家ではあまり食卓にあがらないポーク・チョップですが、リンゴのソースにしたり、付け合わせにポテトのチーズ煮込みを合わせたりするとなんだかとってもアメリカな気分になるのが不思議。
第8位:Guacamole / グワカモレ
チップスなどと一緒に食べる、アボカド・ディップ。アボカドをつぶしたものに、ライムやタマネギ、トマト、スパイス類を入れたものなんですが、これがあるとチップスがほんっとにおいしく感じます。スパイス類の分量がなかなか難しいのですが、簡単に作りたい場合は、スパイスをブレンドしてあるパケットも売っています。我が家では、サーモンをソテーしたものの上にこのグワカモレをのせてソースとして食べます。おいしいのなんのって!ぜひお試しください。
第9位:Cupcakes / カップケーキ
ここ数年ブームのカップケーキ。巷でもかわいいデコレーションやちょっと変わった味で人気のカップケーキ専門店が流行っているようですね。子供の学校でのイベント、会社の同僚へ、町内会の集まりで、などなど、おいしくてかわいいカップケーキを作れるととっても重宝します。最近では、大人なカップケーキもブームだそうで、リキュールをたっぷり入れたり、フロスティングにしょうがやスパイスを入れてみたり、と、ひと味違ったカップケーキに出会えるようになりました。
第10位:Cream Cheese Frosting / クリーム・チーズ・フロスティング
クリームチーズに粉砂糖を足してまぜるだけの簡単なものなんですが、バリエーションがきくのでいろいろなお菓子作りに使えます。キャロットケーキや、レッドベルベットケーキなどには必ずといって良いほどのっているこのクリームチーズ・フロスティング、かなりカロリーが高いので、気をつけないと!
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