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最近9歳の息子のマイブームは「料理」。図書館でもレシピ本を何冊もかりてきて、2週間に1度の日曜ディナーを担当してくれています。親ばかかもしれませんが、これがなかなか上手い!メニューなんかも、前菜・メインディッシュ・デザートまで考えちゃって、テーブルセッティングもキャンドルを灯したり、とまぁがんばってくれています。もちろん、包丁で手を切らないように、コンロでやけどしないように、と、母はそばでいつも待機。普通にお料理するよりも、数倍も疲れます、はい。しかしこれも良い勉強になってくれれば、将来ガールフレンドにおいしい手料理をこしらえる事ができるようになれば(そして良い孫に恵まれれば、、、)と、たくさんの”利点”に思いを巡らしている私。毎日冷蔵庫を覗いて賞味期限をチェックしながら「今日はこの豆腐を使っちゃわないと。明日は残りのお肉と、そうそう、テイクアウトで食べきれなかったパスタをサイドディッシュにあっためて、、、」といかにも”主婦っぽいやりくり”をしているホクとは違い、9歳の料理はなんとも希望に満ちていて、味も新鮮!なのです。彼曰く「クッキングはね、Edibleなケミストリーなんだよね」と。うーん、おぬしなかなか良い事言うじゃないの。
ところでEdibleという言葉「食べられる、食用に適する」という意味ですが、最近巷でじわじわと人気を得ているサービス『Edible
Arrangement』をご存知ですか?全国で着々とフランチャイズ数を増やしていっているお店なのですが、花びらのようにカットされているメロンやパイナップルに、チョコレートに包まれたイチゴちゃん、団子三兄弟を思い出させるブドウの粒三連ちゃん、これらを串刺しにして飾り、まるで花束のようにアレンジしてくれるのです。デリバリーも可、あなたの用途にそってテディベアをあしらったり、風船を付けたり、、、ふーん、なかなかかわいいじゃーんと思っていた矢先、実際に見て&食べて&体験する事がでちゃいました。イースターランチのセンターピースとなっておりましたが、これが会話の種になるなる!「おもしろいわねぇ」「食べちゃうのもったいないよ」とかなりご好評。しかし難しいのはそれが’Edible”という事なんですね。誰が最初に、そしてどこから食べていいのか、、、だるま落としかジェンガ・ゲームの要領で、どのフルーツから取っていいのか悩むんですよ。しまいには「へへーい!俺様のご登場じゃぁ〜」とやってきたハエがフルーツの回りをくるくる飛びながら歓喜しておりました。エディブル・アレンジメントから果物の花束が届いた時には、早めに、そしてハエたたき片手に(?!)食べましょう。
さてさて、話をもどして「料理」ですが、みなさんはどのように献立をたてていらっしゃいますか?我が家はだいたい1週間分のメニューを決めてリストにし、それに合わせて必要な材料を週に1度スーパーマーケットでお買い物。日本食材などは、月に一度か二度日系スーパーや韓国系スーパーに出向いてまとめ買い。野菜やミルクなどはなくなり次第フルーツマーケットやらガソリンスタンド(ミルクが安い!)で調達するかな。時々コスコにも顔をだしてシリアルや缶詰などバルクて買ってもオッケーなもの、冷凍保存しやすいもの、それにパーティーなど大きな集まりがある場合用の材料なども買っています。そうそう、これから夏にかけては、週末のファーマーズマーケットなどに顔を出すのもいいですね。地元でとれた新鮮な野菜や果物、チーズの試食やグルメな蜂蜜、、、なんて、わくわくします。ファーマーズ・マーケットでバジルの葉をたっぷり買い込み、良質のオリーブオイルを使って自家製ペストを作る、そして製氷皿に流し込んで保存しておく。これがとても重宝するんです。パスタに絡ませたり、白身魚のグリルにちょっと添えたり、ドレッシングの隠し味にしたり、とにかく食卓に上がる機会が多い。バジルの味と緑、これがホク宅流「夏の風物詩」、そうめんや枝豆にも負けません。
息子の興味が高まっている為か、最近「フードネットワーク」をよく観ています。昼間の休憩時間「ニュースはちょっとお固い、ソープ観るのは気が引ける、トーク番組は出演者が怒鳴り合ってて気分悪い、、、」なんて時にたどり着く先がこのチャンネル、それにしても毎日毎日、ボトムレスにレシピの数々を紹介してくれてあっぱれです。しかも、番組によってまったく違うジャンルの料理、フードクリエーター達のパーソナリティーがひしひしと伝わってきます。フードネットワークから飛び出して全国ネットの番組まで持っちゃったレイチェル・レイ。彼女はいかにも庶民派、30分で作れる家庭料理を紹介したり、旅先で一日$40ドル予算で食べられるレストランに出向いたり。”レイチェリズム”という流行言葉もあり、例えばオリーブオイルを「EVOO
(Extra Virgin Olive Oilの略」と呼んだり「Yum-O!」「デリッシュ!」なんて。マーサ・スチュワートのように「最高の素材を使い洗練されたキッチン用具で」という上品なクッキングスタイルではないにしろ、レイチェルのお料理は心温まる味、まるで懐かしい遊園地にいるような気分になります。
他にもフードネットワーク・スターは数知れず。ご主人がイエール大学学部長、本人も以前はホワイトハウス勤務だった経歴をもつアイナ・ガーテン。ハンプトンの豪邸(自宅!)で撮影されているBarefoot
Contessaという番組では、裕福でお洒落な「華麗なるギャッツビー」的雰囲気が垣間見れ、お料理もさることながらその生活スタイルに興味津々。ポーラ・ディーンは南部料理を紹介してくれる、優しそうな肝っ玉母さん。独特のサバンナ訛りに心が和み、バンジョーでも弾きたくなっちゃう気分。フライドチキンにコーンブレッド&ピーチパイ、カロリーなんて気にしてられっか!というメニューの数々、よだれが出ます。イタリアンが好きならジアダ・デ・ローレンティスのショーがおすすめ。毎日のメニューにちょこっと付け加えられる簡単イタリア料理を紹介してくれます。おばあちゃんが有名映画女優だった彼女、きれいなんですよぉ、スタイルいいんですよぉ、いつも胸元開いたシャツなんですよぉ。パスタ好きにはたまらない、マリオ・バテリのメニューはいかが?豪快かつテンポがよく、彩りも包丁さばきもアーティスティック、なんだか楽しいオペレッタでも観劇しているよう。もちろん、大御所エメリル・ラガシ氏も健在、イギリスからはかわいいジェイミー君に、悩殺セクシー路線のナイジェラおネェ様のお料理などなど、あぁ『食』の世界は広いなぁ。
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