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今月のホクホクもサンドイッチについてお話していきましょう。さすが人種のるつぼ、世界中のおいしいサンドイッチが食べれるのは嬉しい事ですね。
<ルーベン>
コーンドビーフとサワークラフト、それにスイスチーズのスライスを加えてライ麦パンで挟んだもの。ケチャップとマヨネーズを混ぜたロシアン・ドレッシング、あるいはサウザンアイランド・ドレッシングで味付けしている事が多いようです。コーンドビーフといっても日本でよくみかける缶詰のぱさぱさしたものではなく、きちんと煮込んである豪快なお肉、サワークラフトの酸っぱさとライ麦パンのユニークな風味が微妙にマッチして、一度食べたら忘れられない味。ちなみに、コーンドビーフをパストラミ(薫製肉)に、サワークラフトをコールスローにかえると、その名も「レイチェル・サンドイッチ」になるそうで、、、。
<パニーニ>
イタリアのホットサンドイッチ。シンプルかつ濃厚な味のする(そしてなんとなく”おしゃれな気分”になる)具を入れて、高温プレスでぎゅっと焼きますので、中身とパンがの協力体制がよく、食べやすい。モッツェリアチーズにトマトスライス、バジルの葉っぱもいいですね。基本的にマヨネーズやケチャップなどで味付けはせず、素材そのものの味でじゅうぶんいけちゃうサンドイッチです。ちょっとした小粋なカフェのオープンテラスで、サングラスやスカーフなどで装いながら食べる雰囲気、とでもいいましょうか。ワインなどアルコール類にもあうサンドイッチなので「大人の味」なのかもしれませんね。
<フィリーチーズステーキ>
フィラデルフィアの誇るサンドイッチ。ステーキといっても分厚いビフテキではなく、薄切りのお肉が鉄板で焼かれ軽く味付け、それにチーズを乗せてとろけた物をロールに挟んで食べるのです。人によってはお肉にタマネギの薄切りを足して焼いたり、レタスなどを加えたり。「老舗」と呼ばれるチーズステーキのお店など足を運ぶと、大きな鉄板でフライ返しの音をカタカタさせてお肉を焼いているお兄ちゃん達の姿を眺めるのもなかなか楽しく、フィラデルフィア訛りの英語とイタリア系の家族の熱気にかこまれて、とーってもアメリカンな経験。
<ギーロ>
ギリシャを代表してGyroをご紹介。ピタパンに挟まれた薄切り肉(ラムがおいしい)にきゅうりとヨーグルト、ニンニクなどがたっぷり入ったタジキソースをかけ、お好みでトマトやレタスなどの野菜と一緒に食べるサンドイッチ。お肉の焼きかた、スライスの仕方がユニークで、大きな串しさしてあるお肉がグルグルと回っている状態になっており、スライスする時はその固まりの外側から細長い包丁をつかってそいでいく、という感じ。ジャイロ、ヒーロ、などとも呼ばれたりしますが、どうもギリシャ語の発音は難しいですねぇ。お肉が苦手な方には、ひよこ豆をつぶして味付けたミートボールならぬ”豆ボール"を挟む事もできますよ。
<ベトナミーズサンド>
バインミーとも呼ばれるサンドイッチ。ベトナムレストランでは、早くて安くておいしいアイテムとして人気、最近ではヘルシー志向のアメリカ人達にも受け入れられていたようです。フランス統治下にあったベトナムだけあって、そのフランスパンのおいしさは一級品。ぱりっとした外皮にむちっとした内部、それにグリルしたポークなどのお肉、お野菜、香草類(パクチー、コリアンダー)、そしてなんといってもベトナム風レバーペーストとナンプラーの味わいがおいしさをいっそう引き立てます。ヨーロッパとアジアが合体したような、ちょっと不思議で魅力的なサンドイッチのひとつ。
<アイスクリームサンドイッチ>
これもサンドイッチのひとつ、ですよね。クッキーにバニラアイスなどを挟んでいて、甘いものが好きな人には二つの”甘味王者”=アイスクリームとクッキー、が一緒に食べられるので一石二鳥です。チョコレートチップクッキーで挟んだり、グラハムクラッカーを使ったり、とその種類は様々。夏場にご近所にやってくるアイスクリームトラックからアイスクリームサンドイッチを買って芝生の上やビーチで食べると、なんとも懐かしい気持ちになります。我が家では自家製でトライする時もあり、お気に入りはアイスクリームとクッキーの間にマシュマロを挟んで上から手で思いっきり圧力をかけてサンドするパターン。マシュマロのふにゃふにゃ加減とアイスクリームが一緒にお口にとけてこれまたおいしい!お試しあれ。
<クロックムッシュ>
所変わって、お次はフランスからクロックムッシュという名のホットサンド。ハムとチーズ(エメンタールなど)を挟み、グリルで焼いたシンプルなもの。もともと仕事に行く人達のランチサンド、たまたまラジエーター近くにサンドイッチを置いていた所、お昼休みまでにチーズが溶けてしまい、その風味がおいしくってみなでわざわざチーズを溶かすようになったらしく。カフェやバーなどの「ちょっとお腹がすいた時にビールやワインと一緒に」というアイテムとしても人気があるようです。クロックとは”カリカリの”という意味、ムッシュとは男性。これにちなんで、クロックマダムというのもありますが、こちらはサンドイッチの上に目玉焼きを乗せてあります。見た目が、女性の帽子に似ているからだとか?
<キューバン・サンドイッチ>
陽気なラテンムードで食べたいサンドイッチ。キューバンブレッドはフランスパンににて外側はサクサク、内側はモチモチのパン。それにハムやチーズ、さらにとろ〜んとなるまで煮込んだ豚肉をたっぷりと挟んで食べる、、、。これに冷たいビールが良く合うんです!が、それにもまして合うのが、ちょっとぴりっとするチリのスライス。カリブの雰囲気のせいか、スパイシーなチリのせいか、なんだか額に汗をかきながら食べるのが似合うサンドイッチです。
という訳で、2ヶ月にわたって紹介してきたサンドイッチの数々、まだまだ種類はありますので、おいしいサンドイッチを見つけた方は
ぜひホクホクまでご一報くださいね。
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