|
なんだかワクワクするバレンタインデーがやってきます。日本だと女の子が心を込めて作ったチョコレートを片思いの男の子にあげる日、というイメージがありますね。また会社でも「オフィスにいる男性社員皆への義理チョコ」なるものが配られたりもします。アメリカ人に「義理」という感覚があるかどうかは???ですが、学校や職場で”別に特に好きな人でもないけど、イベントだから、なんとなく、、、”という理由でチョコレートやお菓子を用意する人は多いようです。生徒から先生に、あるいはクラスメート全員にあげる、ちょっとしたプレゼント、なんですね。本命には、花束やジュエリーなどをプレゼントする(そして男性から女性へのパターンが多い)ケースが多いのかな。
ハロウィーン、クリスマス、とチョコレート菓子が店頭に並んでいたと思ったら、あらまぁ、またバレンタインデー用に所狭しとセール中。これじゃぁダイエットも上手くいかんなぁ、と思いつつ、ついつい「buy
one, get one free」とチョコレートの袋をかごに入れてしまうホク。グロッサリーストアで簡単に手に入るチョコレートの中でも、Dove,
Hershey's, See's, それに Ghiradelliなどにはつい目がいきます。ギラデリはサンフランシスコで老舗のチョコレートメーカー。ミントなどがサンドイッチされたものがホクのお気に入りです。
さらに、高級感溢れるチョコレート、といえばかの有名なGodivaでしょうか。日本ではゴディバ、こちらではゴダイバと発音されますね。ベルギーが本社のチョコレートメーカー、創業1926年、ベルギー王室御用達だそうです。1つ1つ、丁寧に作られたチョコレートの数々、ケースに並んでいるのを観るだけでも、なんだか幸せな気持ちになります。もちろん、お口に入れた時のそのとろける滑らかさと言ったら、もう、、、さすが本家本元!ところでゴダイバチョコレートのロゴの由来、ご存知ですか?レディ・ゴダイバは11世紀に実在した英国の伯爵夫人。自分の旦那である村の領主が領民に対して不当な税金を課す事に反感をもっていました。するとその意地悪な夫は「お前が裸で馬に乗って走り回って恥ずかしい思いをするなら、その変わりに領民達を助けてあげよう」と言い出したのです。レディ・ゴダイバは、その言葉を聞き、産まれたままの姿で馬に乗り領内を駆け廻ったそう。領民はそんな伯爵夫人の優しい、そして勇敢な心に感謝した、という訳。ゴダイバの創始者はこの話に感動し、チョコレートの名前、そしてロゴをレディ・ゴダイバにする事にし「ゴダイバ伯爵夫人の愛の精神をチョコレートに込め続けて」いるそうです。ふーむ、なかなかいい話。もちろん、気になったホクはゴダイバの箱を取り出し、ロゴをよーく観察してみましたが、、、ほんとに裸なのかなぁ、小さすぎてわかりませんでした。
アメリカ産も負けてられません、なかなか上品でおいしいチョコレートの数々が大流行り。その中でもMoonstruck
Chocolateはセレブな気分にさせてくれます。ポートランドの小さいお店から始まり、今ではアメリカ中の高級スーパーマーケットや有名デパートで購入可能。「御用達」という言葉に弱いあなた(私もです)、こちらのチョコレートはなんと「ホワイトハウス御用達」でございますぅ。しかも、アカデミーショーの公式ギフトにも選ばれちゃったりして、え?という事は、ジョージ・クルーニーの口の中で溶けた味?ミーハーなホクとしては、これらのインフォメーションだけでもじゅーぶん味わい深いチョコレートなのです。箱の中を覗くと、1つ1つのトリュフが輝いております!金箔が乗ってるのもあるじゃない!まるでジュエリーボックスのよう!ミシガンアベニューやオークブルック・センターにはムーンスストラック・カフェがあり、おいしいコーヒーとチョコレートでおやつ、なんていいですね。
アカデミー賞ついでに、映画の中で登場するチョコレートについて触れてみましょうか。その名も『ショコラ』、アメリカ映画なのに、なぜかヨーロッパ映画のような不思議な時間の流れ方がある雰囲気。静かな村に登場した美しい女性ヴィアンヌと、その彼女が作り出す美しいチョコレートの数々(シグネチャーチョコレートは”ビーナスの乳首”と呼ばれるーうーん、食べてみたい)がきっかけとなって織り出す人間模様、それはまるでおいしいチョコレートのように濃厚で情熱的で、、、主演ジュリエット・ビノンスが『良心的な魔女』の演技に魅了され、またチョコレートを使った料理のレシピなども登場して、とてもユニークで興味深い仕上がりになっています。
『チャーリーとチョコレート工場』は、ジョニーディップのワッキーな演技で有名になりましたね。心優しい少年がウィリー・ウォンカと一緒にチョコレート工場を見学、でもそれは普通の工場ではなく、はちゃめちゃな事が起きるのでしたぁ、という「チョコレート工場版オズの魔法使い」のようなお話し。社会を上手く風刺している所がおもしろく、たとえばわがままな子供はそれなりに「お仕置き」が待っていたりするのです。1971年に製作されたオリジナルは今でもDVDでお茶の間に楽しまれています。お隣の国メキシコからも、チョコレートが題名に使われている作品『Like
Water for Chocolate』があり、これはホクの一押し映画。邦題は『赤い薔薇ソースの伝説』、チョコレートだけではありませんが、メキシコの台所を舞台にしたこの作品は、ほんっとにDeliciousです。
という訳で、読者のみなさまも、心も身体もデリシャスに、ロマンティックなバレンタインデーをお過ごしくださいね。
|